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1. プロローグ:あの夏の結婚、そしてスペインの風
2018 年 8 月──マスクも三密もない挙式会場。親戚や友人が国内外から集まり、ハイタッチと抱擁で祝福してくれた。
2019 年 10 月──新婚旅行でバルセロナ、グラナダ、マルタ。深夜 0 時のフラメンコで泣き、路地裏バルでタパス三昧。
まさか数か月後に世界が止まるとは誰も思っていなかった。
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2. 世界とわが家の“シンクロ年表”
年月 世界の出来事 わが家
2019/12 武漢で原因不明の肺炎 –
2020/3 パンデミック宣言・各国ロックダウン 第1子誕生(外出自粛で産後ケアに全集中)
2020/4 日本初の緊急事態宣言 在宅勤務スタート、育児と仕事を同室で回す
2021/2 日本でワクチン接種開始 祖父母はワクチン後に初対面
2022/10 日本、観光目的の入国規制解除 第2子誕生(たまたま国内は落ち着き期)
2023/5 コロナ5類移行=行動制限ほぼ終了 育休延長、家族旅行を国内でリハビリ開始
2024/秋 海外旅行者ほぼ2019年水準 初めて 4 人で沖縄へ
2025/現在 円安・燃油高だが入国制限はほぼゼロ 海外リベンジ旅行を計画中
> ポイント
“出産直後で動けない時期”と“世界が動けない時期”が重なったおかげで、育児にフルコミットできたのは結果的に幸運だった。
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3. パンデミック × 新生児期 “あるある”
テーマ 体験談
オンライン健診 助産師さんに Zoom で沐浴指導。「画面越しにベビーバス」が当たり前
お宮参り 神社境内にスマホを設置→親戚は Google Meet で同時参列
夜泣き × 在宅会議 ミュート+抱っこ紐がデフォルト。チャットで「10 分離席します」連発
“家族写真=マスク姿” 成長アルバム前半はマスク・アルコールスプレーが写り込む
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4. 今の若い世代は本当に“可哀想”なのか?
■ ハードモードな現実
円安 & 燃油高:欧州往復が 2019 年比 +30〜40%。
渡航条件が国でまちまち:一部はワクチン証明や追加保険が必須。
■ でもチャンスも多い
ポジティブ要素 実例
リモートワーク常態化 夫婦とも旅先ワ―ケーション可=長期ステイ向き
男性育休の追い風 2025 年に 20%突破。夫も“0 歳からがっつり育児”が普通に
オンライン両親学級 時間・場所を選ばず受講。地方在住でも最新メソッドにアクセス
キャンセルフリー文化 航空券も宿も“全額返金”プランが標準化=リスク低減
> 結論
「可哀想」ではなく、制約の種類が変わった世代。
旅費は高いがワーケーション・オンライン育児サポートなど柔軟な仕組みを手に入れている。
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5. これから結婚・出産・旅行を計画する人へ
1. “行ける時に行く”を合言葉に
渡航条件はいつ変わるか分からない。チャンスを先送りしない。
2. 出産と旅のバッファ期間(最低 6 か月)を確保
妊活 → 安定期海外 → 出産後は国内 or 近場 でフェーズ分け。
3. 旅費インフレを見越して貯蓄+20%
通信・保険を見直しコストをひねり出す。
4. “2 段構え”プランを常備
A 案:海外、B 案:国内高規格リゾート。情勢次第でスイッチ。
5. テクノロジーで家族時間を最大化
オンライン小児科・家事代行アプリ・遠隔ベビーシッターを積極活用。
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6. エピローグ:写真フォルダが語る二つの時代
2019 スペイン:人波にまみれたボケリア市場とマスクなしの笑顔。
2020–22 子育て巣ごもり期:寝返りムービー、オンライン祖父母面会、テレワーク机に並ぶおむつ。
どちらのフォルダも人生の“黄金期”。
前者は 「世界が自由だった奇跡」。
後者は 「家族とじっくり向き合えた贅沢」。
> だからこれからも
世界が開いている今は“行動”を
もし再び閉じても“家族時間”を
私たちはその両方の価値を知っている世代です。後輩のみなさんも、自分だけのタイムラインを信じて、今できるベストを選び続けてください。
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この記事のポイントまとめ
2018–19 年の結婚&旅行は“ラストコロナ前世代”のボーナスステージだった。
パンデミックと出産が重なり「動けない」がむしろ家族にはプラスに働いた。
今の若い世代は旅費インフレという別の壁に直面する一方で、働き方・育児サポートの拡充という新しい武器を持っている。
重要なのは「できる時に動く」「状況が変わっても楽しむ」――タイミングを味方にする力だ。
コロナ禍を耐えた世代として、そして二児の親として、そんなメッセージをこの記事に込めました。
2018-19で結婚&海外旅行を“駆け抜けた”私たちが体験したコロナ禍・出産・子育て――そして今を生きる人へのエール
