バーバリアンとして生き残る – 「Veteran Player (3)」要約と考察【完全版】
124話「Veteran Player (3)」では、
現実世界での“特別アクセス”を通して、**ビョルン（イ・ハンス）**が
この世界の“プレイヤーたちの裏事情”に大きく迫る回です。
- 韓国人プレイヤー **イ・ベクホ（軍曹リー）**との情報交換
- ベテラン専用コミュニティ「円卓の監視者」への初潜入
- プレイヤー間の序列・生存率・秘密のルールが明らかに
- 次なる人間関係トラブルの火種も登場
この回は、世界観の奥行きを一気に広げると同時に、
今後の重要人物や伏線を多数仕込んだ転換点です。
イ・ベクホ（軍曹リー）との再会と「韓国人テスト」
現実世界のチャット空間で出会ったイ・ベクホは、
この世界に来てすでに 10年以上 生き延びているベテランプレイヤー。
しかし、初対面からいきなり“信頼テスト”を始めます。
ベクホ
「これからいくつか言葉を言うから、最初に思い浮かんだ答えを返してください。」
そして始まる“韓国人判別クイズ”――
- 「キムチ？」→「…チゲ」
- 「牛の頭？」→「…クッパ」
- 「サウジ？」→「…アラビア」
- 「兵士の信条？」→「…我らの決意！」
最後の決定打はこれ。
ベクホ
「イ・ワンヨン？」ビョルン（即答）
「この売国奴野郎！」
この瞬間、ベクホは満面の笑みを浮かべます。
ベクホ
「本物だ、ヒョンニム（兄貴）！」
このやりとりで二人は急速に打ち解け、
ビョルンはこの世界で**初めての“同郷の仲間”**を得ることになります。
10年選手イ・ベクホの現状と「プレイヤー序列」
情報交換の中で、ベクホの“特異な状況”が明らかになります。
- 軍隊除隊直後、この世界へ強制転移
- 以後、10年以上生存している数少ないプレイヤー
- クリア設定は「10倍速モード」
- すでに都市内で強大な地位と影響力を獲得
しかし、彼は自らを「隠遁者」だと語ります。
ベクホ
「最近は表の情報に疎い。俺は“引きこもり”に近いからな。」
長年生き残ってきたからこそ、
彼は他人との摩擦を避け、コミュニティでも孤立気味。
その一方で、韓国人プレイヤーを優遇する独自ネットワークを構築しており、
「名前さえ教えれば、税金ゼロで暮らせる」ほどの影響力を持っていることが判明します。
しかしビョルンは、自身の正体を明かすことを拒否。
ビョルン
「俺が聞き返したら、お前は本名を教えるか？」ベクホ
「……無理だな。」ビョルン
「なら俺も同じだ。」
ここで、ビョルンの慎重な一面と、
“名前”がこの世界で非常に重要な意味を持つことが強調されます。
ベテラン専用コミュニティ「円卓の監視者」への招待
会話の中で、ベクホは“ある場所”を紹介します。
ベクホ
「最新情報を知りたいなら、ここに行け。
『Watchers of the Round Table（円卓の監視者）』だ。」
- ベテランプレイヤーのみ参加可能
- 完全招待制・コード必須
- ニックネームや顔は自動で匿名化
- 嘘をつけば“マスクが壊れて強制追放”
この紹介は、今後の情報戦に大きな影響を与える伏線です。
ベクホ自身は長らく隠遁しているため最新情報には疎いものの、
「ここに行けばベテラン勢の知識が得られる」と太鼓判を押します。
初潜入！「円卓の監視者」コミュニティ
3時ちょうど、専用コードで部屋に入ると、
ビョルンは自動的にカスタマイズルームへ転送されます。
- 好きな服・アクセサリーで“仮想の外見”を設定
- マスク着用は強制
- マスクは種類豊富で、他人と被らない仕組み
ビョルンは紺色のスーツに、適当なマスクを装着して会場へ。
そして辿り着いたのは、中央に巨大な円卓がある広間。
席数は数十あるものの、現時点での参加者はわずか4名。
- 黄いろいピエロマスクの男
- 狐面をつけた女性
- 黒いベネチアンマスクの人物
- 仮面で素顔を隠したもう一人のベテラン
静まり返る空気の中、狐面の女性が鋭く問いかけます。
狐面の女
「新入り？ここ1年、新規は受け入れていないはずよ。
誰に紹介されたの？」
ここで嘘をつけばマスクが壊れる危険がある……
しかしビョルンは、ベクホのアドバイスを思い出し“ある一撃”を放ちます。
ビョルン
「お前の母ちゃんに紹介された。」
沈黙。
次の瞬間、黄いろいピエロマスクの男が大笑いし、
場の空気が一気に緩みます。
この“強気の第一印象”によって、
ビョルンはコミュニティ内で“格下扱いされない”立場を確保します。
今回の重要ポイントと考察
1. 韓国人プレイヤーの生存者は極めて少ない
- ベクホ以外に確認できる生存者はゼロ
- バーバリアン職に至っては、現存プレイヤー数「ほぼ0」
- ビョルンは“希少種”であり、同時にターゲットにもなりやすい
2. 名前・匿名性・権力のバランス
- 名前の公開＝強力な恩恵（免税など）
- しかしリスクも大きく、利用・監視対象になる危険がある
- ビョルンは「情報戦では匿名性を最優先」という立場を選択
3. 「円卓の監視者」＝プレイヤー間の情報中枢
- 公式では得られない“裏情報”が集まる場
- ベクホすら知らない最新データが手に入る可能性が高い
- ここでの人脈構築が、今後の生存戦略に直結する
まとめ
124話「Veteran Player (3)」は、
これまでの探索者同士の関係性とは別軸で、
**“プレイヤー専用ネットワーク”**にスポットが当たった回でした。
- イ・ベクホという“同郷の盟友”の存在
- バーバリアンの孤立と、プレイヤー間格差の現実
- 情報戦の要「円卓の監視者」への初潜入
- コミュニティでの立ち位置確保に成功
次回125話では、この「円卓」で
ベテラン勢から得られる“極秘情報”が明らかになるはずです。
特に、バーバリアン専用ビルドや死亡率の真実が語られる可能性が高いでしょう。
