【あらすじ&解説】『Bjorn Yandel the Barbarian』Episode 24|死の荒野に潜む「ピリジャー」の恐怖
目次
- デスフィーンド狩りの成果と限界
- 水の補給と「屍花(コープスフラワー)」
- 二日目 ― 二体同時の死闘
- 他冒険者との邂逅
- 闇に潜む悲鳴と不穏な遭遇
- 初登場「ピリジャー」とは何者か
- 解説コーナー(冒険者殺しの存在意義)
- 用語集
デスフィーンド狩りの成果と限界
ビョルンとアイナルは、初日に70体のデスフィーンドを討伐。
収益は2万ストーン超えという破格の成果。
しかし――
- エッセンス(固有スキルの源)は一つもドロップせず
- 報酬は「死を賭けたリスク」に比べればあまりに低い
死の荒野は決して甘い狩場ではなかった。
水の補給と「屍花(コープスフラワー)」
二日目の補給問題に直面した二人。
死の荒野での水源は、翌日から咲く**屍花(コープスフラワー)**のみ。
遺跡に絡まる蔦から咲く花を割ると、中には水分が含まれている。
不衛生だが、冒険者にとっては貴重な命綱となる。
アイナル「不潔じゃない?」
ビョルン「他に手段はない」
このやり取りが、サバイバル感を強調している。
二日目 ― 二体同時の死闘
二日目からはデスフィーンドが二体同時で出現。
しかし、初日の反復狩りで動きを学んだ二人は対応可能に。
- 二体を転倒させる「ダブル・バーバリアンタックル」
- 困難な場合は「即撤退」
これにより、大きな被害なく討伐を続ける。
ただし午後からは三体同時の群れも出現し始め、撤退の決断を余儀なくされる。
他冒険者との邂逅
撤退後、湿地帯の道で**別の冒険者パーティ(3人組)**と遭遇。
しかしアイナルは冷たく突き放す。
アイナル「人間は信用できない」
その言葉の背景には、彼女自身の過去の経験があることを示唆。
ビョルンも同意し、二人の信頼関係がより強まる場面。
闇に潜む悲鳴と不穏な遭遇
新しいキャンプ地を探している最中――
闇の中から、男の断末魔の声が響く。
「た、助けて…! 生きたい…!」
だがその声はすぐに途絶える。
状況から推測できるのはただ一つ――
人が人を殺した音であった。
初登場「ピリジャー」とは何者か
直後、二人は血塗られた女性冒険者と遭遇。
- 身長170cm前後、痩せた体躯
- 顔のタトゥー、右耳が半分欠けている
- 目の前には 4人の死体(毒殺と推定)
- 血に濡れた短剣と「魔法の収納袋」
彼女はピリジャー(Pillager)。
モンスターではなく、冒険者を狩り、装備を奪って生きる人間の敵である。
通常、都市で捕まれば死刑――
だが迷宮の中では証拠も法もなく、誰にも裁けない。
つまり、彼女のような存在は**黙認されている“迷宮の影”**なのだ。
解説コーナー(冒険者殺しの存在意義)
- ピリジャー:
冒険者狩り専門の犯罪者。モンスター討伐ではなく、人間を狙い装備を奪う。 - 迷宮で横行する理由:
- 外の世界からは迷宮内の出来事を把握できない
- 生還者の証言が唯一の情報源
- 自衛や「事故死」として処理されるため、実質無法地帯
- 対処法:
遭遇=即撤退。
冒険者は基本的にパーティ戦闘の想定で装備を整えているため、奇襲特化のピリジャーに単独で挑むのは危険。
ビョルンも即座に判断する。
「走れ。全力で」
プライドではなく、生存こそが最優先。
用語集
- 屍花(Corpse Flower):死の荒野で水分を得る唯一の植物。翌日以降に開花。
- ピリジャー(Pillager):冒険者を襲い、装備を奪う人間の脅威。迷宮内では処罰不能。
- 収納袋(Magic Pouch):大きな荷物も収められる高級魔道具。ピリジャーにとっては略奪の象徴。
次回予告
Episode 25では、ピリジャーとの緊迫した駆け引きが描かれる。
果たしてビョルンとアイナルは、この人間最凶の脅威から無事逃げ切れるのか?