【あらすじ】『Bjorn Yandel the Barbarian』Episode 1 Prologue|ゲームの中で目覚めた日
目次
- 物語の始まり
- 病室とゲームの日々
- 出会いと運命のゲーム『Dungeon & Stone』
- 長き挑戦の果てに
- 運命のポータルと異変
- Q&A(初心者向け解説)
- 用語集
物語の始まり
主人公は幼い頃からゲームを愛していた。理由は単純で、長く病院生活を送る中、ゲームだけが唯一の娯楽であり、現実からの逃避先でもあった。しかし、長年続けた趣味はやがて飽きが訪れる。どんなジャンルを試しても、かつての熱狂は戻らず、新作ゲームもマンネリ化して感じられた。
病室とゲームの日々
AOS、RPG、FPS…ジャンルを問わず遊び尽くしても、心を動かす作品は現れない。そんな時、ふとしたきっかけで海外インディーゲーム『Dungeon & Stone』を見つける。韓国語にも日本語にも対応していない、2DドットのシングルプレイRPG。正直、最初は気乗りしなかったが、無料だったため軽い気持ちでインストールした。
出会いと運命のゲーム『Dungeon & Stone』
このゲームには他にない魅力があった。死ねばレベル1からやり直し、NPC仲間は不可欠、そして自由度の高いスキルシステムと作り込まれた世界観。
やがて主人公は、公務員代替勤務での地下鉄勤務の合間に本格的にのめり込み、2年かけてもまだ中盤にすら届かない難易度に挑み続けた。攻略情報は英語圏でも乏しく、翻訳しても役立たない。それなら自分の力でクリアするしかない、と腹をくくる。
長き挑戦の果てに
試行錯誤を重ね、数々の敗北を乗り越え、ついに最終エリア「Gate of the Abyss」へ辿り着く。ここまで9年。20代の青春のほとんどを費やし、社会人になっても続けた執念の挑戦だ。画面には「入りますか?」のメッセージ。もちろん、迷うことなく「YES」を押す。
運命のポータルと異変
しかし次の瞬間、見慣れない日本語メッセージが現れる。
「アビスに到達しました」
「チュートリアルが完了しました」
英語版しかないはずのゲームで、日本語が表示される異常事態。
さらに「転送を開始します」という文字と共に、モニターから強烈な光が溢れ出す。熱、耳鳴り、意識の混濁…すべてが現実離れしていく中、主人公は完全に意識を失った。
目を開けたとき、そこはもう自室ではなかった。
自分はゲームの中の“バーバリアン”になっていたのだ。
Q&A(初心者向け解説)
Q1. 『Dungeon & Stone』とは何ですか?
作中に登場する架空の海外インディーRPG。高難易度・高自由度で、一度死ぬとレベル1に戻るという過酷な仕様が特徴。
Q2. なぜ日本語メッセージが異常なのですか?
物語の舞台となるゲームは英語版のみの設定。そのため、日本語表示は現実とゲーム世界が交わる“異変”のサイン。
Q3. 主人公の名前や立場は?
この時点では名前は明かされず、ただ“ゲーム好き”として描かれる。後にバーバリアン(野蛮人)として物語が進む。
用語集
- Gate of the Abyss(アビスの門)
最終ボスエリアへの入り口。物語の転換点となる場所。 - バーバリアン
主人公がゲーム世界で目覚めた際の職業。高い体力と物理攻撃力が特徴。 - NPC(Non-Player Character)
プレイヤーではなくゲーム側が操作するキャラクター。進行や戦闘の仲間となる。
次回予告
Episode 2では、ゲーム世界での最初の行動と、現実との決定的な違いが明らかになります。
果たして主人公は、現実に戻れるのか、それともこの世界で生きる道を選ぶのか──。