バーバリアンとして生き残る – 第117話 「暗雲(1)」要約と考察【大ボリューム・完全版】
第117話は、ビョルンたちのパーティが **4階層「天上の塔」**で遭遇する“最悪の敵”──5級モンスター・トロルとの激戦が描かれます。
これまでの戦いとは一線を画す凄惨なバトルであり、パーティ全員の総力を挙げた極限戦闘です。
戦術、役割分担、時間制限、そして勝敗を左右する決定打まで、細かく解説します。
トロルとの遭遇 – 想定外の5級モンスター
ビョルンたちが到達した天上の塔12階層で、突如現れたのは 5級モンスター「トロル」。
本来、天上の塔では最高でも6級モンスターまでしか出現しないとされており、5級との遭遇は異例中の異例です。
「なんで5級がこんな低層に……」
ビョルンも驚愕しますが、経験上、5級の出現確率は極めて低いながらゼロではないことを知っていました。
しかし、よりによって12階層という“序盤”で遭遇する確率はほぼ皆無。
彼は苦い顔で心の中で呟きます。
「……クソッ、やっぱりハンス効果か」
トロルのスペックと脅威
トロルは、プレイヤー時代にも多くの探索者を葬ってきた凶悪モンスター。
その特徴は以下の通りです:
能力 | 特徴 |
---|---|
ランク | 5級モンスター |
体格 | 身長約4m、巨体 |
防御力 | 皮膚は石壁並みの硬さ、通常矢は弾かれる |
再生能力 | 最高クラス、腕や骨すら短時間で再生 |
攻撃力 | 両腕のパンチは盾を粉砕、衝撃波レベル |
魔法耐性 | 極めて高い、直接攻撃魔法はほぼ無効 |
必殺技 | [狂乱(Frenzy)]・[超再生(Ultra Regeneration)] |
この時点で、現パーティの戦力では「まともに戦えるかどうかギリギリ」というラインです。
開戦 – 戦術と役割分担
ビョルンは一瞬で状況を見極め、全員に指示を飛ばします。
「全員、気を引き締めろ!!」
そして【野性解放(Wild Release)】を発動、トロルへ先制突撃。
パーティ構成と役割
- ビョルン(タンク):トロルの攻撃を受け止める主役、ヘイト管理担当
- ヒクロド(サブタンク):盾役補助+【緊急修復】で装備耐久維持
- ミーシャ(メインDPS):氷剣術で再生阻害+ダメージ担当
- ドワーキー(サポートDPS):呪術系デバフ、再生能力低下・鈍足付与
- ロトミラー(スカウト):攪乱とサブ火力、必要時はドワーキー護衛
激戦の序盤 – 攻撃が通らない絶望
● 1. ビョルンとヒクロドの防御
- トロルのパンチ1発でヒクロドのバックラーが粉砕。
- ビョルンも盾で受け止めるが、ラティウム製防具が早くも大きく歪む。
「……このクラス相手に2級素材は無理があるな」
● 2. ミーシャの氷剣術
- 斬撃は通るが浅い。
- ただし、【氷結効果】により再生能力をわずかに鈍化させることには成功。
● 3. ドワーキーの呪術
「リオル・ウォブ・ドワーキー、8級呪術【劣化】発動!」
「9級呪術【鈍足】発動!」
「7級呪術【軟化】発動!」
- 劣化(Deterioration) → 再生力を低下
- 鈍足(Slow) → 移動速度低下(ただしMP消費が大きい)
- 軟化(Softening) → 皮膚の硬度を弱体化
これでようやく「戦える」レベルに持ち込むことができました。
中盤 – タイムリミット7分
ドワーキーのMP消費が激しく、このままでは長期戦は不可能。
そこでビョルンは指示を下します。
「鈍足は切れ、残りは7分以内で決めるぞ!」
この時点で、戦闘は7分以内に決着をつけなければ敗北確定という状況に。
作戦A → 失敗:腕を斬り落とせない
ビョルンは「右腕を切断して戦力を削ぐ」作戦を立て、ミーシャに斬撃を集中させます。
- 【劣化】+【氷結】+【毒刃ヴァイパーズファング】でダメージを重ねる
- 筋肉は切断寸前まで削れるが、骨が硬すぎて切れない
「……やっぱり骨が3級素材並みか、これじゃ無理だな」
作戦B → 成功:鈍器で骨を砕く
計画を即座に切り替え、ビョルンのメイスで骨を粉砕する方針に。
- 両手持ちで渾身の打撃を連打
- 10発目でついに右腕の骨を完全破壊
- ミーシャが腱を切り、右腕を切断成功
「よしっ、やったぞ!」
→ ここまで戦闘開始から20分。
トロルの切り札 – [超再生]
しかしここからが本番でした。
- 切断直後、トロルが「超再生(Ultra Regeneration)」を発動
- 断面から骨・筋肉・血管が2分以内で再生開始
- ただし、このスキルの発動中は「脳・心臓」など他部位は再生不能
「今しかない、頭か心臓を狙え!」
つまり、**“2分間の無防備タイム”**を攻撃に全振りするチャンス。
ビョルンの最終戦術 – 巨人化&組み技
ここでビョルンは常識外れの選択を取ります。
- 防具・盾をすべて投げ捨てる
- 【巨人化(Gigantification)】発動
- トロルの首に飛びつき、両足で残った腕を拘束
「お前の力が上でも、片腕じゃどうにもならねぇだろ」
この状態でミーシャへ指示。
「目を狙え、今が勝負だ!」
次回、トロル戦決着編へ続きます。
第117話の重要ポイントまとめ
① トロルの異常な耐久力
- 防御・再生・魔法耐性の3拍子が揃った「5級の壁」
- 通常の冒険者では準備なしでは討伐困難
② 戦闘時間制限「7分ルール」
- ドワーキーのMP問題で長期戦=負け確
- 攻撃優先部位の切り替えが勝敗を分ける
③ 超再生対策
- 発動中は「再生が集中」するため、逆に他部位が狙い目
- 2分間のウィンドウが勝機
④ ビョルンの異質な戦い方
- 巨人化+素手組み付きという「バーバリアンらしい」ゴリ押し戦術
- 他メンバーも総力で連携、パーティ戦術の極致が描かれた回
まとめ
第117話「暗雲(1)」は、
シリーズ屈指の高難度戦闘を描いた緊張感MAX回でした。
- トロル出現 → 異常事態
- 呪術・氷剣・鈍器で右腕切断成功
- 2分間の決戦フェーズ突入
- ビョルン、巨人化でトロルに組み付き勝負をかける
次回、第118話は**「トロル戦・決着編」**となるはずです。
ここでビョルンがどんなフィニッシュムーブを見せるかが見どころですね。