『転生したらバーバリアンになった』小説版・第165話ロングあらすじ【初心者向け・保存版】

転生したらバーバリアンだった

【徹底解説】“卒業試験”はトロールで――迷宮序盤の卒業と5層突入|『転生したらバーバリアンだった』要約・考察

Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 165 | MVLEMPYR
Exploration (4) Exploration (4) A 2-million-stone expandable backpack. A steel dagger and various other equipment. A bag full of consumables that are more effec...

戦利品と残滓――“名もなき覆面”が遺したもの

覆面の刺客が自壊してからの朝。ビョルン・ヤンデルたち“Apple Nark”は、無言のまま遺品を仕分けていく。200万ストーン級の拡張バックパック精鋼の短剣、人体に特効のあるPvP用消耗品がぎっしり。
アイナールが目を輝かせる。

アイナール「これで綿あめ何個買える?」
レイヴン「総額350万ストーン前後。都市で売却後の誤差は小さいはず。通常鑑定士の資格、持ってるから」

“鑑定”を魔法やスキルに頼らず知識でやるというレイヴンの説明に、ビョルンは肩をすくめる。

ビョルン「駆け引きは負けない。まあ、知識札は便利だが」

覆面男は“普通の山賊”ではない――単独潜入から身元抹消用の劇毒に至るまで、対人任務に最適化されたプロの匂いが濃い。けれど、真相は闇の底。

ビョルン(心中)「詮索を止める。探索者は“持てるものだけ持って進む”

“知恵の階段”を短縮せよ――迷路攻略の学習曲線

4層〈天の塔〉の主戦略は**「知恵の試練 → 勇気の階段」の繰り返し。斥候がいない以上、迷路のたびにビョルンが先頭に立ってルートを切り開く。
レイヴンは
母親のような厳密さ**で毎回タイムを刻む。

レイヴン「4時間34分
レイヴン「4時間11分
レイヴン「3時間59分。壁を割ったわ」

記録が伸びた決定打は、ビョルンの**“気づき”**――**危険度の低い罠は“壊して進む”**ほうが結局速い。迂回で迷路を拡張するより、壊して直進
一度だけタイムが戻った。

レイヴン「4時間35分。急に伸びた」
ビョルン「アイナールが罠を踏んだ
レイヴン「許容
アイナール「えへへ」

9日目、10日目、11日目……。淡々と日が積み重なる。12日目以降は夜間の見張りも復活

ミーシャ・カルシュタイン「“あのネズミ”のせいで、ここが安全地帯じゃないって思い知らされた。腹立つ」
ビョルン「同感だ。だが、手順で取り戻す」

16日目、ステージ100到達。

レイヴン「2時間41分。十分に速い」
ビョルンは密かにほくそ笑む。
ビョルン(心中)「俺、もしかして生まれつきのナビか?」

そこへ、ミーシャが軽く肩を叩く。

ミーシャ「バーバリアンのナビなんて前代未聞。やるじゃない」
アヴマン・ウリクフリトが気まずそうに前へ出る。
アヴマン「ここからは俺の番だ」

ガイドの“真骨頂”――扉順の指示とポータル捜索

5層へ至るには扉を一定の順序で開ける必要がある。

ビョルン「どの扉だ」
アヴマン「あれ

ガイドは**“方向”**を嗅ぎ分ける。感知能力がOPと呼ばれる所以だ。

システム:「勇気の階段を選択」
システム:「知恵の階段を選択」
システム:「勇気の階段を選択……」

開けて、進み、また開ける。17日目の終わり、扉の向こうにポータル部屋――すなわちボス部屋が見えてくる。

ビョルン「明日に回してもいいが……今のほうが集中できる
朝が苦手なレイヴンの特性も加味し、そのまま突入を決める。

卒業試験の相手は――“トロール”

レイヴン「5等級が出る。過去データだと吸血鬼系もあるけど」
アイナール「来い来い! 今の私でどこまでやれるか試したい!」
ビョルン(口角が上がる)「注意喚起は……やめだ。らしくない」
ミーシャ「え、今なんて?」
ビョルン「忘れた。――殺ろう

扉が閉まり、召喚音が響き、巨影が立ち上がる。

ビョルン「――トロール
[Dungeon and Stone]の初年度、キーボードを粉砕させられた因縁の相手。“Team Misfits”を全滅寸前まで追い込んだ憎悪の像。
レイヴン「**歪曲(Distortion)**かけて素材守る?」
ビョルン「不要本体の精髄も高い」

初手――“質量で殴る”

システム:「キャラクターが**『巨体化(Gigantification)』**を発動」

距離が詰まる。巨拳が落ちる。

グワァン!
「鉄の皮膚(Iron Hide)」まで切らずともラエティウム製の大盾6段階刻印「統合(Unification)」により総合ステータス連動で耐える。
ビョルン(心中)「オーガ精髄のおかげで衝撃に慣れた。盾も歪まない。金を積んだ価値がある」

ビョルン「ベヘェ――ラァァァァ!
システム:「**『野性解放(Wild Release)』で能力上昇」
システム:「
『強打(Swing)』**を発動」

狙いは頭蓋――だが、回転回避で肩に命中。

バキン!肩関節が一撃で外れる)
かつては“肉を剥いで関節を六度叩いてようやく”だったのが、いまは一撃

切り結ぶ二人――“金の剣”と“二連撃”

ミーシャが滑り込む。1200万ストーンのイリル鋼の長剣が、厚い皮膚素直に割る

ミーシャ「そこ!」(関節狙いで切り下ろし)

アイナールが吠え、大剣を振るう。

システム:「アイナール・フレネリンが**『二連斬(Double Slash)』を発動」
空気が
二度**鳴る。だが、トロール皮膚は分厚い。刃は3センチで止まる。
アイナール「こいつ固――ぐっ!

の一撃で吹き飛ばされ、口端から血。
退かない。

システム:「『生命吸収(Life Absorption)』を発動(紅の要塞の骨騎士の精髄)」
説明:「与ダメージに比例して自己再生を一時上昇」

叩き込む、吸う、また叩く。サブタンクとしての素養が光り、前線滞在時間が伸びる。

ビョルン(心中)「火力はミーシャが上、場持ちはアイナール。――攻撃用のアクティブをもう一枚、アイナールに要る。ミーシャはビーストの血を増やして霊獣段位を上げたい」

後衛の二枚看板――“関節破壊の矢”と“白雷”

背面からアヴマンの声。

アヴマン「もう入っていいか?」
ビョルン「待たせた
システム:「**アイアン・ベア〈イラドゥン〉**を後衛護衛に召喚」

クロスボウが次々と節目を穿ち、肘・膝を殺して動きを封じる。

ドン、ドン、ドン!

ミーシャ+アイナールが腕を落とし、レイヴンが劣化(Deterioration)で超再生を鈍らせる――整い切った殺陣

ビョルン「落とす」
アヴマン「待て。**三人目の“レディ”**の出番だ」
レイヴン「……レディ呼ばわりはやめて

杖先が白く光る。回避指示は不要、味方の位置が見えている

システム:「アールア・レイヴン5等級攻撃魔法『雷槍(Lightning Spear)』を発動」
白い稲妻が折れ線
を描いて前衛の隙間を抜け、頭蓋を貫いて炸裂
ガガァン!
頭が消えた。
巨体がどさりと崩れ、になって散る。精髄ドロップなし

ビョルン(肩の力が抜ける)「……終いだ」

“卒業”の感触と、次の地平

ボス討伐後、ポータルがひらく。だが即時突入はしない

ビョルン「どうせ上でも寝る。今夜は体を伸ばして寝る
レイヴン「賛成」
ミーシャ「私も」
アイナール「綿あめは?」
ビョルン「帰ってから」

寝返りを打ちながら、ビョルンは胸のうちで不安昂揚を拮抗させる。5層は群れで5等級が来る。4層の“力の余裕”は通用しない。
18日目の朝7時、荷を締め、全員で頷く。

システム:「5層〈大魔力の森(Great Magical Forest)〉に入場」
ビョルン(心中)「――ここからが本当の探索
だ」


戦術・心理の要点整理

戦術面

  • ナビ最適化:斥候不在の穴は、罠の“破壊直進”で短縮。知恵の試練の平均クリアタイムを3~4時間台へ圧縮。
  • ガイドの真価扉順の指示ポータル捜索を最短化。アヴマンの能力は**“方向”**にこそ真価。
  • 対トロール手順
    1. 『巨体化(Gigantification)』+盾で初撃吸収
    2. 『強打(Swing)』で関節破壊再生を遅らせる呪い
    3. 関節狙いの矢動線制限
    4. 前衛二名の切断
    5. 『雷槍(Lightning Spear)』で頭部を仕留める
  • 装備と刻印ラエティウム盾×刻印「統合(Unification)」が総合ステータス連動打撃変形を無効化資本投下のリターン大。

心理・チーム面

  • レイヴンの“数”:タイム計測で学習曲線を可視化。メンバーに成長の実感を配り、“母親的うるささ”が動機づけに転じる。
  • ミーシャの緩衝材:軽口で緊張を解く役割。ビョルンはそれを受け止めつつ距離の再設計を続ける。
  • アイナールの成長『生命吸収(Life Absorption)』で場持ちを得た。次は**“攻撃アクティブ”**の取得が課題。
  • アヴマンの矜持:ナビを譲ったが、扉順と射撃で**“役割の芯”**を証明。

総括――“序盤卒業”を果たした“Apple Nark”

4層〈天の塔〉は、戦闘難度よりも思考の時間が敵だった。覆面の刺客という“人の脅威”を超え、罠を壊して進むという発想転換で速度を掴み、卒業試験=トロール教科書通りの手順で圧殺。
**5層〈大魔力の森〉**は、群れで押す5等級が常態。余裕の殴り合いから、配分と線形の戦いへ。

次回の注目点

  • 初動設営:結界・光・視界制御の三点セットで“森の群れ”に備える
  • アヴマンの“方向”+レイヴンの“視界設計”で初見殺しを逆手に
  • アイナールの新アクティブ候補(斬撃強化 or 吸命の上位互換)
  • ミーシャの霊獣段位を一段引き上げ、中・長期戦の燃費を改善

“Apple Nark”はを示した。次は手順燃費で森を制す。
――早朝の光の中、5層の空気は濃く、甘く、危険だ。ここからが、**彼らの“本当の探索”**である。

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