【あらすじ】『Bjorn Yandel the Barbarian』Episode 7|夜の仲間の裏切りと初めての人間殺し
目次
- 信頼と警戒の間で迎えた夜
- 音と直感――殺意の察知
- 裏切りの理由
- 迷宮での人間関係の教訓
- Q&A(初心者向け)
- 用語集
信頼と警戒の間で迎えた夜
ハンスと交代で見張りを行う“夜の仲間”として二晩目を迎えたビョルン。
見た目は安らかに眠るバーバリアン――しかし実際は、相手の行動を警戒しながら寝たふりをしていた。
「笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)」――笑顔の裏に刃を隠す。
信用される存在を装い、逆にその隙を突く。
ビョルンにとって、初対面の相手を完全に信じるなどあり得ない。
それは迷宮で生き残るための鉄則だった。
音と直感――殺意の察知
静まり返った暗闇の中、かすかな「カチッ」という音。
バックルか、腰ベルトか、あるいは靴の金具か――正確な場所は分からない。
だが、バーバリアンの本能が即座に告げる。
「危険だ。」
目を開けると、そこには笑顔を浮かべたハンス。
だが手には、ゴブリンの血肉がこびりついた大槌が握られ、振り下ろされる直前だった。
裏切りの理由
間一髪で回避し、反撃の「シールドスマッシュ」を叩き込む。
ハンスは戦闘不能に追い込まれ、ついに口を割る。
- 表向きの理由:魔石と盾を奪うため
- 本当の理由:バーバリアンの心臓は高値で取引される「新種の魔法薬の素材」
さらに、襲撃のタイミングを遅らせたのは「自分も眠りたかったから」という効率重視の浅はかな理由だった。
迷宮での人間関係の教訓
ハンスの命乞いにも、ビョルンは冷徹に答える。
「俺は何度も背中を刺された。だから、許すことはできない。」
迷宮は法も秩序も存在しない世界。
情けは時に命取りとなる。
ビョルンはこの日――迷宮に来てわずか1日で、初めて人間を殺した。
報酬として得たものは、ハンマー、防具、食料、魔石32個などの物資、そして精神力+1というゲーム的成長だった。
Q&A(初心者向け)
Q1. なぜ迷宮で人間同士の殺し合いが起こるの?
資源不足と金銭欲が原因。魔石や特殊素材(例:バーバリアンの心臓)は高額で取引される。
Q2. 信頼できる仲間の見極め方は?
出会って間もない相手には警戒を怠らない。寝る前後の挙動や荷物への視線をチェック。
Q3. 裏切られた時の対処は?
即応できる距離で武器を構え、相手を戦闘不能にしてから情報を引き出すのが理想。
用語集
- 夜の仲間(Night Companion)
夜間に交代で見張りを行い、睡眠を確保するための即席協力者。 - 笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)
中国の三十六計の一つ。「笑顔の裏に刃を隠す」という意味の警句。 - バーバリアンの心臓
新種魔法薬の素材として高値で取引されるため、狙われやすい。
次回予告
Episode 8では、初めての人間殺しを経たビョルンが、迷宮での生き残り方をさらに研ぎ澄ませていく。
次なる脅威はモンスターか、それとも再び人間か――。