『転生したらバーバリアンになった』小説版・第68話ロングあらすじ【初心者向け・保存版】

転生したらバーバリアンだった

【ネタバレ注意】『転生したらバーバリアンになった』第68話あらすじ

Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 68 | MVLEMPYR
Barbarian Hero (1) It's a field-wide instant-kill skill that Riakis uses when he absorbs 10 or more orbs. If you don't escape within the time limit, your…

〜バーバリアン英雄の兆し〜

目次

  1. 第68話の概要
  2. 《邪悪の裂け目》発動 ― 強制転送
  3. ダーウィ一族と探索者たちの対立
  4. 偽りの希望と愚かな賭け
  5. ビョルンの選択 ― クランへの接触
  6. ミーシャの兄との再会
  7. ダーウィ副団長マクグレインの葛藤
  8. 用語解説
  9. Q&A:初心者向け補足

1. 第68話の概要

第68話「バーバリアン英雄(1)」では、フィールドボス「混沌の王リアキス」が必殺スキル《邪悪の裂け目》を発動。
すべての探索者は強制的に「邪悪の中心」へと転送され、生存をかけた極限状況に放り込まれます。

混乱する避難者たち、崩壊寸前のダーウィ一族、そしてビョルンの決断。
ここから、バーバリアンとしての真価が問われていくのです。


2. 《邪悪の裂け目》発動 ― 強制転送

リアキスが黒きオーブを吸収したことで、必殺フィールド効果が展開。

「範囲内すべてのキャラクターは《邪悪の中心》へ転送されます」

一瞬で世界は闇に包まれ、探索者たちは吸い込まれるように中心へと引き寄せられました。
気が付くと、そこには約200名の探索者。

しかし、先ほどまで50人ほど残っていたダーウィ一族はわずか20名強。
残りは短時間で姿を消したのです。


3. ダーウィ一族と探索者たちの対立

転送後、最初に動いたのはダーウィ一族。
彼らは即座に陣形を組み、外部の探索者を「排除対象」として警戒しました。

「感謝しろ。殺さずに放置してやっているんだ」

必死に協力を求める探索者たちを一蹴し、冷酷な言葉を投げつけるクラン。
その態度に怒ったのは、またしてもジャック・リーチャーでした。

「俺たちは捨て駒か!?」

しかし、彼らに抵抗する術はなく、苛立ちだけが募っていきます。


4. 偽りの希望と愚かな賭け

そのとき、ある人間の男が声を上げました。

「古い書にあった!ここから5km進めば脱出できる!」

さらにエルフの女性が彼を保証したことで、一部の探索者が希望を見出します。
ジャック・リーチャーは群衆を扇動し、100人以上が「脱出集団」として移動を開始しました。

しかしビョルンは冷静に見抜きます。
「もしそれが本当なら、真っ先にクランが動くはずだ」

残された40人弱の探索者。ビョルンはその場にとどまりました。


5. ビョルンの選択 ― クランへの接触

「信じるのは確率の高い方だ」

そう判断したビョルンは、あえてダーウィ一族の陣形へと歩み寄ります。
もちろん警戒されましたが、ここで驚きの展開が待っていました。


6. ミーシャの兄との再会

そこにいたのは、ミーシャの実兄。
かつて因縁を持つ彼との再会は、緊迫した状況に拍車をかけました。

「……兄さん」

ミーシャの動揺をよそに、ビョルンはすぐさま本題を切り出します。

「**オーク英雄の聖水(エッセンス)**はドロップしたか?」

図星を突かれた兄は狼狽。
ここでビョルンは、自分が進路を切り開く代わりに“オーク英雄の聖水”をよこせと交渉を仕掛けます。

彼の冷静な判断と大胆な賭けは、クランの副団長マクグレインにも無視できないものとなっていきました。


7. ダーウィ副団長マクグレインの葛藤

副団長マクグレインは心中で苦悩していました。

  • 27名の死者。
  • 残存戦力は23名。
  • 近接戦士はわずか2名、しかも防御型はいない。

「この戦力では突破は不可能…」

彼が下した判断は、あえてリアキスにオーブを吸収させ、時間を稼ぐという決断でした。
だがそれでも道は見えない。

「もし、守護役が一人でもいれば……」

その瞬間、ビョルンの声が響きます。

「俺が道を切り開く――!」

その姿を見て、マクグレインは己の特殊能力《生存本能》を発動。
そして確信しました。

「……あの男には光がある。賭ける価値はある」

ついにビョルンが“バーバリアン英雄”として名を刻む時が近づいていたのです。


8. 用語解説

  • 《邪悪の裂け目》
     リアキスの必殺フィールド効果。半径5kmの探索者を中央に転送し、一定時間内に脱出しなければ即死。
  • オーク英雄の聖水(Essence of Orc Hero)
     強大な力を一時的に宿すことができる希少アイテム。
     ビョルンが求めたのは、この力で突破口を開くため。
  • 生存本能(Survival Instinct)
     マクグレイン副団長の固有能力。生死の境で「生き残れる可能性のある者」を光として感知できる。

9. Q&A:初心者向け補足

Q. なぜクランは探索者を拒絶したの?
A. 仲間を守るためにリソースを集中させるしかなかったからです。外部者を抱え込めば全滅リスクが高まります。

Q. 脱出集団は助かる可能性ある?
A. ほぼゼロです。リアキスの分身(クローン)が暗闇で待ち受けており、散開した集団は各個撃破される運命です。

Q. ビョルンはなぜエッセンスを要求した?
A. ただ戦うのではなく「勝つ可能性のある手段」を得るためです。英雄の聖水を用いれば、守護役としての突破力を発揮できるからです。


まとめ

第68話は、分断と決断の回でした。
脱出に賭けて消えていく探索者たち。
道を閉ざされ苦悩するダーウィ一族。
そして、ビョルンが「英雄」として名乗りを上げる瞬間。

次話、第69話「バーバリアン英雄(2)」では、ビョルンがついにオーク英雄の力を解放し、絶望的な状況を切り開いていくことになります。

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