【ネタバレ&解説】『Bjorn Yandel the Barbarian』Episode 40|ギルド(5)― 冤罪の終結と代償
目次
- 【導入】吸血鬼の聖水をめぐる攻防
- 【地域長の登場】ギルド上層部の影
- 【真実の裁定】偽証と責任の追及
- 【罰と報い】調査官とハース・ヤングの末路
- 【補償交渉】昇格・金銭・そして魔術師レイヴンの一手
- 【今回のまとめと今後の展開予想】
【導入】吸血鬼の聖水をめぐる攻防
前話の終盤、調査官ビアマンは必死に「ビョルンは嘘つきだ」と主張しました。
特に彼が嘲笑したのは――
「吸血鬼の聖水を飲んで傷が癒えた」
という発言。
しかし六級魔術師レイヴンが「それは事実」と証言したことで、状況は一変。
調査官の権威も主張もすべて崩れ去り、ギルド支部の空気は重苦しい沈黙に包まれました。
【地域長の登場】ギルド上層部の影
その場に現れたのは ギルド地域長・ナイル・アーバンズ。
彼は支部長を含め数十の支部を統括する大物であり、通常ならレベル9冒険者が接触することすらない存在です。
彼は「事態収拾」と称してレイヴンに賄賂を持ちかけます。
しかしレイヴンは即座に拒否。
「ギルドが真実を隠す? それこそ冗談でしょう」
と切り捨て、魔術師の矜持を示しました。
結果として、この場の審問は「闇に葬る」ことが不可能となります。
【真実の裁定】偽証と責任の追及
ビョルンがクローゼットから引きずり出したのは――
冤罪を作り上げた証人、ハース・ヤング。
レイヴンが 「この男の証言は虚偽だ」 と宣言すると、地域長もついに決断を下します。
「ビョルン・ヤンデル、お前は無実だ」
ここで正式に冤罪が晴れ、事件は一つの大きな区切りを迎えます。
【罰と報い】調査官とハース・ヤングの末路
地域長の裁定により:
- 調査官コルド・ビアマン → 即時解雇、過去の裁定も再調査。虚偽が見つかれば厳罰。
- ハース・ヤング → 「偽証」という重罪により、投獄の上で調査。実質的に死刑ルート。
さらにビョルンの要求で、ハースが所属する クラン「クリスタル・ユニオン」 への調査も決定。
小さな冤罪劇は、やがてクラン規模にまで飛び火する大問題へと広がりました。
【補償交渉】昇格・金銭・そして魔術師レイヴンの一手
罰が確定した後は「補償」の話に移ります。
- 昇格 → ビョルンはレベル9から一気にレベル7冒険者へ。
- 金銭補償 → レイヴンの助言により、なんと 500万マナストーン が支払われることに。
さらにレイヴンは、ちゃっかりとこう付け加えます。
「私の働きの対価も必要ね。録画水晶(あなたの失言入り)のお値段込みで、100万ストーン」
地域長は冷や汗をかきつつも支払いを受諾。
結果として、ビョルンは 合計600万マナストーン+昇格 を手に入れました。
この交渉で改めて浮き彫りになったのは――
「魔術師のしたたかさと立場の強さ」 でした。
【今回のまとめと今後の展開予想】
Episode 40では、ついに冤罪が晴れ、調査官と偽証者が処罰されました。
重要ポイントを整理すると:
- ビョルンの「無実」が公式に認定
- 調査官ビアマン=解雇+再調査 → 多数の被害者が出る可能性
- ハース・ヤング=偽証で投獄、ほぼ死刑確定
- 補償 → レベル昇格+莫大な金銭
- レイヴンの存在が事件収束に不可欠
次回(Episode 41以降)は、
- ビョルンが「昇格冒険者」として新たな立場を得る
- クリスタル・ユニオンとの新たな対立構図
- レイヴンとの関係深化(協力? それとも利用関係?)
など、冤罪事件を超えた「都市全体の派閥抗争」に発展することが予想されます。