新しいグラボがほしい。。。

Nvidia Graphic Card Bitcoin Gpu  - nanadua11 / Pixabay その他
nanadua11 / Pixabay

定期的に発症しているが、新しいグラボが欲しくなってしまった。

ちなみに今使用しているグラボはGTX 760。今となっては化石とまではいかないかもしれないが、その部類だろう笑

最近chatgptやbing aiなどが登場したので触っているが、久々に感動し、世界が変わるものが出てきたと思われた。私も何か利用できればと思ったが、今のところまだ利用できる案が見つかっていない。何かAIを利用して儲けられれば良いなとは思うのだが。

と思っていたところでStable Diffusionなるものが登場した。

Stable Diffusiongが何かはbing aiに答えてもらおう。

Stable Diffusionとは、テキストを入力するとそれに沿った画像を生成してくれるAIモデルです123。Stable Diffusionは、約10億個のパラメータを持ち、約20億個の画像とテキストのペアで学習されています4。Stable Diffusionは、画像生成機能を大幅に向上させ、画像合成や顔生成なども可能にしています1。Stable Diffusionは、オープンソースのAIプラットフォームであり、WebUIやAPIなどで利用できます13

これだとよくわからないが、要はテキストから絵を生み出すものだが、非常に面白そうだった。

高性能なグラボが必要とのことでGTX760では絵を生み出すのにも時間がかかるらしく、初めはGOOGLE Colabで試していた。

ただ、GOOGLE Colabでは毎回読み込む必要があるのと、読み込むファイルのリンク先が変わるとまた構築しなおす必要があるのとで、非常に面倒なのでやめてしまった。

新しいグラボがあればなーと思っていた矢先、RTX40シリーズが出たため、これはよさそうだと思っていた。値段を除けば。。。

最安で書くと、RTX4090は約26万円、RTX4080は約18万円、RTX4070Tiは約13万円、RTX4070は約10万円と非常に高い。。。なのでこれらを買うべきか旧型となったRTX30シリーズを買うのが良いのか、非常に悩みどころではある。

感覚的にはRTX4070Tiが良いと思ってはいるのだが、もう少し数字で考えてみたい。

まずはグラボごとの速度であるが、以下のサイトに載っている。

Stable Diffusion Benchmarked: Which GPU Runs AI Fastest (Updated)
Which graphics card offers the fastest AI?

ほかにもいろいろ数字が出ているが、512×512の画像を出すためのシンプルな速度はこれで確認できるだろう。xformerというもので速度が上がるらしいが、その向上率が最も大きいものがRTX4070Tiということにはなる。

数字がわかりにくいので数字を抜き出してみる。(ただしRTXのみ)

xformerなしxformerあり向上率
RTX409021.7728.923133%
RTX408017.56623.504134%
RTX4070Ti14.07520.397145%
RTX3090Ti15.27519.238126%
RTX309014.31817.789124%
RTX3080Ti14.22417.429123%
RTX3080 12GB12.35514.459117%
RTX3080 10GB11.66914.101121%
RTX3070Ti9.74611.637119%
RTX30708.65310.937126%
RTX3060Ti7.589.146121%
RTX3060 12GB6.1067.239119%
RTX30504.2044.931117%
単位:Iterations/sec

単位のIterations/secだが、単純に生成速度だと思えばよいと思う。

ここでRTX3060の512×512の画像1枚を生成するのに大体5~7秒かかると大体のサイトを見てあるので、間をとって(Xformerなしで)6秒で1枚の画像を生成できるということにしよう。

そうすると速度の逆数に時間は比例するので、(Xformerなしで)RTX3060の時間を6秒ということにして、残りは計算してみると以下のような感じ。

xformerなしxformerあり時間短縮率
RTX40901.681.2775%
RTX40802.091.5675%
RTX4070Ti2.601.8069%
RTX3090Ti2.401.9079%
RTX30902.562.0680%
RTX3080Ti2.582.1082%
RTX3080 12GB2.972.5385%
RTX3080 10GB3.142.6083%
RTX3070Ti3.763.1584%
RTX30704.233.3579%
RTX3060Ti4.834.0183%
RTX3060 12GB6.005.0684%
RTX30508.717.4385%
単位:秒

時間で見ると大分実感としてわかりやすくなったように思う。ここでStable diffusionだが、1枚だけの絵を生成するということは少ないと思う。(私は2~3日しかGoogle Colabで触ったことしかないが、そう思う笑)

例えば気に入った絵柄がでるようにガチャを回す必要があるらしいので、例えば一回20回ほど回すとすると以下の時間がかかることになる。(単純に20倍)

xformerなしxformerあり
RTX409033.6625.33
RTX408041.7131.17
RTX4070Ti52.0635.92
RTX3090Ti47.9738.09
RTX309051.1741.19
RTX3080Ti51.5142.04
RTX3080 12GB59.3150.68
RTX3080 10GB62.7951.96
RTX3070Ti75.1862.96
RTX307084.6866.99
RTX3060Ti96.6680.11
RTX3060 12GB120.00101.22
RTX3050174.29148.59
単位:秒

xformerありにして普通は使うとすると、20連ガチャを1回回す度に25秒~150秒程度までかかることになるが、割とグラボによる待ち時間の差は出てきそうだ。

例えばStable diffusionを捜査していたとして、いろいろプロンプトをいじりながら試行錯誤するとして、出力された絵がどういうものか吟味する時間は少なくともかかるだろう。

20枚もの絵を1分で見切ることはできるかもしれないが最後クオリティを詰めるときには1分では足りないだろう。そこから考えると1分が一つの節目かもしれない。

1分切るかどうかは、RTX3080とRTX3070Tiが境目となりそうな感じだ。

トップのRTX4090は唯一30秒を切っていて、これはめちゃくちゃ早く感じるだろう。正直40秒以下のRTX3090Ti以上であればなんの不満もないだろう。おそらく。。。

ここで価格をざっくり見ていきたい。

xformerあり(s)価格(万円)
RTX409025.3326.40
RTX408031.1718.00
RTX4070Ti35.9212.50
RTX3090Ti38.0924.70
RTX309041.1918.60
RTX3080Ti42.0413.00
RTX3080 12GB50.6817.00
RTX3080 10GB51.9610.00
RTX3070Ti62.968.00
RTX307066.997.00
RTX3060Ti80.115.80
RTX3060 12GB101.224.70
RTX3050148.593.60

ここでRTX3060を基準に考えてみたい。

すなわちRTX3060の101.22秒で4.7万円が基準とみた場合、RTX4090ではかかる時間が25.33秒なので速度は約4倍、そうすると価格もそれに比例して4.7×4で18.78万円になるはずだが、これは実際26.4万円(約1.41倍)なので、RTX3060よりかはコスパが悪くなる。

こうした視点でほかのモデルも計算すると以下のようになる。

xformerあり(s)価格(万円)対RTX3060コスパ
RTX409025.3326.401.41
RTX408031.1718.001.18
RTX4070Ti35.9212.500.94
RTX3090Ti38.0924.701.98
RTX309041.1918.601.61
RTX3080Ti42.0413.001.15
RTX3080 12GB50.6817.001.81
RTX3080 10GB51.9610.001.09
RTX3070Ti62.968.001.06
RTX307066.997.000.99
RTX3060Ti80.115.800.98
RTX3060 12GB101.224.701.00
RTX3050148.593.601.12

これはRTX3060よりもコスパが良いものは1以下、コスパが悪いものは1以上となるが、コスパが良くなるものは、RTX4070Ti、RTX3070、RTX3060Tiとなる。

これは単純に性能比で考えた場合でのコスパだが並び替えると以下のようになる。

xformerあり(s)価格(万円)対RTX3060コスパ
RTX4070Ti35.9229298412.50.94
RTX3060Ti80.113710915.80.98
RTX307066.9946054770.99
RTX3060 12GB101.21840034.71.00
RTX3070Ti62.9646816281.06
RTX3080 10GB51.96227218101.09
RTX3050148.59460563.61.12
RTX3080Ti42.0402777131.15
RTX408031.17426821181.18
RTX409025.3334716326.41.41
RTX309041.1894991318.61.61
RTX3080 12GB50.67570371171.81
RTX3090Ti38.0871192424.71.98

ただ、お金で時間を買うという発想もあるとは思う。その視点でも計算してみたい。

例えば希望の絵を出すまでに1万枚の絵を描くとする。その場合かかる時間は以下の通り。

xformerあり(min.)
RTX4090280
RTX4080348
RTX4070Ti434
RTX3090Ti400
RTX3090426
RTX3080Ti429
RTX3080 12GB494
RTX3080 10GB523
RTX3070Ti627
RTX3070706
RTX3060Ti806
RTX3060 12GB1000
RTX30501452

ここで時間の価値をいくらと見積もるかだが、プライスレスとの見方もできるが、ひとまず時給をいくらかで計算してみたいと思う。例えば1000円刻みで計算すると以下のようになる。

xformerあり(min.)時給1000円時給2000円時給3000円時給4000円時給5000円時給6000円時給7000円時給8000円時給9000円時給10000円
RTX40902804,6759,34914,02418,69923,37328,04832,72237,39742,07246,746
RTX40803485,79311,58717,38023,17428,96734,76040,55446,34752,14057,934
RTX4070Ti4347,23014,46121,69128,92136,15243,38250,61257,84365,07372,303
RTX3090Ti4006,66213,32519,98726,64933,31239,97446,63653,29859,96166,623
RTX30904267,10814,21521,32328,43035,53842,64649,75356,86163,96871,076
RTX3080Ti4297,15514,30921,46428,61835,77342,92750,08257,23764,39171,546
RTX3080 12GB4948,23716,47424,71132,94841,18449,42157,65865,89574,13282,369
RTX3080 10GB5238,72117,44226,16334,88443,60652,32761,04869,76978,49087,211
RTX3070Ti62710,44220,88431,32641,76852,20962,65173,09383,53593,977104,419
RTX307070611,76123,52235,28347,04358,80470,56582,32694,087105,848117,609
RTX3060Ti80613,42626,85140,27753,70367,12880,55493,980107,405120,831134,257
RTX3060 12GB100016,66733,33350,00066,66783,333100,000116,667133,333150,000166,667
RTX3050145224,20748,41472,62196,828121,036145,243169,450193,657217,864242,071

これでざっくり1万枚の絵を出力して1枚の絵を完成させた場合の1枚の絵の価格が出た。この場合、またRTX3060を基準とするが、そのグラボの価格の差額を1枚の絵当たりの価格で割ることで、何枚の絵をかくことで元が取れるかを計算することになる。

その結果が以下の通り。

価格(万円)時給1000円時給2000円時給3000円時給4000円時給5000円時給6000円時給7000円時給8000円時給9000円時給10000円
RTX409026.4046.423.215.511.69.37.76.65.85.24.6
RTX408018.0023.011.57.75.74.63.83.32.92.62.3
RTX4070Ti12.5010.85.43.62.72.21.81.51.31.21.1
RTX3090Ti24.7030.015.010.07.56.05.04.33.83.33.0
RTX309018.6019.69.86.54.93.93.32.82.42.22.0
RTX3080Ti13.0011.65.83.92.92.31.91.71.51.31.2
RTX3080 12GB17.0014.97.55.03.73.02.52.11.91.71.5
RTX3080 10GB10.006.13.02.01.51.21.00.90.80.70.6
RTX3070Ti8.003.21.61.10.80.60.50.50.40.40.3
RTX30707.002.01.00.70.50.40.30.30.20.20.2
RTX3060Ti5.800.80.40.30.20.20.10.10.10.10.1
RTX3060 12GB4.700.00.00.00.00.00.00.00.00.00.0
RTX30503.60-0.5-0.2-0.2-0.1-0.1-0.1-0.1-0.1-0.1-0.0
単位:枚

この場合だと一番価格が高いRTX4090で時給1000円で考えた場合でも、47枚書いた時点でコスパはRTX3060を逆転する。このときRTX4090は280min.×47=219時間使用していることになる。こう考えるとRTX4090を時間を買う意味で購入するのはかなりありに見える。

まあ、1枚完成させるのに1万枚書くこともないか、仮に100枚で1枚完成させた場合、1枚完成させるのにかかるお金は以下の通り。

xformerあり(min.)時給1000円時給2000円時給3000円時給4000円時給5000円時給6000円時給7000円時給8000円時給9000円時給10000円
RTX40902.804793140187234280327374421467
RTX40803.4858116174232290348406463521579
RTX4070Ti4.3472145217289362434506578651723
RTX3090Ti4.0067133200266333400466533600666
RTX30904.2671142213284355426498569640711
RTX3080Ti4.2972143215286358429501572644715
RTX3080 12GB4.9482165247329412494577659741824
RTX3080 10GB5.2387174262349436523610698785872
RTX3070Ti6.271042093134185226277318359401,044
RTX30707.061182353534705887068239411,0581,176
RTX3060Ti8.061342694035376718069401,0741,2081,343
RTX3060 12GB10.001673335006678331,0001,1671,3331,5001,667
RTX305014.522424847269681,2101,4521,6941,9372,1792,421
単位:円

この場合、損益分岐点の枚数は以下の通り。

価格(万円)時給1000円時給2000円時給3000円時給4000円時給5000円時給6000円時給7000円時給8000円時給9000円時給10000円
RTX409026.404,6422,3211,5471,161928774663580516464
RTX408018.002,2961,148765574459383328287255230
RTX4070Ti12.501,079539360270216180154135120108
RTX3090Ti24.703,0021,5011,001750600500429375334300
RTX309018.601,956978652489391326279244217196
RTX3080Ti13.001,160580387290232193166145129116
RTX3080 12GB17.001,493747498373299249213187166149
RTX3080 10GB10.0060830420315212210187766861
RTX3070Ti8.0031615810579635345403532
RTX30707.00196986549393328242220
RTX3060Ti5.80824127201614121098
RTX3060 12GB4.700000000000
RTX30503.60-45-23-15-11-9-8-6-6-5-5
単位:枚

この場合だと一番価格が高いRTX4090で時給1000円で考えた場合、4642枚書いた時点でコスパはRTX3060を逆転する。このときRTX4090は2.80min.×4642=216時間(数字の丸め込みの差で、実際にかかっている時間は1枚を完成させる時間で変わらない。)使用していることになる。こう考えるとRTX4090を時間を買う意味で購入するのはどの道ありに見える。

RTX3050はどの道マイナスなので買う意味もないが、損益分岐点の枚数が増えたとしても、RTX4070Tiが割と間をとってよい気もする。

その次に損益分岐点が来るのはRTX3080だし、それを選ぶくらいならといったところか。

ここで損益分岐点までにかかる時間を計算すると以下の通り。

価格(万円)時給1000円時給2000円時給3000円時給4000円時給5000円時給6000円時給7000円時給8000円時給9000円時給10000円
RTX409026.402171097254433631272422
RTX408018.00133674433272219171513
RTX4070Ti12.50783926201613111098
RTX3090Ti24.702001006750403329252220
RTX309018.60139704635282320171514
RTX3080Ti13.00834228211714121098
RTX3080 12GB17.00123624131252118151412
RTX3080 10GB10.00532718131198765
RTX3070Ti8.003317118765443
RTX30707.00231286543332
RTX3060Ti5.8011643222111
RTX3060 12GB4.700000000000
RTX30503.60-11-6-4-3-2-2-2-1-1-1
単位:時間

こうしてみると高性能なグラボを購入しても、割と早く損益分岐点は来るイメージだ。RTX3060がコスパ良いなんて言われているサイトが大きいが、今後長い時間で見ればRTX4070Ti以上を買った方がよさそうだ。

今のところはほかのパソコンのパーツも考えるとRTX4070Tiで22~25万円で組むのがよさそうだが、どうなんかな。

しかし高い。。。今後のAI需要でももっと高くなる可能性もあるし、自分への誕生日プレゼントと称して買っとくかな。いや悩む。

以上

タイトルとURLをコピーしました