【転生したらバーバリアンだった】第159話 要約|結成会議と取り分交渉、そして“竜の間”への召喚
Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 159 | MVLEMPYR
Negotiation (1) Negotiation (1) The evening of the 17th. All the members of the newly formed team gather. For reference, the meeting place is a three-story bar ...
1) 新チーム初顔合わせ:場所は“既婚者配慮”の三階酒場
- 日時は17日夕刻。新チームの全員が集合。
- 会場は新規オープンの三階建て酒場。本来はアヴマン・ウリクフリト(通称ビーフケーキ/黒熊族)の店に集まる予定だったが、 「うちは密談向きじゃない」
と既婚者の勘で固辞。代替案として酒場へ。
参加メンバー(確定)
- ビョルン(主人公):タンク兼近接、指揮。
- ミーシャ・カルシュタイン:氷属性近接DPS。
- アイナール:前衛DPS(※“剣士ではなく戦士”と強調)。
- アルーア・レイヴン:アルテミオン系正統魔法の6級魔導師。
- アヴマン・ウリクフリト:ガイド持ちの5級射手(大型クロスボウ)+タンク召喚。
レイヴンは“時間ちょうど”に到着。「時間通りに来たのに、なぜ謝る必要が?」といつも以上にトゲトゲ。初対面ストレス+交渉前の集中と思われる。
2) 自己紹介と事前関係
- アイナールは短い自己紹介で詰まり気味。だが全員と既知の関係(紅の要塞でレイヴンと共闘/数日前にアヴマン店で顔合わせ)なので問題なし。
- アイナールの「ビーフケーキ呼び」→ アヴマン「アヴマンで」と懇願。以降も若干ギクシャクだが、**“バーバリアンとは話さないのが最適解”**を学び始めるアヴマン。
- 料理は好評。雑談は終始なごやかで、**本題(取り分)**に入るまでは平和。
3) 本題:取り分交渉は“弱い所から崩す”が鉄則
3-1. まずは全体の空気
- 金の話で空気が一変。
- アイナールだけ「ビョルンが決めたので良い」と豪気。対して、家計持ちのアヴマンと計算の早いレイヴンは権利主張を開始。
3-2. レイヴンの要求
- 開口一番、30%要求。根拠:
- 精製瓶でのエッセンス貯蔵・販売が可能
- **高位歪曲(High-Grade Distortion)**で副産物狙いも有利
- 主人公は「同格前提の魔導師だからこそ高待遇になる」と押し返す。
- ただし実戦で判断するのが筋、と落としどころを提示。
- 合意:
- 通常戦利品は均等(各20%)
- “魔法で得た特別戦利品”はレイヴン40%(=魔導ボーナス)
→ 一般的5人PTの“魔導師優遇”に近い配分で妥結。
3-3. アヴマン(ガイド+タンク召喚)の上乗せ
- 主人公はアイナール取り分から5%を振替提案。
- アヴマンは案外あっさりOK。理由:
- ガイドでありながら致命的な方向音痴という“弱み”を本人も自覚。
- 初会合で強く出て場を壊すのを避けた。
3-4. 最終配分(通常ルート品)
- ビョルン:20%
- ミーシャ・カルシュタイン:20%
- アイナール:15%(5%をアヴマンへ譲渡)
- アルーア・レイヴン:20%(ただし魔法取得の特別ドロップは40%)
- アヴマン・ウリクフリト:25%
※対マローダー(人型狩り)撃破品は**五分割(完全均等)**で合意。
所感:主人公は「昇格の必要性」を再認識。自分・ミーシャ・(実力的には)アイナールが5級まで上がれば、配分交渉の主導権を握れると試算。
4) 規約・運営の擦り合わせ:レイヴンは“議題31項目”持参
- チーム登録、名義(当面『Bjorn』)、月額チーム基金(定額積立)など、細目の整備へ。
- リフト/隠し空間の取り扱い、個人成果の評価、インセンティブ設計…等、レイヴンは議題を31点も準備。
- さすがに時間切れで次回(2日後)に持ち越し。
- アイナールは舟をこぎ、アヴマンは“解放おじさん”化、ミーシャは謎の落書き(※オーク?)に勤しむ。
- 主人公は心底疲弊し、**「自分はバーバリアンでよかった」**と実感。
5) チーム登録と“名付け”
- 翌朝、探索者ギルドで正式登録。
- 名称は慣例通り**『Bjorn』**(リーダー名)。
- アイナールは不満だが「後から変更可」で沈静化。
- アヴマンは**“妻待ち”のため離脱**。3人は宿へ戻る。
- 宿のポストに一通の手紙:
- 封蝋はレアスラス教会(星の女神)、差出人は第2聖騎士隊長 パル・クロヴィッツ。
- 本文は**「彼が召喚する」**の一行のみ。
- 読了と同時に手紙は自壊(焚書)。情報秘匿は万全。
6) “召喚”は即時発動:龍語魔法で“竜の神殿”へ
- 思案する間もなく、床に青い魔法陣。強烈な閃光。
- 次の瞬間、巨大柱が林立する“神殿風の空間”——“竜の神殿”。
- 玉座には竜人の王(古竜)。背後の霧の中には複数の竜人の眼光。威圧の演出はフルコース。
竜の威圧:Dragon Fear
- 相手は名乗りより先に**“ドラゴン・フィアー”**で精神を圧迫。
- 「ここに来た蛮族は皆帰れなかった。生きて帰れば、お前が初だ」と露骨な脅し。
- 目的は足元を見るための心理戦——“ドラゴンスレイヤー返還交渉”で主導権を握る布石。
バーバリアン式の回答
- 汗は出る。だが折れない。
- この世界は**“気圧し合い”が日常**。ならば示すべきは、脅しは無効だという態度。
- 主人公は胸いっぱいに息を吸い、部族の雄叫びを叩きつける。 「ベヘル――――ッ!!」
- 言語化不能の“原始的な宣言”。
- “戦う覚悟”
- “価値は対等”
- “こちらも牙を持つ”
を、一声で示すバーバリアンの礼法。
7) 交渉フェーズの展望(次回への布石)
- 力の示威→対等性の確保がまず第一。
- 返還対象は**“ドラゴンスレイヤー(龍剣)”。こちらは命の恩人の遺品を返す意思**だが、**対価(名誉・庇護・情報・護符)**は取りに行ける。
- 秘密保持が前提(手紙の自壊/転移による密会)。竜側も外聞を嫌う=対価交渉の余地。
- 古竜の威圧に雄叫びで応じた行為は、**竜側の“戦士観”に適う。以降の会話が“客人ではなく“戦士”**として処遇される可能性が高まる。
8) まとめ:交渉は“対等の証明”から始まる
- チームは配分合意で事実上スタート。
- 運営は魔導師レイヴンの事務力で“制度化”が進む見込み。
- そして主軸は龍剣返還交渉へ。召喚=一対多の威圧を雄叫びで押し返し、戦士の土俵に引きずり込んだ。
- 次回は、古竜サイドの本心(見返りの形)、主人公が何を要求するか、そして交渉の落としどころが焦点となる。
小ネタ/観察メモ
- チーム名は便宜上『Bjorn』。アイナールの命名案に一抹の期待。
- ミーシャ・カルシュタインの謎のスケッチ(オーク?)は今後の“和み要素”か。
- アヴマンの“方向音痴ガイド”は、レイヴンの地図魔術/記録術と連携できれば補完が利く。
- 取り分でアヴマン25%は“ガイド+タンク召喚”の保険料。序盤の迷いコストを上回る働きが期待値。
一言感想
交渉章の初回らしく、「座組の現実」と「竜の現実」が同時に立ち上がった回。
机上ではパーセンテージ、玉座前ではデシベル。
どちらの舞台でも必要なのは、最初に主導権を取る技術だと分かる。次話、**“代価の形”**に注目。