【徹底解説】ビョルン、竜族からの「祝福」を受けられるのか？『転生したらバーバリアンだった』第201話あらすじ＆考察

🗝️ 導入：竜族からの「祝福」への挑戦

第201話「祝福（1）」では、ビョルンがついに竜族の神殿を訪れ、
長老たちから「竜の祝福」を授かるための最終審査に挑みます。

しかし、この審査はただの形式ではなく、人格・価値観・知恵・強さのすべてを問う極めて厳しい試練。
さらにビョルンは、竜族特有の価値観や人間とは異なる倫理観に直面し、
戦士としての信念と仲間への想いをどう示すかを試されることになります。

この記事では、第201話の詳細なあらすじと伏線を徹底解説し、
さらに次回以降への展開を深掘りしていきます。

🧩 第201話詳細あらすじ

1. 竜族の神殿へ

ビョルンが下水道の転移陣から移動すると、そこは竜族の神殿。
彼を迎えたのは竜人族の戦士と六人の長老たち。

しかし、彼らの冷たい視線にビョルンは直感します。
「歓迎されていない」と――。

彼は場を和ませるために、突然叫び声を上げます。

「ベヘルーーーーーーーラァァァァ！！！」

長老たちは眉をひそめますが、ビョルンは平然と笑って誤魔化します。
この軽妙な態度は、ビョルンの場慣れした戦士としての強みでもあります。

2. 竜族の「祝福」審査の開始

竜人族の戦士によると、「竜の祝福」を授けるかどうかは、
六人の長老たちがビョルンに質問または課題を与え、その結果で判断されるとのこと。

1人1問または1課題。
しかし、彼らの問いは単純な試験ではなく、ビョルンの生き方や価値観を測るものでした。

3. 第1問：「お前の最大の願望は何だ？」

最初の質問者は若い竜族の女性長老。

「ビョルン・ヤンデルよ。お前の最大の願望は何だ？」

ビョルンは一瞬考えますが、即答します。

「生き延びることだ。できれば仲間と一緒に。」

これが、彼の冒険者としての核心。
しかし、続く質問はより残酷でした。

「もし仲間を救うためにお前が犠牲になる必要があれば、どうする？」

ビョルンは迷いながらも、誠実に答えます。

「わからない。
その時にならなければ、本当の答えは出せないだろう。」

このやりとりは、彼の現実主義者としての一面を示す重要な場面です。

4. 第2問：竜族戦士からの「決闘」要求

次の長老は屈強な竜族の戦士、ゲオルナヴェハヌタース。
彼は突如、ビョルンにこう告げます。

「俺と手合わせしよう。」

さらに竜族特有の「ドラゴン・フィア」を解放して挑発。
しかし、ビョルンは一歩も引かずに答えます。

「いいだろう。」

戦士としての誇りから拒否できない勝負でしたが、
別の竜族が止めに入り、実際の戦闘は中止。
代わりに質問を受けます。

「お前が最も恐れているものは何だ？」

ビョルンは即答します。

「自分より強い敵と戦うことだ。」

竜族は意外そうに眉を上げますが、ビョルンは続けます。

「恐れるからこそ、戦わなければならない。
逃げるのではなく、備えるために。」

この回答にゲオルナヴェハヌタースは豪快に笑い、賛同票を確実に得た瞬間でした。

5. 第3問：愛する者はいるか？

三人目の竜族の女性長老は、眠たげな瞳で問いかけます。

「愛する者はいるか？」

ビョルンは一瞬沈黙し、

「いない。」

と答えますが、彼女は微笑んで席へ戻ります。
これは、今後のミーシャとの関係を示唆する伏線の可能性があります。

6. 第4問：知恵の試練「パズルリング」

四人目の長老は白髪の老竜族。
手渡されたのは複雑なパズルリング。

「正しい手順と方法で、七つの輪をすべて外してみよ。」

ビョルンは病院で過ごした幼少期にパズルを得意としていましたが、
このリングはどうしても解けません。

そこで彼は思い切って《巨体化（Gigantification）》を発動。
物理的にリングを破壊して見事に七つの輪を分離。

「できた。」

唖然とする老竜族に、ビョルンは言い放ちます。

「解けない問題なら、壊せばいい。」

これは、**竜族の常識を超えた「バーバリアン的解法」**を象徴する名シーンです。

7. 第5問：「なぜ人を殺したのか？」

五人目は静かな声で問います。

「これまで何人殺した？」

ビョルンは即答します。

「正確な数は覚えている。そして理由は一つだ。
『殺されそうだったから』だ。」

竜族は納得したように頷きます。

8. 第6問：「嘘はついたか？」

最後の長老は若い男性。
一言だけ投げかけます。

「お前はこれまでの質問にすべて真実で答えたか？」

ビョルンは堂々と答えます。

「ああ。」

そして審査は終了。
長老たちは評議を始め、ビョルンは待機室へ案内されます。

しかし、そこで竜族の少年に突然言われます。

「お前、すげぇブサイクだな！」

ビョルンは大人の余裕を見せて微笑みます。

「ハハ、母親にちゃんと教育してもらえなかったんだな。」

この軽口が、今後の人間と竜族の関係性を象徴する場面になるかもしれません。

🔍 考察：第201話の3つの重要ポイント

① ビョルンの価値観の変化

「生き延びる」だけだった彼が「仲間と共に生き延びたい」に変化。
エルウィンやミーシャとの関係性が心理描写でより強調され始めています。

② 「竜の祝福」の難易度

精神力、知恵、倫理観、戦士としての誇りまで総合的に試す内容。
今回の審査で最低3票は確保済み → 合格の可能性は高い。

③ パズルリングの「解法」は伏線？

「解けない問題は壊す」という発想は、
今後の大きな戦闘やダンジョン攻略のヒントになる可能性が高いです。

📝 まとめ：第201話は「価値観を問う審査回」

第201話は、激しい戦闘ではなくビョルンの人格と信念を描く回でした。
彼の生き方・仲間への想い・戦士としての誇りを見せることで、
竜族に認められるための大きな一歩を踏み出しました。

次回、第202話ではついに長老たちの最終決定が下されるはず。
「竜の祝福」を得られるかどうかが物語の転換点になります。