【ネタバレ解説】『Bjorn Yandel the Barbarian』Episode 42|ウィザードとバーバリアン(2)
目次
- 【前回のおさらい】ビョルン vs レイヴン、強制された“聖水”問題
- 【予想外の乱入者】アルテミオン学派の大師匠、登場
- 【バーバリアン流ジョーク】師匠との危険な掛け合い
- 【交渉の行方】金銭要求の代わりに差し出されたもの
- 【番号付きアイテムの真価】フロストスピリットの指輪とは?
- 【師弟の会話】師匠の真意とレイヴンの不安
- 【まとめと考察】塔とギルド、対比される権力構造
【前回のおさらい】ビョルン vs レイヴン、強制された“聖水”問題
41話では、冤罪事件の補償金600万ストーンをめぐってビョルンとレイヴンの間に激しい舌戦が繰り広げられました。
- レイヴン「取り分を寄越せ」
- ビョルン「拒否。むしろゾンビゴーレムの聖水を勝手に飲ませた損害を賠償しろ」
第三者冒険者の証言によって、“同意のない聖水摂取は損害” という主張が裏付けられ、レイヴンは完全敗北。
しかし、その場に現れたのは――
【予想外の乱入者】アルテミオン学派の大師匠、登場
突如、扉を開けて入ってきたのは ディアン・トヴェヘリオン、アルテミオン学派の大師匠。
- 塔の5フロアを所有する巨大派閥の長
- レイヴンの師匠であり、強大な権威を持つ存在
その登場は、ビョルンにとって「地域支部長級」どころではない緊張感を生みました。
【バーバリアン流ジョーク】師匠との危険な掛け合い
ディアンは「生きて塔に来るバーバリアンは珍しい」と冗談を飛ばします。
それに対しビョルンも即興で返す――
「ハハハ! お前の頭をかち割りたい!」
もちろんこれは「バーバリアン流の冗談」でしたが、場の空気は凍りつきます。
それでも最後は “笑ってごまかす” ことで、奇妙ながらも打ち解けた関係を築きました。
このシーンは、
- ビョルン=空気を読む“野蛮な知恵”
- 師匠=それを試す“老獪な観察者”
という二重構造が描かれており、物語の重要な伏線となりそうです。
【交渉の行方】金銭要求の代わりに差し出されたもの
ビョルンが「500万ストーンの賠償」を主張すると、師匠は金銭ではなく アイテムを代替報酬 として提示します。
それが――
- No.9425《フロストスピリットの指輪》
【番号付きアイテムの真価】フロストスピリットの指輪とは?
番号付きアイテム(ナンバーズ)は、リフトガーディアンからしかドロップしない希少品。
この指輪の効果は、
- 吸収済みの聖水の「スキル」を封印する
- ただし、ステータス上昇は維持される
一見すると「寺院で浄化した方が安い」と思える微妙な品。
実際の市場価値は150万ストーン前後で、500万には到底及びません。
しかしビョルンは知っています――
この指輪には隠された“真の価値”がある ことを。
「彼らは知らない。俺にとってはこれ以上ない宝だ」
まさに“ゲーム知識チート”を活かした場面。
【師弟の会話】師匠の真意とレイヴンの不安
ビョルン退場後、師弟の会話が描かれます。
- レイヴン「ごめんなさい、師匠を困らせて…」
- 師匠「気にするな。あの指輪はどうせ売り払う予定だった」
しかし、ここで示された師匠の本音は――
「あのバーバリアン、奇妙だ。もっと観察する必要がある」
つまり師匠は、ビョルンに 特別な興味 を抱いているのです。
レイヴンは「師匠に注目された者は良い結末を迎えない」と不安を募らせます。
【まとめと考察】塔とギルド、対比される権力構造
Episode 42では、ギルドと塔の違い が鮮明に描かれました。
- ギルド=金銭と規律、組織的に腐敗しやすい
- 塔=学術と権威、しかし裏に潜む思惑と実験欲
ビョルンは両方の権力構造を渡り歩きながら、
- 「金銭を奪われない」
- 「誇りを折られない」
という信念を守り抜いています。
次回以降の展開予想:
- フロストスピリットの指輪の真価が判明
- 師匠ディアンの“観察”が物語に影を落とす
- レイヴンとビョルンの関係はさらに「利益」と「不信」で揺らぐ
Episode 42は、単なる交渉劇にとどまらず、新たな勢力“魔術師の塔”編の幕開けを告げる重要回でした。
📌 次回(Episode 43)は「Wizard and Barbarian (3)」。
塔での研究協力が本格化し、レイヴンとビョルンの関係にさらに試練が訪れることが予想されます。