転生したらバーバリアンだった 偉大なる遺産(2)|詳細完全版あらすじ
1. 邪神カルイとの契約 – 老司祭ルートヴィヒの決断
迷宮の通路。
ビョルンたちが満身創痍の状態で、レガル・ヴァゴス(ドラゴンスレイヤー)に追い詰められたその瞬間──
闇の奥から黒き存在の声が響き渡ります。
カルイ(邪神):「望みを言え」
カルイはこの世界に存在する三大神とは異なる古代の邪神。
「善悪」には一切関与せず、“対価さえ払えば” 願いを叶える存在です。
老人の司祭ルートヴィヒは、震える手を胸に当てながら答えます。
ルートヴィヒ:「……奴を殺す力を……与えてくれ……」
しかし返ってきた答えは──
カルイ:「不可能だ」
ここでいう「不可能」は、「力がない」という意味ではありません。
「その願いを叶えるには、あなたの身一つでは代価が足りない」
そういう無慈悲な宣告です。
けれどもルートヴィヒは諦めませんでした。
ルートヴィヒ:「……ならば……せめて……彼らを守る力を……」
その願いに、カルイは愉快そうに笑い──
カルイ:「よかろう。願いを叶えよう」
黒き闇から異形の腕が伸び、ルートヴィヒの両腕、両耳、両足を次々と喰らい尽くす。
激痛は想像を絶するものでしたが、老人の表情はむしろ安らかでした。
2. 黒きゲートの出現とレガル・ヴァゴスの強制退場
ルートヴィヒの犠牲により、通路中央に**「黒き転移門」**が現れます。
次元そのものをねじ曲げ、迷宮から別の世界へと通じる危険な門。
レガル・ヴァゴス:「……この俺を排除するつもりか、老人……」
ルートヴィヒ:「これは……もっと早くやるべきことだった」
激怒したレガルは、床に落ちていたアクロ・ロングソードを引き寄せようとします。
剣はまるで磁力に引かれるかのようにレガルの手元へ──
しかしその前に、ビョルンが地面に身を投げ出して剣を押さえ込みます。
ビョルン(内心):「……これを奴に渡したら、次は絶対に仲間が死ぬ」
剣は灼熱のように熱く、握るだけで皮膚が焼け焦げる。
痛みに歯を食いしばりながら、ビョルンはアクロ・ロングソードを引き寄せる力と必死に拮抗します。
レガル・ヴァゴス:「貴様ァァ……!」
黒きゲートの力がレガルの体を徐々に吸い込んでいく。
レガルは振り返り、鋭い殺意を込めて告げます。
レガル:「……また会うぞ、バーバリアン」
ビョルン:「ああ、必ずな」
次の瞬間、レガルの姿は完全に闇に呑まれ、消え去りました。
3. 老司祭ルートヴィヒの最期
戦いが終わったあと、温かな光がビョルンたちを包み込みます。
先ほどまであった深い傷が、奇跡のように癒えていく。
ビョルンはその光の源を探し、そして見つけます。
──ルートヴィヒでした。
彼の身体は、もはや「人の形」を保っていません。
- 両腕・両足は失われ
- 耳もなく
- 眼窩からは血が流れ
- 腹部は大きく裂かれている
それでも、老人はまだわずかに息をしていました。
ルートヴィヒ:「……手紙を……ポケットに……」
ビョルン:「任せろ。レトラス教会に……必ず届ける」
ルートヴィヒは安心したように目を閉じます。
皺だらけの顔は、血に染まっているのに、どこか穏やかで、安らぎに満ちていました。
4. ビョルンの葛藤と“約束”の意味
レガルとの死闘を生き延びた安堵と同時に、ビョルンの胸には大きな虚しさが広がっていました。
戦いの中で、彼は仲間たちに言いました。
ビョルン:「俺が必ず……全員を連れて帰る」
しかし──
仲間のドゥワルキーは、もうこの場にはいません。
仲間を守るために、魂を燃やし尽くしながら戦い抜き、
最後の言葉を遺して、彼はこの迷宮で命を落としました。
ドゥワルキー:「“魔法”を……」
未完の言葉を残して。
それはきっと、この先の物語で「大いなる遺産」として紐解かれるのでしょう。
5. 145話の重要ポイント
項目 | 詳細 |
---|---|
ルートヴィヒの決断 | 邪神カルイと契約し、自身の四肢・耳・命を代価に「仲間を守る力」を得た |
レガル・ヴァゴス撤退 | 黒き転移門により強制的に異界へ飛ばされる |
アクロ・ロングソード奪取 | ビョルンが命を懸けて剣をレガルから奪う |
ルートヴィヒの遺言 | 「レトラス教会への手紙」を託し、安らかな表情で息を引き取る |
ドゥワルキーの遺産 | 未完の遺言「魔法」が、次章以降の伏線となる |
6. 考察:145話は“転換点”
145話は、物語の大きなターニングポイントです。
特に次の3つが重要です。
- レガル・ヴァゴスとの再戦フラグ
→ 「次は守護者の均衡なし」の地獄戦になる。 - ルートヴィヒの自己犠牲
→ 彼の死が「レトラス教会」と「カルイ」の伏線につながる。 - ドゥワルキーの魔法
→ 彼の“最後の言葉”が後の物語で重要な役割を果たす可能性大。
ここまでをまとめると、145話は
**「別れ」「再戦」「遺産」**の3つを軸にした、超重要回です。