『転生したらバーバリアンになった』小説版・第196話ロングあらすじ【初心者向け・保存版】

転生したらバーバリアンだった

【緊迫】“マスター”降臨で化けの皮が剥がれる?──幽霊管理者の正体と円卓乱入事件の全容『転生したらバーバリアンだった』196話まとめ

Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 196 | MVLEMPYR
Master Key (1) Master Key (1) As soon as I enter the community, I turn on the computer and check the chat room list. And...

ブログ掲載向けに、日本語で読みやすい長文要約+考察を作成。名称は統一表記(レイヴン/アイナル/ミーシャ・カルシュタイン ほか)。英語表現は日本語に置換し、スキル名は初出のみ日本語+(英語原語)を併記しています。


まずは3行で

  • 主人公(ビョルンの“オンライン側”人格)がコミュニティの韓国人部屋に入ろうとするとロック。中にいたのは古参のElfnunalove。彼の手で李白虎(イ・ベッコ/Baekho)が締め出されたと判明。
  • 主人公は彼を**最上位管理者(Ghost Master=GM)**と推理。痕跡を全消去して身を潜め、円卓会議へ。
  • 会議開始直後、“本来入れないはずのタイミング”で創設者=マスターが白仮面で乱入。招待主を偽装していた主人公の嘘がバレる危機に。

詳細あらすじ

韓国人部屋ロック事件 ― 古参が古参を“処分”

迷宮遠征の睡眠モードから“コミュニティ”へ接続した主人公は、馴染みのチャット**「大韓独立万歳」に入ろうとして固まる。入室制限、残り時間カウント。
解除後に入ると中にいたのは
Elfnunalove**(以下エロフ)。過去に主人公が情報を買おうとした相手だ。彼は悪びれず告げる——

もうベッコには会えない。大きなミスをしたからね」

部屋のオーナーであるはずの李白虎を管理者権限で締め出したと読める発言。ここから主人公は一気に推理を加速させる。

  • 管理者(アドミン)でなければオーナーの締め出しは不可能
  • 以前、彼はタルテイン学派の内情をあっさり漏らしていた(=高位魔術師の気配)
  • 主人公の受信箱には**「ゴーストマスター」名義の通知**(ランク更新)がある

これらを接続し、主人公はエロフ=GM(最上位管理者)の可能性に行き着く。鳥肌が立つが、敵対はしていないと判断。念のため過去の書き込みや足跡を全削除し、潜伏モードへ切り替える。

なお、ベッコが“何をやらかしたのか”は不明だが、最近のノアーク討伐失敗騒動と無関係とは思えない——というのが主人公の読み。


円卓の前口上 ― 戦況の“裏話”がダダ漏れ

いつもより早めに円卓(Watchers of the Round Table)へ。
参加者は道化(クラウン)/三日月(クレセントムーン)/角(アントラー)/狐(フォックス)
、そして主人公(獅子)。遅れて**小鬼(ゴブリン)**も着席。前口上は案の定、

  • ノアーク側の闇魔術師
  • カルイ神官団の内情
  • 大手クランの損耗 など

公議にかけるほどではないが現場臭の強い裏話が続々。主人公は涼しい顔で“聞くだけ”に徹し、**三日月との取引(復活の石情報⇔ネタ提供)**の再確認も済ませる。


禁忌の現象 ― 会議開始後に“扉が開く”

全員着席、扉が閉まって会議開始——のはずが、ギィ…と再び扉が開く
**“開催後は入れない”**のが円卓の絶対ルール。そこへ白い無地の仮面、皺だらけの手、しゃがれた老人声——

くくく、この場所は変わらんな

**“マスター”**登場。Watchers創設者にして、規約を“上から”書き換えられる存在。場は一瞬で凍る。
さらに狐がうっかり口を滑らせる。

その新顔は、マスターが招いたのでは?

ここで主人公の過去の“言質ぼかし”(自分が招待者だと匂わせたように誤解させた)が逆手に取られる形に。
「招待していない」と言われた瞬間=獅子の正体トレースへ一直線。
主人公は化けの皮が剥がれる瀬戸際に立たされる。


仕掛けの解説:三つの“鍵”が一気に回った回

  1. 管理権限の可視化(幽霊陣営)
  • エロフの部屋ロック/追放は、GM級の権限がなければ不可能。
  • 彼は運営(Ghostbusters)側の最上位である疑いが濃厚に。
  1. 規約越権の可視化(円卓陣営)
  • 会議中入室というルール破りを許す白仮面のマスター。
  • 円卓と運営、**二つの“上位権力”**が互いに独立して存在する構図が露出。
  1. 主人公の“リスク管理”のほころび
  • 「自分が招いた」と言ってはいないが、言外の誘導で誤解させた過去が今ここで爆ぜる
  • どちらの“上”にも睨まれうる立ち位置の危うさがピークに。

キャラ心理の読みどころ

  • 主人公:ベッコ喪失に寂しさを覚えつつも、即座に痕跡消去→静観に移る切替の速さ。
    “帰還の糸口(オーリル・ガビス)”を掴んだ直後だけに、無駄な敵を作らないことを最優先。
  • エロフ(=GM疑惑):必要以上の言明は避け、通達だけして退室
    “運営”の線の細さ(表に出ない)を貫く態度。
  • 三日月復活の石に対する執念が本気。獅子(主人公)の“ネタ”に賭ける構え。
  • :過去に獅子に翻弄された経験から神経質だが、今回の失言で空気が一変。

考察:GM=魔術師説、そして“二重の上位構造”

  • ベッコが語っていた**「GM候補は著名な魔術師が3名」という推測と、エロフの学派知識の深さ**は一致。
  • 一方で円卓のマスターは“コミュニティ運営”とは別レイヤーのサロンの創設者
  • つまりこの世界には
    (A) 夢界コミュニティを統括する“運営”
    (B) その内部で高等情報を交換する“結社(円卓)”
    という二重の上位構造が併存しており、ルールを上書きできる者がそれぞれにいる。

この二重性が、身分秘匿で立ち回る主人公の最大リスク。どちらかに“照会”されれば、迷宮側の素性へ火の手が回る。


次回への注目点(チェックリスト)

  • マスターの第一声:獅子(主人公)をどう扱うか
    • 「誰が招いた?」への回答次第で弁明の余地が決まる。
  • エロフ=GMルートの掘り下げ:
    • 彼の“制裁理由”=ベッコのミスの中身(ノアーク絡み?)
  • 三日月との取引:主人公が差し出す“面白い情報”は何か。
    • ビフロンの壁内向き警備下水道秘密通路オーリル・ガビス捜索など、どれを切るか。
  • 狐の追及にどう対処するか:
    • 沈黙戦術か、さらに上の虚実で押し通すか。

ささやかな名場面(要約)

  • 「ベッコはもう来ない」
    古参同士の非情な線引き。コミュニティの“冷たいリアル”が一文で示される。
  • “会議中に扉が開く”
    読者視点でもルール破りが分かる演出で、マスターの異質さを一撃で印象付ける。

まとめ

管理者の“見えない手”と円卓創設者の“越権入室”——二つの“上位権力”が同時に動き、主人公の擬装線が一気に危うくなった196話。
次回、マスターの一声が“円卓ライフ”の存続を左右する。ここを切り抜けられるかが、そのまま帰還への航路にも直結しそうだ。

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