【目的別おすすめ診断機】
◆ DIY整備+カスタム+副業も視野に入れているあなたに最適
Autel MP808S(またはMS906)
特徴 | 内容 |
---|---|
ガイド機能 | ◎ 全車種に対応(日本語OK) |
アクティブテスト | ◎ 各部品の動作確認が可能 |
ECUコーディング | ◎(対応車種なら深く変更可) |
イモビライザー登録 | △(MP808Sでは一部車種)/◎(MS906IMならフル対応) |
通信性能 | 高速&安定、クラウド連携あり |
価格帯 | MP808S:約10〜13万円、MS906:約18万円〜 |
将来性 | ソフト更新で機能がどんどん増える(年契あり) |
→ プロも使う実力+家庭でも使える万能機種
◆ ガイド機能も欲しいけど、予算を抑えたいなら
Autel MK808S
特徴 | 内容 |
---|---|
ガイド機能 | △(車種により簡易的) |
アクティブテスト | ◎ |
ECUコーディング | ×(読み取りのみが主) |
イモビ対応 | × |
価格帯 | 約6〜8万円 |
→ 軽整備+診断を気軽に始めたい人向け。
◆ スマホで簡単にライトカスタム中心
Carista / OBDeleven / BimmerCode(対応車種限定)
特徴 | 内容 |
---|---|
ガイド機能 | ×(操作は自分で) |
コーディング | △〜◎(車種による) |
対応車種 | 限定(VW/Audi/BMWなど) |
価格帯 | 数千円〜1万円台+年契 |
→ 気軽に隠し機能をいじりたい人向け。診断や整備には不向き。
【本気の診断+イモビ+将来業務対応まで見据えるなら】
Autel IM508 or IM608(鍵登録・ECU交換対応)
モデル | 機能 | 価格 |
---|---|---|
IM508 | IMMO・診断・整備フルカバー(対応国多) | 約13〜17万円 |
IM608 | さらにJ2534 PassThru付き(再プログラミング可) | 約25〜30万円 |
→ 本気で副業・出張整備・法人対応もしたい人向け。
【Launch X431シリーズも検討すべき?】
モデル | 特徴 |
---|---|
X431 PRO3 | 高機能+ADAS対応+ガイド豊富(UIはやや玄人向け) |
ガイド機能 | ◎(Autelより車種によっては詳しい) |
価格 | 15〜25万円程度 |
→ 整備工場・プロ向け。個人でも十分使えるが、Autelよりややクセあり。
【選び方のまとめ】
あなたの目的 | 機種 |
---|---|
整備+診断+カスタム+学習 | Autel MP808S or MS906 |
診断だけでOK/費用抑えたい | Autel MK808S |
コーディング中心/手軽に遊びたい | BimmerCode / Carista / OBDeleven |
イモビライザーやECU交換もしたい | Autel IM508 / IM608 |
店舗・副業本格対応/整備教育もしたい | Launch X431 PRO3 or Autel MS906BT以上 |
日本車で考えるとどうか。
【まず押さえておくべき!日本車診断の特徴】
特徴 | 内容 |
---|---|
ECU数が比較的少ない | 欧州車よりもシンプルな構成が多い(例外あり) |
セキュリティ制御が緩い | SGW(セキュリティゲートウェイ)が未搭載の車種が多く、作業がしやすい |
ガイド機能が効きづらい車種もある | トヨタ・スズキ・ホンダなどはガイド機能対応が限定的なことも |
HV/EVシステム独自の診断が重要 | プリウス、アクア、e-POWERなどにはHV系パラメーターやバッテリー診断が必須 |
IMMO系は未対応車が多い | 鍵登録はディーラー専用端末が必要なケースも多い(トヨタ・スズキなど) |
【結論】日本車ユーザーにおすすめの診断機ベスト3
① Autel MP808S
日本車を幅広く診断したい人に最もバランスの取れたモデル
項目 | 内容 |
---|---|
DTC読取/消去 | ◎(全ECU対応) |
サービスリセット | ◎(オイル、EPB、TPMS等) |
アクティブテスト | ◎(ファン、EGRなど作動確認) |
ガイド機能 | △〜〇(車種によるが基本対応) |
カスタムコーディング | △(トヨタ系は一部可能) |
価格 | 約10〜13万円 |
おすすめ用途:プリウス/アクア/ノア/セレナ/フリード/エルグランド など幅広い対応
② Autel MK808S(予算を抑えつつ整備メイン)
診断+簡易リセットだけで良ければ最高コスパ
項目 | 内容 |
---|---|
DTC読取/消去 | ◎ |
サービスリセット | ◎ |
アクティブテスト | △ |
ガイド機能 | △(かなり簡略) |
コーディング | × |
価格 | 約6〜8万円 |
おすすめ用途:オイル交換/電動パーキング解除/SRSリセットなどが自宅でできる!
③ Launch X431 PROS V5.0(または PRO3)
日本車のアクティブテスト&作動確認に強い
項目 | 内容 |
---|---|
日本車対応力 | ◎(トヨタ、ホンダ、スズキにも強い) |
ガイド機能 | ◎(車種により超詳しい) |
ECU初期化/リセット | ◎ |
コーディング | △(一部のみ) |
価格 | 13〜18万円 |
おすすめ用途:整備工場レベルの診断+パーツテストをしたい人向け
【目的別診断機の選び方:日本車編】
やりたいこと | おすすめ診断機 |
---|---|
オイル/パッド交換後のリセット | MK808S or MP808S |
DPF再生(軽ディーゼル・ハイエース等) | MP808S or Launch |
ハイブリッド状態監視 | MP808S(HVバッテリーモニターが優秀) |
コーディング(オートライト感度など) | 一部可能(MP808S/Carista/OBDeleven) |
出張整備・副業対応 | Launch PRO3 or Autel MS906 |
【まとめ】
- 日本車は「診断+学習+リセット」を重視するのが最適
- コーディングは限定的(主にトヨタ/マツダ/日産の一部)
- MP808Sが最もバランス良く、コスパと機能性が高い
【1】なぜ「日本車で診断機選び」は難しいのか?
理由は大きく3つあります:
① 日本車は整備性が良すぎて、診断機の出番が少なかった
→ 昔から“壊れにくい”“構造が単純”=工具で直る車
② 純正診断機(GTS、CONSULT、HiDSなど)が強すぎる
→ トヨタの**GTS(Global TechStream)**などは極めて詳細な診断が可能
→ その分、社外診断機は一部機能が制限されやすい
③ 海外診断機は欧州車を主眼に設計されている
→ VCDS、Autel、LaunchなどはBMWやVWでの使用を前提に開発
【2】実際に「日本車でできること・できないこと」一覧
機能 | トヨタ | ホンダ | 日産 | スズキ | マツダ |
---|---|---|---|---|---|
DTC読取・消去 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
オイル/EPBリセット | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
アクティブテスト(ファン等) | △〜〇 | △ | △ | △ | ◎(新世代Mazda3以降) |
DPF再生 | ◎(ハイエース等) | △ | ◎ | ◎(軽ディーゼル) | ◎ |
BMS登録 | △(対応車種少) | × | × | × | × |
ECUコーディング | △(上級機で可) | × | × | △ | ◎(一部対応) |
イモビライザー登録 | ×(ディーラー専用) | × | △(旧型OK) | × | △ |
→ 結論:整備・診断はOK、鍵・再プログラミング系は難しい
【3】日本車の中でも“診断が必要な車種”は?
意外かもしれませんが、以下のようなハイブリッド/ディーゼル/ADAS付き車両は、診断機がないと整備できないことも多いです。
診断機必須の作業がある車種:
車種 | 理由 |
---|---|
プリウス系(ZVW30〜60) | HVバッテリー・ブレーキ・SASなど電子制御が満載 |
アクア | バッテリー寿命・回生ブレーキ学習が鍵 |
ハイエース(軽油) | DPF再生が必須。診断機での再学習が必要 |
ノートe-POWER | モーター系学習や電圧監視が必要 |
スズキ ディーゼル車(エスクード等) | DPF・EGR・AdBlueリセットが不可欠 |
CX-5(SKYACTIV-D) | DPF+スート学習+燃料学習が複雑 |
【4】整備マニュアルを「診断機で置き換える」方法
例:プリウスZVW30のブレーキフルード交換
従来のやり方 | 診断機を使ったやり方(MP808S) |
---|---|
1. 手動でエア抜き | 「ブレーキ → エア抜き」ガイドを選択 |
2. ペダル操作 → バルブ開放 | 自動でABS作動+バルブ開放 |
3. ワンマンで繰り返し作業 | 「完了」表示まで待つだけ |
4. 試運転してエラーがないか確認 | 診断機でDTCスキャン&履歴保存 |
→ 作業時間:20分短縮+ミスなし+履歴も残る
【5】「ガイド機能が効きやすい日本車」とは?
日本車でも、以下の条件を満たすと“欧州車並みにガイド機能が効く”ことがあります:
条件 | 解説 |
---|---|
CAN通信に完全移行している(2017年以降) | 例:新型ヤリス、RAV4、ノア90系など |
海外展開されている車種(グローバルモデル) | 例:カローラクロス、ハイラックス、C-HRなど |
ADASやTPMSなど高機能化された車 | センサーキャリブレーション機能がガイドに含まれる |
【6】診断機でしか見れない!日本車の“裏パラメーター”例
車種 | 隠しパラメーター |
---|---|
プリウスZVW30 | HVバッテリー温度×6セル、出力電流、冷却ファン回転数 |
アクア | モーター駆動トルク、回生ブレーキレベル |
ノートe-POWER | エンジン発電比率、補機電源状態 |
ハイエースディーゼル | DPF差圧、スート蓄積量、強制再生履歴 |
CX-5 | インジェクター噴射補正値、スート蓄積傾向 |
→ ディーラーでしか見られなかった情報が手元で見られる時代
【7】「日本車 × 診断機」選びの最終結論(まとめ)
目的 | ベスト診断機 |
---|---|
日常点検+軽整備+DTC対応 | Autel MK808S(入門機) |
整備+アクティブテスト+HV/DPF対応 | Autel MP808S(王道) |
整備+イモビ/再学習含む対応 | Autel MS906 or Launch X431(上級) |
キー登録や深いECU設定までやりたい | Autel IM508 or IM608(フル対応機) |
スマホでお遊びカスタム(VWなど) | Carista / BimmerCode(限定用途) |
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