【徹底解説】『転生したらバーバリアンだった』180話あらすじ&考察|“自分”との死闘、そして「クリセン」の名
Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 180 | MVLEMPYR
Doppelganger (5) Doppelganger (5) Thud! Thud! Thud! The Doppelganger, letting out a battle cry, charges towards me, stomping the ground. I understood how that a...
はじめに
179話のラストで登場したビョルンのドッペルゲンガー。180話はそのまま鏡像戦の本番に突入します。
さらに戦闘後半では二体目のビョルン型まで出現。
終盤では、“見知らぬ小柄な男”との遭遇が思わぬ方向にねじれ、「クリセン(Krisen)」の名が落ちて空気が一変。情報量が多い回なので、戦術・心理・伏線の三本柱で整理しました。
要約(長め)
1) 鏡像ビョルンvs本物ビョルン:スキルも動きも完全ミラー
- 互いに【巨躯化】+【野生解放】→盾同士の正面衝突から【スイング】の差し合いへ。
- 数値(筋力/耐久)に差がないため、“決め手は味方の支援”。
- レイヴンの短詠唱デバフが刺さり、能力値低下を受けた影ビョルンがじりじり劣勢に。
- ただし相手も“ビョルン流の悪あがき”を全搭載。舌噛み→酸血飛散まで本気で再現してくる執念。
「おまえ、やっぱり俺だな……」
2) 二体目の“ビョルン”参戦→隊列崩し
- いきなり【巨躯化】状態で**(真)シールドチャージ**。
- ビョルンは**“受けずにかわす”を即指示**。
- 本体ビョルンは最初の敵に張り付き続け、4対1で二体目をミーシャ/アイナル/アヴマン/レイヴンが担当。
3) “ビョルン攻略法”をビョルン本人が開示
「斬るな、突け」
「脚を狙え(アヴマン)」
「雷でいけ(レイヴン)」
- 【アイアンハイド】は斬撃耐性が4倍→刺突で装甲の隙を突くのが正解。
- 下半身の装備が薄い=脚部破壊→機動封じを優先。
- 元来火耐性が高い(物理耐性も高い)ため、雷属性の貫通バーストが通る。
結果:膝をつかせることに成功。
皆の口から“人間離れ”の感想が出るほど、ドッペル側もビョルンのしぶとさを完璧再現。
4) コメディと羞恥の神回:告白乱発ドッペル
- 窮した影ビョルンがミーシャへ涙目で告白→ミーシャ動揺。
- さらにレイヴンにも告白→レイヴン絶句、ビョルンは**「それ、生きるための方便だ」**と自己申告……。
- とどめにアヴマンへ視線→眉間ワンショットで友情に終止符(?)を打ち、場が締まる。
「聞かなかったことにしよう。いや、何も聞いてない。」
二体とも撃破。ドロップはなし(最奥ボスのみが魔石/エッセンス対象)。
以後の雑戦も同様、“ビョルン不在の型”の方がむしろ楽という皮肉な事実が判明。
5) 中央エリア到達→他チームとのニアミス設計
- 直線構造が終わり五叉路へ。ここから他チーム由来の姿に化けた個体が混ざる可能性が上がる。
- レイヴンは「未知の敵姿=厄介」と判断、遭遇分析を優先する方針へ。
6) 小柄なフードの男と遭遇→“ドッペル口調”なのに……
- レイヴン「名を名乗れ、さもなくば敵とみなす」
- 男は壊れたレコードのように途切れ途切れの発話。距離が縮まるにつれ──
「ハ……ンス…… クリ……セン…… それが……おれの……なまえ」
- ビョルン、全身に鳥肌。“ハンス・クリセン”は彼の“向こう側(地球側)”の名前に重なる響き……?
戦術メモ(実用)
- 対・盾タンク(ビョルン型)
- 受けない:盾突進は“回避”が最適
- 狙い:脚>腕>胴(カバー困難部位から崩す)
- 斬撃無効化:刺突と雷属性で装甲を抜く
- 長期戦設計:再生なし→“急所一撃”狙いよりスタック崩し
- 心理撹乱:告白など情動トリガーで縛ってくる個体あり。PT内の感情線を把握しておくと◎
ここが見どころ
- “自分の攻略法”を本人が味方に伝えるという構図の妙。
- 影ビョルンの再現度の高さ(酸血・骨を捨てて肉を取る戦いぶり)。
- コメディのキレ(告白乱発)で緊張と緩和を完璧に挟む。
- ラスト一行の固有名詞「クリセン」で一気に異世界と現実の接点が濃くなる。
考察:クリフハンガー「ハンス・クリセン」
- 断片的発話はドッペル特有の言語破綻に見えるが、自己同一性の表明としては異例。
- “Krisen”の綴り・発音はLee Hansu(ハンス)の英語/独語系変奏を想起させる音像を持つ(ビョルンの内的連想が爆発)。
- もし本当に“向こう側の名”に連なる存在なら、ドッペルが「プレイヤー性」を模倣している可能性、
あるいは異界の記憶/データ干渉がこのリフトで発生している可能性も。 - レイヴンが「単独での相手取り=分析優先」を指示したのは結果的に英断。
軽率な一斉攻撃を避けたことで、情報の価値(=名前)を拾えた。
まとめ(ポイント)
- 鏡像戦は“仲間の支援+正しい属性選択+部位破壊”で勝つ。
- ビョルン型対策=刺突/脚狙い/雷属性/長期戦が鉄則。
- コメディを挟みつつ、PTの感情線(特にミーシャ)が今後の火種になり得る描写。
- 終盤、“壊れた言葉”で**「ハンス・クリセン」**と名乗る小柄な男。
ビョルンの出自(地球名)を揺さぶる爆弾が投下された。