【ネタバレ注意】『転生したらバーバリアンになった』第66話あらすじ解説
〜フィールドボス、混沌の王リアキス出現〜
目次
- 第66話の概要
- ダーウィ一族の動きと避難所の現実
- 探索者たちの動揺と「保護費」問題
- バーバリアン・ビョルンの選択
- フィールドボス出現の前触れ
- 用語解説
- Q&A：初心者向け解説
1. 第66話の概要
第66話「フィールドボス（2）」では、ついに3階層の支配者＝フィールドボス「混沌の王リアキス」が姿を現そうとする場面が描かれます。
前話でビョルンとミーシャは避難のためにオークの野営地へと到達。そこには大規模クラン「ダーウィ一族」が結界魔法《悪しきを祓う》を展開し、多くの探索者を匿っていました。しかし、その「安全地帯」にも亀裂が入り、やがて混沌の影が迫ってきます。
2. ダーウィ一族の動きと避難所の現実
オーク野営地にはすでに500名以上の探索者が集まっていました。
広大とはいえない結界内にひしめく群衆は、恐怖と不安で騒然としています。
ダーウィ一族は秩序維持のためにこう告げます。
「我らは王家とギルドとの協定に基づき、可能な限り多くの探索者を帰還させる。だが、秩序を乱す者は追放する。」
表向きは正義と秩序を掲げているものの、実際は――結界維持の代価として「保護費＝信仰の名を借りた金銭要求」が課されることになります。
3. 探索者たちの動揺と「保護費」問題
ダーウィ一族は「神への崇敬」という名目で、探索者一人あたり魔石100万個分の供出を要求します。
当然、探索者たちは猛反発。
- 「100万だと？ 次の探索で飢え死にしろってことか！」
- 「こんなの略奪と同じだ！」
中でも強硬に反発したのが、先にビョルンに声をかけたジャック・リーチャー率いる百人隊でした。
しかし、彼の声に追随する者は少なく、抗議はすぐに鎮火。結局、多くの探索者は「結界」という安全を買うために、不本意ながらも装備や資産を差し出していきます。
ビョルンとミーシャも例外ではありません。
彼らは先の戦利品を換金代わりに差し出し、「100万の保護費」を支払うことでその場をやり過ごしました。
「現実に妥協する」――それがバーバリアンとして生き残るための選択でした。
4. バーバリアン・ビョルンの選択
周囲の探索者が動揺し、混乱が広がる中でも、ビョルンは冷静に状況を分析します。
- この結界もフィールドボスには無力であること。
- ダーウィ一族の動きは、単なる延命と金銭回収に過ぎないこと。
- もしリアキスがここに現れれば、この「安全地帯」は一瞬で崩壊すること。
それを理解した上でなお、ビョルンは敢えて結界の中に留まる道を選びます。
理由は単純で、**「今はここが最も生存率が高いから」**です。
5. フィールドボス出現の前触れ
やがて日数が進み、第15日目の夜が迫ります。
そのとき――
- 天井から黒い雨が降り注ぎ、大地を蝕み始める。
- 《悪しきを祓う》が無効化され、白い結界模様が消滅。
「場所が侵蝕され、《悪しきを祓う》が解除されました。」
直後、森の外から轟く咆哮。
「グオオオオォォォ――!!」
ついに現れたのは、この階層の支配者――
混沌の王リアキス。
安全地帯は消え失せ、探索者たちは極限の死闘へと巻き込まれていくのでした。
6. 用語解説
- フィールドボス（Floor Master）
各階層を支配する超大型モンスター。通常の探索者パーティでは太刀打ち不可能。 - 混沌の王リアキス
3階層のフィールドボス。現れると階層全体を「侵蝕」し、他のモンスターを消し去り「混沌の眷属」を生み出す。 - 悪しきを祓う（Evil Banishment）
高位神官による広域結界魔法。通常の魔物には絶大な効果を持つが、フィールドボスには通用しない。 - 保護費（信仰の供物）
ダーウィ一族が探索者から徴収した資金。実質的には避難民からの搾取。
7. Q&A：初心者向け解説
Q. なぜ皆お金を払ったの？
A. 結界の中が唯一の安全地帯だと信じたから。生存と引き換えに財産を差し出すのは当然の判断でした。
Q. ビョルンはどうして抗議しなかった？
A. 彼は「正義」よりも「生存」を優先するから。無駄に反抗して命を失うより、状況に合わせて資産を差し出す方が合理的と判断しました。
Q. フィールドボスは倒せるの？
A. 原則として同階層の探索者には不可能。大規模な上階層レイドが必要であり、今回の状況では「逃げ切れるか」が唯一の目標となります。
まとめ
第66話は、ただの休息回かと思いきや、群衆心理とクランの搾取、そしてフィールドボス出現の前兆が描かれる重要回でした。
結界が崩れ去り、混沌の王が姿を現した今、ビョルンとミーシャはどのように生き延びるのか――。
次話、第67話「フィールドボス（3）」でついに死闘が始まります。
