話を聞く力≒言わない力を鍛えよう

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最近家庭でも仕事でもそうだが、話を聞く力が大事だということを実感している。

もともと私は自分の意見を持つことが大事だし、誰かと異なる意見になった際に意見を戦わせ、そこから新たな知見が得られる可能性もあるし良いことだと考えていた。

そういう意味で誰かと話をしている最中に思ったことは割と口にしていました、持論を展開したりもした。

しかし、そのことに意味がないと言うか、相手の話を聞くことができていなかったことに最近気づいた。

相手の話を聞くことで、相手は自分を受け入れてもらえたと思うし、それによって相手にも意見を受け入れる余裕がうまれる。

こうすることで、安心した気持ちで相手は意見を言うことができるというわけである。相手から見ると私に人の意見を聞く余裕があると感じられるだろうし、私にとってのメリットでもあるかもしれない。

これを特に実感したのは私と妻が些細なことで口論になり、妻が妻の母親に話を聞いてみようと言って、妻の母親に話を聞いた際に非常に実感したことである。

当時は、なんで関係ない人に話を聞くんだろうと思われたが、今となっては私に妻の気持ちを理解してもらいたいので、その助けとして妻の母親を利用したのだと思われる。そんな気持ちを知ってか知らずか妻の母親は私の立場も多少理解したうえで話をしていたので、一番したたかなのは妻だろう。

この時私は状況を理解できていたので、俯瞰して妻とも妻の母親とも話をすることが出来た。これは話がスムーズになるだけでなく、私自身が話をする際に気持ち良くいられる方法でもあり、非常に有用だと感じた。

このときの状況は以下のような感じだ。

妻の母親、つまり義母に当たるわけだが、義母は非常におしゃべりである。義母はおしゃべりが故に様々な気持ちや事例を出してくるし、私に対してまくしたてるように話してくる。

初めてあった当初は個人的には器の小さい人だなと感じてはいたが、今思うとこれは私そっくりである。

私はなるべく細かく説明してあげることで、相手に理解してもらおうと思っていたわけだが、これは義母と同じであって、義母も自分の娘である私の妻が心配で、私のように人の気持も理解できないような人にもなるべく理解してもらおうと、本人がどう思っているかはわからないが必死に説明するわけである。

ここで、過去の私であったら相手の気持ちを理解せず、何なんだあの物言いはと憤りを感じていたことだろうが(というかその時少し感じてはいたが笑)、妻の母親が心配のあまり、仲を取り持ってあげようと思うばかりに口数が増えているんだろうなと気づいてからは、私の心に余裕ができた。

相手が言っている内容をそのまま受け取るのではなく、その言葉で私がどういった気持ちになってくれると安心するのか、今回の件で言えば、私が妻の気持ちを理解することが安心に繋がるわけである。

この気持ちを理解するということが割と肝で、正直私からすると合理的ではないと思いはするが、妻や義母からすると大事なわけである。

人の話を聞く際に、何か自分とは異なる意見があり、それに対して持論を言いたくなる気持ちがむずむずと出てくるが、そこは我慢で、なるほど、わかりますと一言添えるだけでいい。

でも私はこう思います、と伝えることはできるように準備はしておく。でも相手から意見を聞かれない限りはそっと胸の内にしまっておく。この時むずむずしたり、イライラしたりすることもあるだろうが、言って良いことにはならない。

ますます向こうもヒートアップすることだろう。

私の妻や義母は、私がハイ、ハイ、わかります、そうですねと頷いているだけで、徐々に胸がスッとしてきたはず。

そうすることで相手も意見を言うばかりじゃ悪いから私の意見を聞いてくる。そうなったらしめたもので、個人的な意見をほんの少し述べた上で、ただあなたのそう思う気持ちもわかりますと伝えれば、それで相手も私の意見を受け入れてくれる。

相手に受け入れてもらったんだから、私も受け入れないといけないと少しは思うわけである。

そんなこんなで話が終わるわけだが、その話した内容や約束については必ずしも覚えて置く必要はないと思う。(というかずっと覚えてたり、行動を変えられる人っていないだろうと思う。ここは共通認識として考えればよいのではと思ってしまう。)

ただしばらく少し話したことについて気を遣うだけで、相手は満足するし、それによって私の生活はスムーズになる。

タイトルの題名に戻るが「話を聞く力≒言わない力を鍛えよう」というのは、実践してみて、職場でも家庭でも、生活をスムーズにする術だと感じた。

相手の話を聞いて自分の考えを持つのは非常に大事だと思う(自分の考えを持たないのはNGだと思う)。しかし、相手の話を遮ってまで話すことは良くない。まずは相手が話すことを聞いて、気持ちを受け取ったということを示すことが大事。それはうんうんでもいいし、そうだねとか確かにとかでもいい、まずは相手の気持ちを受け入れる態度を示す。あなたはどう思うのと聞かれたときがチャンスで、このときに少しの持論と、でもあなたの気持ちもわかりますと言葉で伝えることで、相手もこちらの意見や気持ちも汲んでくれるし、話がスムーズになる。

普通の人は割と早い段階で気づくのだろうが、私は最近気づいたことなのでメモしておく。

これによる不利益はないのかということだが、合理的ではないので時間やこちらの気疲れが生じるくらいか。

でもこれによって相手が気持ちよく動いてくれるのであれば安いものかもしれない。自分のくせにしてしまえば労力は無いし、多少の譲歩は関わる上で必ず生じるものだと考えれば、利益しかないだろう。

これに気付かせてくれた妻には感謝かな。

以上

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