【ネタバレ解説】『Bjorn Yandel the Barbarian』Episode 41|ウィザードとバーバリアン(1)
目次
- 【前話までの流れ】冤罪劇の終結と補償
- 【ギルドからの脱出】さらなる「奪取劇」
- 【塔での再会】レイヴンの研究提案
- 【計算開始】金銭をめぐる熾烈な駆け引き
- 【本当の被害者は誰か?】強制された“聖水”
- 【冒険者の声】第三者の証言が突き刺さる
- 【まとめと今後の展開予想】
【前話までの流れ】冤罪劇の終結と補償
Episode 40までで、ビョルンにかけられた「ピリッジ(略奪)」の冤罪事件は幕を閉じました。
- 調査官ビアマン=解雇&再調査
- ハース・ヤング=偽証で投獄(実質死刑ルート)
- 補償=レベル9 → レベル7昇格 + 600万マナストーン
さらに事件の決定打を握ったのは六級魔術師レイヴン。
彼女の証言と“記録水晶”がなければ、ギルド上層部は闇に葬っていたことでしょう。
しかし、物語はここで終わりませんでした。
【ギルドからの脱出】さらなる「奪取劇」
補償を受け取りギルドを後にする際、ビョルンとレイヴンは“もうひと押し”を仕掛けます。
ビョルン
「あれ…現金100万ストーンが消えているな?」
レイヴン
「本当ですか? 支部長、証拠はあります?」
この「共演」により、さらに100万ストーンをせしめることに成功。
実質的に 昼間の強盗まがいの圧力交渉 でしたが、ギルドも抵抗できませんでした。
結果:総額 700万ストーン以上 を手にしたビョルン。
【塔での再会】レイヴンの研究提案
その後、二人はレイヴンが所属する 魔術師の塔・アルテミオン派の研究室 へ。
彼女の要求はこうでした。
「あなたが吸収した“聖水(エッセンス)”について、私に独占的研究権をください」
これは、週1回・3時間、半年間の協力を前提とした研究契約。
学術的な名誉を得たいレイヴンの思惑と、ビョルンの「能力を隠す戦略」が一致し、一応の合意に至ります。
しかし、そこで話は終わらず――
【計算開始】金銭をめぐる熾烈な駆け引き
レイヴンはすぐさま切り出しました。
「600万ストーンを得たのは、私の働きがあったから。取り分をよこせ」
ビョルンは即答。
「拒否だ」
レイヴンは500,000 → 250,000 → 100,000と段階的に要求を下げますが、ビョルンはすべて拒絶。
彼にとって「稼いだものを奪う者=敵」であり、妥協の余地はゼロでした。
ここで一見、交渉が決裂したかに思われましたが、今度はビョルンが反撃します。
【本当の被害者は誰か?】強制された“聖水”
ビョルンが突きつけたのは、ゾンビゴーレムのエッセンスを無理やり飲まされた件。
「同意なく飲ませたのは損害だ。10万どころか1,000万ストーンの賠償を請求する」
レイヴンは激しく反論します。
「あれはあなたを助けるためだった! むしろ感謝すべき!」
しかしビョルンは譲りません。
「自分の望まない聖水を強制されるのは害だ」という理屈を押し通しました。
【冒険者の声】第三者の証言が突き刺さる
ここでレイヴンは一計を案じ、冒険者仲間に遠隔通話をつなぎ質問。
「もし、望まない聖水を勝手に飲まされたら?」
答えは――
「怒るに決まってる。最悪、相手の首を刎ねるな」
さらに金銭補償の相場は 1,500万ストーン と明言。
レイヴンは青ざめ、ビョルンの主張が「理不尽な言いがかり」ではなく、冒険者社会の常識であることを突き付けられます。
【まとめと今後の展開予想】
Episode 41は、冤罪劇の余波から始まりましたが、物語の核心は「ウィザードとバーバリアンの価値観の衝突」でした。
- ビョルン=「力と利益を奪われない誇り」
- レイヴン=「合理性と研究欲求、そして金銭」
両者の思惑が真っ向からぶつかり、関係は一触即発。
それでもビョルンが完全に彼女を切り捨てないのは―― 実力も立場も頼りになる存在 だからでしょう。
今後の注目ポイント:
- レイヴンとの関係は「共闘」か「搾取」か
- 不本意に得た“ゾンビゴーレムの聖水”が物語にどう影響するか
- 冒険者社会の「契約・信頼・金銭」をめぐる価値観がさらに描かれる
このエピソードは 冤罪編の余韻を引きずりつつ、ビョルンの“金と誇り”の哲学が鮮明になった回 でした。
📌 次回(Episode 42)は「Wizard and Barbarian 2」。
ビョルンとレイヴンの関係はさらにこじれつつも、「互いに必要な存在」として新たな局面に入ることが予想されます。