『転生したらバーバリアンになった』小説版・第54話ロングあらすじ【初心者向け・保存版】

転生したらバーバリアンだった

【解説】『Surviving the Game as a Barbarian』第54話|偽装の略奪者と“常識的戦術”

Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 54 | MVLEMPYR
The Witch's Forest (1) "You mean they're those pillagers from back then?" Rotmiller nodded at the dwarf's question. And this made the situation crystal clear. T...

第54話「The Witch’s Forest (1)」では、前回ラストで姿を現した“略奪者”たちとの頭脳戦が描かれます。
序盤から心理戦が展開し、そして最後は――常識にして必勝のセオリー「ヒーラー狙い」 が炸裂。

この記事では、物語の流れを振り返りながら、初心者読者向けにわかりやすく解説していきます。


目次

  • 前回までの流れ
  • 【遭遇】怪しい「救助要請」
  • 【心理戦】武器を置かせる駆け引き
  • 【登場人物】偽りの三人組
  • 【驚愕】本物の“司祭”エリサ
  • 【交渉】命の値段は200万ストーン
  • 【決断】ビヨルンの冷徹な一撃
  • 今回のまとめと次回予想
  • 用語解説
  • Q&A

前回までの流れ

第53話では、チームの進路を決める議論が行われました。

  • ヒクロドは慎重派 → 第3階層での継続を主張
  • ロトミラーやビヨルンは積極派 → 第4階層進出を提案
  • 多数決の結果、第4階層行きが決定

しかしその夜、キャンプ地に モンスターと冒険者の気配が同時に接近
ロトミラーは匂いで察知し、
「スチールロック・ヒルで出会った連中=略奪者だ」と断言しました。


【遭遇】怪しい「救助要請」

血と汗にまみれた3人組が駆け込んできます。

  • 「仲間がやられた、助けてくれ!」
  • 追ってきたのはオークの群れ

一見すると絶体絶命の冒険者に見えますが、
ロトミラーもビヨルンも「これは偽装」だと即断。

彼らの目的は――
「追われるふり」をしてこちらに紛れ込み、油断を突いて略奪すること


【心理戦】武器を置かせる駆け引き

ビヨルンは冷静に要求します。

  • 「助けてほしければ、まず武器を置け」

これは冒険者にとって死活問題。
武器=命と同義であり、そう簡単に手放せるものではありません。

しかし3人はやむなく従い、武器を床に捨てます。
この時点で 主導権は完全にビヨルン側 に移りました。


【登場人物】偽りの三人組

新たに登場したのは次の3人。

  • ハンス・アルゴダ:口ひげの中年。リーダー格。
  • イリタ・タソン:金髪の長身槍使い。礼儀正しい。
  • エリサ:白衣姿の女性。肉体を強調しつつ、甘い声で気を引く。

ぱっと見ただけなら「生き残った冒険者グループ」ですが、もちろん正体は略奪者。
ただし――ひとつだけ想定外の事実が発覚します。


【驚愕】本物の“司祭”エリサ

エリサは「私はレアトラス神に仕える者」と宣言。
最初は偽装と思われましたが――

彼女の手から本物の神聖魔法(治癒) が発動。
ハンスの傷が光に包まれて瞬時に癒えます。

  • 光と音の違いはポーションとは別物
  • 施術を受ける側の表情も穏やかに変化

つまり、彼女は 本物の司祭(プリースト)
これは想定外でした。

しかし、ビヨルンの方針は変わりません。
「神官だろうと冒険者なら慣習に従え」


【交渉】命の値段は200万ストーン

ビヨルンは要求を突きつけます。

  • 「助けてほしいなら報酬を払え」
  • 「額は200万ストーン」

もちろん即金は不可能。
略奪者たちは動揺しますが、ビヨルンは妥協せず。

結局、ハンスは折れて――
鎧一式を差し出す ことで取引が成立。

これは一見譲歩に見えますが、実際には ビヨルン側が一方的に有利な状況を確定させた に過ぎません。


【決断】ビヨルンの冷徹な一撃

そして最後。

「では武器を返してほしい」と要求するエリサ。
しかしビヨルンは笑みを浮かべ――

ゴンッ!
次の瞬間、彼女の頭をメイスで殴り飛ばします。

「どんなゲームでも、最初に倒すのはヒーラー。常識だろ」

略奪者たちの策略を逆手に取り、
最初の手で“司祭”を排除する――冷徹かつ合理的な戦術でした。


今回のまとめと次回予想

第54話の要点は以下の通り:

  • 略奪者の三人組が「救助要請」を装って接近
  • 武器を置かせることで完全に主導権を奪う
  • 司祭エリサは偽物ではなく本物の神官だった
  • 交渉を経て鎧を取り上げ、最後は一撃で沈める

次回は――
残る二人との戦闘が本格化
果たしてビヨルンたちは無傷で勝ち切れるのか、それとも反撃を許すのか。


用語解説

  • 略奪者:冒険者を装い、戦利品や命を奪う存在。迷宮最大の脅威の一つ。
  • 司祭(プリースト):神聖魔法を行使できる希少職。治癒能力は戦況を大きく変える。
  • 200万ストーン:迷宮内での命の値段。高額だが、冒険者世界では「普通の相場」。

Q&A

Q1. なぜエリサは本物の司祭だったのに略奪者なの?
A1. 聖職者であっても迷宮に入れば冒険者。信仰と略奪が両立するかは本人次第。

Q2. ビヨルンはなぜ即座に殴った?
A2. ヒーラーを生かすと戦闘が長引く。冒険者の常識は「最初に支援職を潰す」こと。

Q3. 今後この3人はどうなる?
A3. エリサは戦闘不能。残るハンスとイリタとの戦闘が次話で描かれる見込み。

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