Autel(オーテル)は、自動車診断機器の分野で世界的に有名なメーカーです。初心者からプロフェッショナルまで、幅広いニーズに対応したOBD2スキャンツールを多数展開しています。本記事では、Autel製品をシリーズごとにわかりやすく分類し、各モデルの特徴やおすすめポイントを初心者にもわかるように解説します。
1. Autelの主要シリーズ一覧
| シリーズ名 | 主な用途 | 対象ユーザー | ワイヤレス対応 |
|---|---|---|---|
| AutoLink | 基本的なOBD2コードの読み取り、I/Mモニター確認 | 初心者 | × |
| MaxiScan | シンプルなコードリーダーとライブデータ表示 | 初心者 | × |
| MaxiAP | スマホアプリと連携したBluetooth診断 | スマホで簡単に診断したい人 | ○ |
| MaxiDiag | システム診断と一部サービス機能 | 初級〜中級者 | × |
| MaxiCheck | オイルリセット、EPBなどの専用サービス機能 | 中級者 | × |
| MaxiCOM | 高機能診断+サービス機能 | 中級〜上級者 | 一部○ |
| MaxiSys | ECUコーディングなどプロ向け診断 | 上級者・プロフェッショナル | 一部○ |
| MaxiTPMS | タイヤ空気圧モニタリングとTPMS関連サービス | タイヤ整備を行うユーザー | ○ |
| MaxiIM | 鍵の登録やイモビライザー機能に特化 | 鍵専門業者、イモビ技術者 | 一部○ |
| MaxiBAS | バッテリー診断、車載電気系統のテスト | バッテリー整備に携わる人 | ○ |
| MaxiScope | 車両信号解析用のオシロスコープ | 電子回路診断の専門家 | × |
| MaxiVideo | 狭所の点検用デジタルカメラ | 整備士 | ○ |
| MaxiDAS | オールシステム診断、整備工場向け | 上級者・整備士 | × |
2. 代表的なモデルと特徴一覧
| モデル | シリーズ | 特徴 | コスパ | 推奨ユーザー |
| AL529 | AutoLink | I/Mモニター付き基本診断ツール | ○ | 初心者向けの基本診断 |
| MS300 | MaxiScan | 最もシンプルなコードリーダー | ○ | 低予算で基本を学びたいDIYユーザー |
| AP200 | MaxiAP | スマホとBluetooth接続で診断、アプリ操作 | ○ | スマホを使って手軽に診断したい人 |
| MD806 | MaxiDiag | フルシステム診断と基本的なサービス機能 | ○ | DIYユーザーや小規模整備事業者 |
| MX808 | MaxiCheck | オイル・EPB等のサービス機能に特化 | ○ | メンテナンス作業に慣れた中級者向け |
| MK808 | MaxiCOM | フルシステム診断+サービス機能 | ○ | 診断と整備両方を求める中〜上級者 |
| MK808BT | MaxiCOM | MK808のBluetoothバージョン | ○ | 無線接続を重視するユーザー |
| MK808S | MaxiCOM | バイディレクショナル制御対応の強化版 | ◎ | 高機能を求めるDIY整備士 |
| MS906 | MaxiSys | プロ用の多機能タブレット型診断機 | △ | 整備工場・プロのメカニック |
| MS906 Pro | MaxiSys | MS906の上位互換、より高速・高性能 | ○ | 多台数診断が必要な整備業者 |
| MS909 | MaxiSys | 高性能メモリ・大画面・多機能対応 | △ | ハイエンドな環境での使用に最適 |
| Ultra | MaxiSys | VCMI搭載の最上位モデル | △ | ECU書き換えやADAS対応が必要な技術者 |
| TS508 | MaxiTPMS | 基本的なTPMSセンサー作業対応 | ○ | タイヤ交換業者やカー用品店 |
| ITS600 | MaxiTPMS | TPMS+診断機能も備える多機能モデル | ◎ | 診断もこなすタイヤサービス業者 |
| IM508 | MaxiIM | キープログラミングと基本的なIMMO診断 | ○ | 鍵関連整備を始めたい方 |
| IM608 | MaxiIM | 高度なIMMO診断とECUコーディング可能 | △ | プロの鍵業者・イモビ専門整備士 |
| BT608 | MaxiBAS | バッテリー診断と初期設定対応 | ○ | 一般ユーザーのバッテリー確認 |
| BT609 | MaxiBAS | 高度な電装診断も可能 | ○ | 自動車電装専門家 |
| MP408 | MaxiScope | 電子回路診断用の4chオシロスコープ | × | 電気信号解析を行うプロ技術者 |
| MV108 | MaxiVideo | 狭所確認用のスコープカメラ | ○ | 整備士、エンジン内部確認など |
| DS808 | MaxiDAS | 高度な診断と整備機能、プロ用でも導入しやすい | ○ | 整備士やメカニック全般 |
3. Q&A: どの製品が自分に合っている?
Q1: 初めて車の診断をしたい初心者におすすめは?
A1: AL529(AutoLink)やMS300(MaxiScan)がぴったり。簡単に診断ができて価格も安価です。
Q2: スマホで診断したい人には?
A2: AP200(MaxiAP)が最適。Bluetoothでスマホと接続し、アプリで診断結果を確認できます。
Q3: 自宅で家族の車を整備したいDIYユーザーには?
A3: MK808やMK808BT(MaxiCOM)がフル機能でコスパ良し。
Q4: プロ並みの機能がほしいけど予算は控えめ?
A4: MK808S(MaxiCOM)はバイディレクショナル制御対応で、価格以上の価値があります。
Q5: 整備士・車屋さんなどのプロには?
A5: MS906やMS906 Pro(MaxiSys)は業務用にぴったり。長時間の利用にも耐える設計です。
Q6: TPMS(タイヤ空気圧)に対応したい場合は?
A6: TS508やITS600(MaxiTPMS)が便利。センサーの登録・再学習も可能です。
Q7: イモビライザーや鍵の登録に強いモデルは?
A7: IM508(MaxiIM)は高コスパで、IMMO対応も万全。より高度な作業にはIM608が対応。
まとめ
AutelのOBD2診断ツールは多様なニーズに応えられるようにシリーズ化されており、用途やスキルに応じて最適な製品が選べます。この記事を参考に、自分に最も合ったモデルを見つけてください。
診断機選びに迷ったら、使用目的・予算・スキルレベルに応じて最適な一台をご提案しますので、お気軽にご相談ください!

