AutelとLaunchの診断機別、ホンダ車における“ガイド機能対応項目”と最適な診断機について

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今回はAutelとLaunchそれぞれの診断機で、ホンダ車における“ガイド機能対応項目”を一覧化してご紹介します。
整備・再学習・初期化など、実際に画面に従って手順が進められる“ガイド付き”項目を中心にまとめました。


  1. 【前提】ホンダでガイド機能が活きる作業とは?
  2. 【Autel(MP808S / MS906)でホンダ車対応:ガイド機能付き項目】
  3. 【Launch X431(PRO3/PROS V5.0)でホンダ対応:ガイド付き項目】
  4. 【AutelとLaunchのガイド機能比較(ホンダ車編)】
  5. 【まとめ】
    1. ● よりスムーズにガイド付きで整備したいなら:
    2. ● コストを抑えつつ基本作業を安心して進めたいなら:
    3. ● プロレベルの整備・診断までやりたいなら:
  6. 【RP8 ステップワゴンに必要な診断対応一覧】
  7. 【RP8におすすめ診断機:3機種比較】
    1. ① Autel MS906BT(最強・プロレベル)
    2. ② Launch X431 PROS V5.0(業務用クラスの安心感)
    3. ③ Autel MP808S(コスパ重視で整備中心)
  8. 【RP8に最適な選び方まとめ】
  9. 【そもそも:ホンダ車のECUコーディング事情】
  10. 【RP8でAutel/Launchができる「疑似コーディング」】
  11. 【ECUコーディングできると“誤解されやすい”作業】
  12. 【結論:ECUコーディング目的では何を選ぶべきか?】
  13. 【まず結論:あなたが買うべき診断機】
  14. 【1】機能比較表(RP8の整備・診断観点)
  15. 【2】価格・ランニングコスト比較
  16. 【3】RP8ステップワゴンでの「差が出るポイント」
  17. 【4】あなたにとっての選び方基準
  18. 【まとめ】
  19. 【実際の作業シミュレーション:3シーン】
    1. 【シーン1】EPB(電動パーキングブレーキ)付きブレーキパッド交換
    2. 【シーン2】ステアリング角センサー(SAS)初期化(車検/アライメント後)
    3. 【シーン3】TPMS(タイヤ空気圧監視)センサー交換&再学習
    4. 【シーン4】冷却ファンアクティブテスト(異常診断)
  20. 【シーン5】Honda SENSINGキャリブレーション(ADAS再学習)
  21. 【比較総括】
  22. 【結論:RP8に最適なのはどっち?】

【前提】ホンダでガイド機能が活きる作業とは?

カテゴリ内容
電動制御系統EPB(電動パーキング)、スロットル制御など
初期学習系ステアリング角センサー、スロットルバルブ、Gセンサーなど
サービス系オイルリセット、バッテリー登録、メンテナンス記録
センサー系エアバッグ(SRS)、エアフロセンサー、O2センサーの初期化
安全装備系VSA(車両安定装置)、TPMS(空気圧監視)再学習など

【Autel(MP808S / MS906)でホンダ車対応:ガイド機能付き項目】

カテゴリ対応作業補足
サービス系オイルリセット車種に応じて自動または選択式
サービス系EPB交換モード(解除/再設定)ステップワゴン/フリード等
電動制御系スロットル学習リセットアイドリング不調時などに有効
学習系ステアリング角センサー初期化(SAS)車検・アライメント後必須
センサー系エアバッグECU初期化展開後交換時/誤作動対応に
制御系ファン作動アクティブテスト冷却系動作の確認に便利
ブレーキ系ABS/VSA エア抜き支援モードブレーキ整備後の再学習(条件チェックあり)
電装系バッテリー電圧記録/状態確認HV非対応車種のみ簡易対応
燃料系インジェクター補正値学習(旧型)一部車種(フィットGE系など)で可能

ポイント:ガイドは「画面で次の作業を指示 → 条件満たせばOKボタン押すだけ」で進行します。


【Launch X431(PRO3/PROS V5.0)でホンダ対応:ガイド付き項目】

カテゴリ対応作業補足
サービス系オイルリセット(カスタム間隔対応)ディーラーと同様の選択肢あり
サービス系EPB解除/再設定ガイド作業条件を自動チェックして表示
電動制御系スロットルポジション初期化オートモードでガイド進行
センサー系ステアリング初期化(SAS)「ハンドルまっすぐ」を指示して進行
センサー系Gセンサー再学習センサー交換やアライメント後に必要
センサー系TPMS(タイヤ空気圧)初期化ID再学習をガイド形式で誘導
安全装備系VSA再学習ブレーキ・足回り整備後に有効
エアコン系A/C作動確認、モード切替作動テスト「ガイド付きアクティブテスト」として対応

特徴

  • Launchはガイド文がやや詳しく、日本語訳も自然
  • 条件付き作業(温度・電圧など)を事前にチェックするロジックが優秀。
  • センサー系統(TPMS、Gセンサーなど)はAutelよりLaunchの方が強い傾向あり。

【AutelとLaunchのガイド機能比較(ホンダ車編)】

機能項目Autel(MP808S/MS906)Launch(X431)
オイルリセット◎(選択式)◎(カスタム式)
EPB解除/再設定
スロットル学習◎(簡易)◎(条件表示あり)
SAS初期化◎(解説文が詳細)
ABS/VSAエア抜き△(車種限定)〇(旧車対応が多い)
TPMS再学習△(車種依存)◎(センサー再設定までOK)
Gセンサー初期化△(上位機種のみ)◎(再学習ガイドあり)
エアバッグ初期化
冷却ファンアクティブテスト
エアコン作動ガイド△(機能はある)◎(制御切替とガイド連動)

【まとめ】

● よりスムーズにガイド付きで整備したいなら:

Launch X431 PROS V5.0 / PRO3
理由:TPMSやセンサー系、ADAS付き車のガイド対応が手厚い

● コストを抑えつつ基本作業を安心して進めたいなら:

Autel MP808S
理由:ホンダ主要作業はほぼ対応、ガイド操作も簡単

● プロレベルの整備・診断までやりたいなら:

Autel MS906 / MS906BT
理由:診断精度とアクティブテスト性能が高く、ガイドも多数対応

例えばホンダ・**ステップワゴン RP8(2022年~現行モデル)**は、**ホンダの最新制御技術(電動EPB、HV制御、Honda SENSING、電動ステアリング等)**を搭載しており、診断機の選定はとても重要です。

以下に「RP8専用に最適な診断機」「できること/できないこと」「おすすめモデル」を網羅的にまとめました。


【RP8 ステップワゴンに必要な診断対応一覧】

項目カテゴリ具体的な機能
診断/整備基本DTC読取・消去、各ECU診断、オイルリセット
電動系再設定EPB(電動パーキング)交換モード、スロットル学習
安全装備SRSリセット、VSA初期化、ステアリング角センサー(SAS)
センサー再学習Gセンサー、TPMS(空気圧センサー)、O2センサーなど
アクティブテストA/C作動、ファンテスト、スピーカー制御など
ガイド機能ガイド付き作業進行(条件自動チェック)
ADAS(Honda SENSING)関連センサー初期化、レーダー調整(対応機のみ)
ハイブリッド制御(e:HEV)HVバッテリー状態確認、制御リセット(機種による)

【RP8におすすめ診断機:3機種比較】

① Autel MS906BT(最強・プロレベル)

特徴内容
DTC診断・整備リセット◎(すべてのECUに対応)
アクティブテスト◎(ファン、EGR、ステアリング等)
ガイド機能◎(日本語あり、車種別)
ステアリング/TPMS/SRS初期化
Honda SENSING対応△(一部可能)
HV系対応△(RP8では基本確認のみ)
価格約20万円前後

おすすめ理由:RP8のほぼすべての整備+診断に対応。プロ整備士クラスの作業がDIYで可能に。


② Launch X431 PROS V5.0(業務用クラスの安心感)

特徴内容
アクティブテスト◎(詳細かつ豊富)
ガイド機能◎(日本語OK、条件表示が丁寧)
TPMS/Gセンサー/SAS対応
Honda SENSING(ADAS)再調整〇(キャリブレーションツール別売)
HV状態表示△(一部表示のみ、再学習は不可)
価格約20~23万円前後

おすすめ理由ADASやセンサー再学習、アクティブテストに強く、整備+安全装備診断が最も得意なモデル。


③ Autel MP808S(コスパ重視で整備中心)

特徴内容
基本診断・リセット
アクティブテスト〇(やや制限あり)
ガイド機能△(簡素)
HV対応△(表示中心)
Honda SENSING系×(キャリブ不可)
価格約10〜13万円

おすすめ理由:オイル交換、EPB解除、電装系再学習など日常整備はほぼ完璧HVやADASは非対応または限定。


【RP8に最適な選び方まとめ】

目的おすすめ機種理由
しっかり診断+整備もすべて自分でやりたいAutel MS906BT最も対応範囲が広く、ガイド付き作業も豊富
Honda SENSINGの校正やADAS調整もしたいLaunch X431 PROS V5.0センサー初期化が得意。再学習も自動ガイドで安全
日常整備が中心(DIY+たまに診断)Autel MP808Sコスパ重視で必要な整備作業はカバー可能

【そもそも:ホンダ車のECUコーディング事情】

ホンダはトヨタ以上にコーディング非公開・封印型設計で、以下の点が特徴です:

特徴内容
ECU設定は工場出荷時に固定コーディング(設定変更)用のメニューは原則非公開
純正ツール(HDS/HiDS)でも自由変更不可リプロ作業はディーラー専用+ライセンス認証が必要
社外ツールではほぼ読み取り・初期化・診断が限界書き換え型のコーディングは対応できない
一部旧型(GE系フィットなど)でできる車種もあるが限定的現行車(RP8含む)は非常に制限が多い

つまり:ホンダRP8は“コーディング目的で診断機を買うのは非推奨”です。
→ 整備・診断・再学習には◎、設定変更は×または極めて限定的。


【RP8でAutel/Launchができる「疑似コーディング」】

とはいえ、**いわゆる「ソフト的な車両設定変更」**が一部できる可能性があります。
これを広義の「コーディング」として見ると:

項目Autel MS906BTLaunch X431 PROS
オートライト感度設定×△(海外向け設定として出ることも)
ワンタッチウィンカー回数変更××
アイドリングストップ記憶××
シートベルト警告音OFF××
キーON時ドアロック制御△(読み取り可)〇(変更可能な車種あり)
TPMS学習モード強制起動〇(再学習可)◎(ID直接入力可)
ステアリング角センサーキャリブレーション
Gセンサー再設定

「ユーザー設定変更」的な要素はLaunchの方がやや多い印象


【ECUコーディングできると“誤解されやすい”作業】

作業名実態説明
スロットルリセット◎(学習解除)ECU制御学習値をリセットするだけ。書き換えではない
SAS初期化センサー学習値リセットであり、設定変更ではない
エアバッグ初期化フォルトリセット。コーディング不要
電動パーキング解除モーター制御による状態変更のみ
ファン速度設定×ECU側に設定変更機能なし

→ コーディングとは「制御プログラム・動作仕様そのものの書き換え」のこと。
リセット・学習系は“作業”であって“コーディング”ではないというのが診断の世界では常識です。


【結論:ECUコーディング目的では何を選ぶべきか?】

目的おすすめ診断機理由
RP8の整備・診断・再学習を行いたいAutel MS906BTHonda向け作業を深くカバー、ガイド付きで安心
センサー類・安全装備の学習まで網羅したいLaunch X431 PROS V5.0TPMS/Gセンサー/SASなど細かい設定も可能
コーディングでの拡張を期待している非推奨(Hondaは事実上不可)ECU構造的に封印、診断目的がベスト

では、MS906とx431 pros 5のどちらを買うべきか。

Autel MS906Launch X431 PROS V5.0は、どちらもプロ整備士も使う業務レベル診断機ですが、
機能・操作性・拡張性に明確な違いがあります。

ここでは、ホンダ・ステップワゴンRP8に使うことを前提に、「あなたにとってどちらがベストか」を徹底比較します!


【まず結論:あなたが買うべき診断機】

こんな人におすすめベスト診断機理由
使いやすさ重視・作業効率を上げたいAutel MS906日本語が自然/ガイドが直感的/レスポンス早い
センサー調整やHonda SENSINGも触りたいLaunch X431 PROS V5.0ADAS調整・Gセンサー再学習などが豊富

【1】機能比較表(RP8の整備・診断観点)

項目Autel MS906Launch X431 PROS V5.0
DTC読取・消去◎(高速&深い)◎(ほぼ同等)
ガイド機能の分かりやすさ◎(画面指示が自然)〇(細かく丁寧だがやや複雑)
日本語対応◎(機械翻訳感少ない)〇(やや機械訳調)
ステアリング角センサー学習
スロットル初期化
電動パーキング(EPB)制御
Gセンサー初期化△(機種依存・未対応のRP8報告あり)◎(対応確認済み)
TPMS再学習(ID直接入力)
ADAS(Honda SENSING)再調整×(未対応)◎(別途キャリブツールが必要)
アクティブテスト(各制御動作)◎(高速&シンプル)◎(詳細なメニューが豊富)
拡張性(カメラ調整、CAN解析など)△(上位機種で可能)◎(後付けモジュール多数)
UIの直感性◎(Androidタブレットそのまま)△(設定が深め)

【2】価格・ランニングコスト比較

比較項目MS906X431 PROS V5.0
本体価格約18~20万円約20~22万円
年間更新料(任意)約2万円約2万円
サポート体制国内代理店多め代理店による差あり(マニアックな対応も)
ソフトの進化度自動更新でどんどん進化機能豊富、だがUIにクセあり

【3】RP8ステップワゴンでの「差が出るポイント」

項目違いの解説
Gセンサー再学習X431は◎。MS906は未対応報告あり(将来的に改善可能性あり)
TPMS学習X431はID直接入力/MS906は一部車種のみ
Honda SENSING関連MS906は原則非対応。X431はキャリブレーションメニューあり(カメラ補正・ミリ波調整等)
ガイド機能MS906は画面が非常にシンプルで見やすく、操作がスムーズ
自分でどこまでいじるか「設定変更・調整系」をやるならX431のほうが柔軟性が高い

【4】あなたにとっての選び方基準

あなたが重視すること買うべき機種
整備効率・直感操作・ミスの少なさAutel MS906
Honda SENSINGの調整や細かいセンサー校正もしたいLaunch X431 PROS V5.0
将来的に業務や副業にも活かしたい(出張含む)Launch(拡張性◎) or MS906BT(Bluetooth対応)
今すぐ整備に使いたくて、日本語UIにこだわるAutel MS906

【まとめ】

項目Autel MS906Launch X431 PROS V5.0
総合診断力
操作のしやすさ◎(初心者向け)〇(やや玄人向け)
Honda SENSING対応×◎(オプション含む)
センサー学習(G/TPMS)
UI/レスポンス◎(軽快)△(機能豊富だが重め)
初期設定/学習作業十分対応より深い設定も可能

【実際の作業シミュレーション:3シーン】


【シーン1】EPB(電動パーキングブレーキ)付きブレーキパッド交換

目的:安全にEPB解除・再設定・診断を行う

ステップAutel MS906Launch X431 PROS
① VIN読取自動読取 → 車種自動認識同様
② サービス→ブレーキ→EPB解除「解除」→モーター作動音確認同様(ボタン表記やや複雑)
③ パッド交換手動作業(診断機なし)手動作業
④ EPB再設定「再設定」ボタン→自動完了同様(条件ガイドあり)
⑤ フォルト確認DTCスキャンでエラーなし確認同様

結果:どちらも対応可能。MS906の方が画面がシンプルで作業しやすい。


【シーン2】ステアリング角センサー(SAS)初期化(車検/アライメント後)

目的:直進ズレ補正&安全装備連携のための学習作業

ステップAutel MS906Launch X431 PROS
① SASメニュー選択「学習を開始」→条件チェックあり(電圧、停止中など)同様だが「ガイド項目」がより詳しい
② ハンドルセンター保持「今、まっすぐにしてください」→確認→完了同様+角度表示あり
③ 学習完了確認「正常に完了しました」表示同様(ログ記録あり)

結果:どちらもガイド付き。Launchの方がセンサー数値など情報量多め。


【シーン3】TPMS(タイヤ空気圧監視)センサー交換&再学習

目的:ID登録+システム再学習

ステップAutel MS906Launch X431 PROS
① TPMSメニュー選択センサー自動学習 or ID入力(車種依存)ID直接入力可能 or OBD経由書き換え
② 再学習開始一部車種で不可(読み取りのみ)RP8では直接再登録成功報告あり
③ DTC確認/保存対応あり対応あり(レポート保存も可)

結果:Launchの方が「TPMSの再学習精度&対応力」で優位。


【シーン4】冷却ファンアクティブテスト(異常診断)

目的:冷却ファンが実際に動くか確認する作業

ステップAutel MS906Launch X431 PROS
① ECU → ファン制御選択低速/高速を選んで実行同様(ファン回転数の変化表示あり)
② 動作音/回転確認手元確認+「完了」表示同様+RPM情報の数値確認可

結果:どちらも同じ操作性。Launchの方がテスト画面が詳細。


【シーン5】Honda SENSINGキャリブレーション(ADAS再学習)

ステップAutel MS906Launch X431 PROS
① ADASメニュー選択×(未対応)◎(メニューあり/専用ターゲット必要)
② 前方カメラ校正・ミリ波レーダー×◎(物理調整+再設定ガイドあり)
③ 完了ログ保存×◎(整備報告書も出力可能)

結果:ADAS再調整を自分でやりたいなら、Launchが必須


【比較総括】

作業カテゴリAutel MS906Launch X431 PROS
日常整備(EPB、オイル、SRS)
センサー学習(SAS、TPMS、G)〇(車種依存)◎(広範囲+ガイド詳細)
アクティブテスト◎(高速&直感)◎(詳細表示あり)
ADAS調整×◎(別途キャリブレーター必要)
操作性・UI◎(軽快・見やすい)△(項目が多く慣れが必要)

【結論:RP8に最適なのはどっち?】

  • 整備と診断がメイン/安心感・快適操作重視 → Autel MS906
  • Honda SENSINGやセンサー周りも触りたい/将来整備副業も視野に → Launch X431 PROS V5.0

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