【あらすじ】『Bjorn Yandel the Barbarian』Episode 8|夜の仲間探しと傷ついた妖精との遭遇
目次
- 装備一新――人を殺して人間らしくなる皮肉
- 睡眠不足の危険性と孤独な夜
- 種族による信頼と裏切りの確率
- 傷ついた妖精との出会い
- Q&A(初心者向け)
- 用語集
1. 装備一新――人を殺して人間らしくなる皮肉
前話でハンスを倒したビョルンは、その戦利品で装備を強化。
- 革のブーツ:罠踏破時のダメージ軽減
- 鉄製のハンマー:片手で振れる重量武器
- 鋼のショルダーガード:防御力アップ
- バックパック:血まみれの魔石と食料を分けて収納可能
さらに水筒、方位磁針、懐中時計、ポーションなど快適度も大幅向上。
皮肉なことに「人を殺して初めて人間らしい生活」を手に入れた形だ。
2. 睡眠不足の危険性と孤独な夜
二日目、ゴブリンは二体同時で出現するようになり、休息はさらに難しくなる。
10分の仮眠すら許されず、立ったまま寝そうになるほどの限界状態。
- 一度は冒険者が近づいてきて、目が合うと無言で去る不気味な遭遇
- 別の場面では、ゴブリンに胸を刺されるという危険な目に遭う
ポーションで傷は治せたが、その痛みは攻撃よりも激しかった。
この経験から、ビョルンは**「夜の仲間(Night Friend)」**の必要性を痛感する。
3. 種族による信頼と裏切りの確率
人間同士では心臓や魔石目的の裏切りが多いと学んだビョルンは、
次の夜の仲間を**デミヒューマン(亜人)**から探すことを決意。
候補として考えたのは以下の種族:
- 妖精(フェアリー):契約や約束を重んじる
- ドワーフ:気性が荒いが信義に厚い
人間より寿命が長く、短期的な利益よりも長期的関係を重視する可能性が高いからだ。
4. 傷ついた妖精との出会い
洞窟を探索し続け、ついに負傷した妖精を発見。
身長160cmほど、小柄で猫のような金色の瞳を持つ女性。
腹部に深くはないが長い切り傷があり、それはゴブリンではなく人間の攻撃によるものと推測された。
しかし、ビョルンが近づくと、妖精は即座に膝をつき、涙を浮かべて命乞い。
「一度だけ見逃してください…妹が街にいるんです。」
バーバリアンの外見がいかに恐れられているかを痛感した瞬間だった。
誤解を解こうと薬草(ライチの葉)と包帯を渡し、「まずは治療だ」と促すビョルン。
こうして二人の間に、かすかな信頼の糸が生まれ始める。
5. Q&A(初心者向け)
Q1. なぜビョルンは人間を避けるの?
→ バーバリアンの心臓が高値で取引されるため、命を狙われやすいから。
Q2. デミヒューマンの利点は?
→ 長寿ゆえに裏切りリスクが低く、信頼関係を築きやすい。
Q3. 夜の仲間の重要性は?
→ 迷宮では睡眠不足が命取りになるため、交代で見張りをする協力者は必須。
6. 用語集
- 夜の仲間(Night Friend)
交代制で夜間の見張りを行う即席パートナー。 - ライチの葉
治療用の薬草。消毒と止血効果があるが、使用経験がないと毒の有無に不安が残る。 - デミヒューマン(亜人)
人間以外の知的種族。寿命が長く、価値観も人間と異なる。
次回予告
Episode 9では、ビョルンと妖精の関係がどう進展するのか、そして「夜の仲間」として共に眠れる信頼を築けるのかが描かれる。