『転生したらバーバリアンになった』小説版・第531話ロングあらすじ【初心者向け・保存版】

その他
📘この記事はシリーズの一部です
『転生したらバーバリアンだった』をまとめて読みたい方はこちら👇
ガイド(このサイトについて)はこちら
全話まとめ(第1話〜最新話)
編まとめはこちら
用語・設定関連の記事はこちら(聖水まとめもこちら)
Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 531 | MVLEMPYR
A dagger bearing the Silver Lion Clan's emblem. Why was it here? The moment that question arose, a possibility naturally...

【第531話】迷宮誕生の真相と長老の狙い|『転生したらバーバリアンだった』銀獅子団の疑惑とアメリア失踪を考察

人間島の鍛冶場で見つかった一本の短剣。

そこに刻まれていたのは、戻ってきていないはずの銀獅子団の紋章だった。

長老は以前、銀獅子団について「島を出たあと戻ってきていない」と説明している。

それなのに彼らの装備が村にある。

もし銀獅子団が戻れなかったのではなく、戻ったあとに何者かに殺されていたのだとしたら――。

しかも長老コルネリウス・ブルグリッドは、ヒッパーマチャントを一撃で倒すほどの力を持つ。

第531話では、この短剣から始まった疑惑が、やがてラフトニアと迷宮そのものの起源へまで広がっていく。

銀獅子団の短剣は長老の嘘を示すのか

ビョルンは短剣を見ながら、長老の言葉を思い出す。

「銀獅子団は島を出たあと、まだ戻っていない。」

短剣が本当に銀獅子団のものなら、長老が嘘をついている可能性がある。

ただし証拠は短剣一本だけ。

どこかで落としたものを村人が拾った可能性もある。

住民との取引で渡したのかもしれない。

楽観的に考えようと思えば、説明はいくらでも作れる。

しかしビョルンは逆に考える。

想定外の変数が現れたときは、最悪を前提に備える。

もし村側が銀獅子団の死に関わっている。

そして、自分たちがその事実に気づいたと知られたら危険だ。

ビョルンは正面から長老を問い詰めるのではなく、まず「短剣を持ち出したことを誰か知っているか」とアメリアへ確認した。

誰も知らない。

ならば、まだこちらの手札は伏せられている。

短剣を元へ戻す

ビョルンはアメリアに、短剣を誰にも気づかれないよう鍛冶場へ戻すよう頼む。

「誰にも気づかれずに戻せるか?」

証拠を確保するのではない。

こちらが疑っていること自体を隠す。

現在は雨季で、村の入口も閉ざされている。

長老側には多数の戦士がいる。

そして長老本人は、ビョルンが受け切れるかも分からないほど強い。

今敵対するには条件が悪すぎる。

だから何も知らないふりをする。

短剣を戻す。

相手を警戒させず、その裏で調べる。

情報がないまま戦わないというビョルンの原則は、人間相手でも変わらなかった。

アメリアへ極秘調査を命じる

翌日、短剣を無事に戻したアメリアへ、ビョルンは銀獅子団の行方を秘密裏に調べるよう命じる。

しかもアイナル、ベルシル、エルウィンにすら伝えない。

仲間を信用していないわけではない。

秘密は知る者が増えるほど漏れやすい。

銀獅子団という名前に誰かが反応するだけでも、長老側に疑念を悟られる可能性がある。

だから調査役はアメリア一人。

一方、ビョルン自身は長老のもとへ向かう。

長老との質問交換

長老はいつも通りビョルンを迎え入れた。

しかしビョルンの内心は緊張している。

目の前の老人が、本当に銀獅子団を殺した人物かもしれない。

それでも自然に振る舞う。

必要なのは感情を消すことではなく、感情を相手に利用させないことだ。

すると長老は意外なことを口にする。

「ビョルン・ヤンデル。私はお前に興味がある。」

ビョルンは前日に長老から言われた「余計な好奇心に気を取られるな」という言葉をそのまま返す。

すると長老は怒るどころか、互いに一つずつ質問へ答える形式を提案した。

ビョルンも了承する。

相手へ情報を渡すリスクはある。

しかし古代から生きているとされる人物から、現代では失われた情報を得られる価値は大きい。

長老は人間時代の聖水を持っていない

ビョルンが最初に聞いたのは、人間だったころの聖水を今も保持しているのかということ。

歴史上の英雄コルネリウス・ブルグリッドなら、その聖水構築はある程度後世にも残っている。

昔の構築が残っていれば、現在の戦力を推測できる。

しかし長老は、

「持っていない」

と答えた。

では前日に見せた白い剣は何なのか。

その疑問は残る。

一方、長老の最初の質問は意外なものだった。

「何歳だ?」

ビョルンは24歳と答える。

能力でも王都でもなく、年齢。

この時点では質問の意図が分からない。

人間島の住民は聖水を吸収できる

再びビョルンの番。

現在の能力をどこで得たのか尋ねると、長老は「この島で得た」と答える。

ここで人間島の住民について新しい情報が明らかになる。

彼らは生まれつき受動・能動能力を持つ。

さらに聖水も吸収できる。

ただし探索者のようにレベルアップはできず、吸収できる聖水の枠も個体ごとに3~7程度と違う。

ビョルンは彼らが本当に怪物なのか疑問を抱く。

妖精には精霊。

バーバリアンには魂刻印。

ドワーフには装備補正。

獣人には魂水。

ラフトニアでは、種族ごとに独自の能力がある。

ならば人間島の住民も、

固定レベルと生来の能力を持つ一種族

と考えられなくもない。

言葉を使い、家族を作り、社会を形成する。

ただし死ねば光になって消え、魔石を落とす。

知性や社会性とは別に、迷宮の仕組み上は「怪物」と判定されているようだ。

長老が知りたいのはビョルン自身?

長老の次の質問は「最初の迷宮探索について」。

そして後には二度目の探索についても尋ねる。

年齢。

初探索。

二度目の探索。

長老は王都の情勢や迷宮の最新情報ではなく、ビョルン自身の人生に興味を示している。

本当に人物そのものを知りたいのか。

それとも別の狙いがあるのか。

まだ答えは出ない。

そこでビョルンは長老へ、

「不滅王について教えてくれ」

と質問する。

ここから話は、ラフトニアと迷宮そのものの起源へ広がっていく。

不滅王は「幸運だった普通の男」だった?

長老によれば、後に不滅王となる守護卿は、元々特別な英雄ではなかった。

長老の評価は、

非常に幸運だった男。

なぜなら世界最高の魔術師「最後の賢者」の友人だったからだ。

最後の賢者は世界の終末を予見し、守護卿を説得。

二人は財産を使って破滅の日へ備えた。

当初は愚か者扱いされた。

しかし実際に終末が訪れると、周辺国家の王や剣士、インカルーンの魔術師たちまでラフトニアへ逃げ込んでくる。

全員を受け入れることはできない。

食料、水、居住空間には限界がある。

そこで二人は避難民を選別した。

「そうしてラフトニアが生まれた。」

現在では「建国」と語られる出来事も、当時の実態は、

終末から一部の人類を生き残らせる巨大な避難計画

だった可能性が高い。

ノアークも元は地下避難所

ビョルンがノアークについて尋ねると、長老は「地下避難所」として認識していた。

現在はラフトニアと対立する巨大地下都市ノアーク。

しかし遥か昔には、

同じ終末を生き延びるための避難施設

だった可能性がある。

現在の対立だけを見ていては分からない、はるかに古い歴史が存在しているようだ。

迷宮は資源不足を解決するために発見された

終末を生き延びたあとも問題は続いた。

閉ざされた都市には大量の人間がいる。

食料。

水。

金属。

資源はいずれ尽きる。

そこで最後の賢者は、別次元へつながる門を作った。

その先に存在していたのが迷宮だった。

重要なのは、

最後の賢者が「迷宮を作った」とは語られていないこと。

作ったのは門。

その先には、すでに怪物の住む未知の世界が存在していた。

つまり迷宮は、人類が作ったものではなく、後から発見した別世界だった可能性が高い。

当初は迷宮へ移住する計画だった

最初の計画は、現在のような資源採取ではない。

ラフトニアそのものを迷宮側へ移住させることだった。

外界は滅び、避難都市の資源も減っている。

ならば別世界へ移ればいい。

そのために探索隊が組織された。

地形。

怪物。

資源。

人間が生活可能なのか。

それらを調べるためだ。

コルネリウス・ブルグリッドも、その初期探索隊の一員だったという。

もし長老が本物なら、彼は金や名声のためではなく、

人類の新天地を探すために迷宮へ入った最初期の探索者

だったことになる。

魔石がラフトニアを救った

探索中、魔術師たちは怪物から得られる魔石の価値を発見する。

魔石は食料、水、金属など、都市維持に必要なさまざまな資源へ利用できた。

これによって状況が変わる。

危険な迷宮へ都市全体を移住させなくてもいい。

戦える探索者だけが迷宮へ入り、怪物を倒して魔石を持ち帰ればいい。

こうして迷宮は「移住候補地」から、

ラフトニアを支える巨大な資源供給地

へ役割を変えた。

現在の探索者社会の原型も、ここから始まったと考えられる。

本当の功労者は最後の賢者なのか

長老の説明では、

終末を予見したのも最後の賢者。

避難準備を進めたのも最後の賢者。

異次元への門を開いたのも最後の賢者。

迷宮探索を始めたのも彼の計画。

魔石を研究したのは魔術師たち。

そのため長老は、不滅王を「最後の賢者の友人だった幸運な男」と低く評価している。

ただし、これは長老一人の見方でもある。

守護卿が政治や軍事、避難民の統率などを担っていた可能性もある。

それでも、現代の英雄像と長老の評価に大きな隔たりがあることは確かだ。

「不滅王はどうやって不死になった?」

再びビョルンの質問番。

ここで核心へ踏み込む。

「不滅王は、どうやって不死になった?」

これは単なる歴史への興味ではない。

前話では、コルネリウス・ブルグリッド自身も不死へ執着していたことが示唆されている。

そして現在、長老は怪物の身体で古代から生き続けている。

不滅王が不死を得た方法を知れば、

長老の現在の姿。

ブルグリッドの不死研究。

最後の賢者。

王家。

それらが一気につながる可能性がある。

しかし答えの直前、扉が叩かれた。

長老の側近が「緊急の話がある」と訪れ、会話は中断される。

タイミングがあまりにも悪い。

ただの偶然なのか。

まだ判断はできない。

長老は情報を「得たい」のではなく「与えたい」?

長老の家を出たあと、ビョルンは会話を振り返る。

そこで最大の違和感に気づく。

質問交換は公平に見える。

しかし情報の価値がまるで釣り合っていない。

ビョルンが得たのは、

人間島住民の能力。

古代ラフトニア。

ノアーク。

迷宮への門。

魔石の歴史。

どれも極めて価値が高い。

一方、長老が聞いたのは、

年齢。

最初の探索。

二度目の探索。

情報価値が違いすぎる。

そこでビョルンは考え方を反転させる。

長老はビョルンから情報を得るためではなく、ビョルンへ情報を渡すために質問交換を提案したのではないか。

パン一つを買うために金塊を渡すような取引。

普通なら成立しない。

だが金塊を渡すこと自体が目的なら成立する。

白い剣を見せたことも意図的だった?

さらに前日の雨季戦まで考える。

長老はヒッパーマチャントを白い剣で一撃討伐した。

だが本当に能力を隠したいなら、わざわざ全員の前で使う必要はなかった。

その後、能力の仕組みを尋ねられると説明は拒否している。

つまり、

能力の詳細は隠すが、自分が圧倒的に強いことは見せる。

これも長老が意図的に与えた情報だった可能性がある。

自分は強い。

軽く見るな。

しかし協力はする。

長老は、そうしたメッセージをビョルンへ伝えているのかもしれない。

長老は何をビョルンにさせたいのか

もし意図的に情報を与えているなら、次に問題になるのが目的だ。

単純に脱出を成功させたいのか。

古代ラフトニアの本当の歴史を伝えたいのか。

あるいはビョルンを試しているのか。

質問を自由に選ばせれば、ビョルンが何を疑い、どんな情報を重要だと考える人物なのか分かる。

つまり長老が知りたいのは経歴ではなく、

ビョルンの考え方そのもの

なのかもしれない。

現時点では目的までは分からない。

迷宮は誰が作ったのか

今回の情報によって、迷宮について大きな疑問も生まれた。

最後の賢者が作ったのは門。

迷宮ではない。

その先には、すでに怪物、魔石、聖水が存在していた。

ならば迷宮を作ったのは誰なのか。

なぜ階層やポータル、隠しエリアといった規則的な構造を持つのか。

なぜ怪物を倒すと、人類の資源になる魔石と、探索者を強化する聖水が得られるのか。

特に奇妙なのは、

終末後の人類にとって迷宮が都合良くできすぎていること。

魔石で文明を維持できる。

聖水で探索者が強くなる。

強くなればさらに上の階層へ進める。

まるで探索を継続させるための循環構造が最初から存在しているようにも見える。

もちろん偶然かもしれない。

だが今後の大きな謎になりそうだ。

不滅王と長老の「不死」はつながっているのか

そして最も重要なのが不死。

不滅王。

不死へ執着したブルグリッド。

怪物の身体で古代から生き続ける長老。

同じ時代に、

不死を得たとされる人物と、不死を求めていた人物

が存在している。

完全に無関係とは考えにくい。

さらに当時の中心には、異次元への門まで作れる最後の賢者がいる。

ただし、最後の賢者が不死技術を作ったという情報はまだない。

ここは仮説に留める必要がある。

それでも「不滅王はどうやって不死になったのか」という質問が、長老自身の正体へつながる可能性は高い。

長老が数日間姿を見せなくなる

会話が中断された翌日。

ビョルンは長老を訪ねる。

不在。

次の日も不在。

さらにその次の日も会えない。

村人たちは「忙しい」とだけ答える。

本当に緊急事態へ対応しているのか。

不死について聞かれたため避けているのか。

銀獅子団に関係する問題なのか。

判断はできない。

そんな中、さらに悪い知らせが入る。

銀獅子団を調べていたアメリアが消える

ベルシルがビョルンへ、アメリアが帰ってこないと知らせる。

それだけなら、調査が長引いている可能性もある。

だがアメリアが何をしていたか知っているビョルンには、意味が違う。

彼女は、

銀獅子団の行方を極秘調査していた。

すぐに大騒ぎすれば、秘密調査の存在が村側へ伝わる。

だから一晩待つ。

しかし翌朝になっても戻らない。

ここでビョルンは楽観を捨てる。

「全員、装備を持て。」

待つ段階は終わった。

アメリア失踪と銀獅子団はつながっているのか

状況を並べると不穏だ。

銀獅子団の短剣が村で見つかる。

アメリアへ秘密調査を命じる。

長老との会話中に緊急事態が発生。

その後、長老が数日不在。

そしてアメリアが失踪。

もちろん長老がアメリアを捕らえたとは断定できない。

村の別の人物。

銀獅子団の生存者。

人間島の別の秘密。

ほかの可能性もある。

ただし、

アメリアが調査中に何か重要なものを見つけた可能性

は十分にある。

まとめ

第531話では、銀獅子団の短剣から始まった疑惑が、ラフトニアと迷宮の起源にまで広がった。

ビョルンは短剣を戻し、長老へ疑念を悟らせないままアメリアへ極秘調査を命じる。

一方、自身は長老との質問交換へ参加。

そこで、

最後の賢者が終末を予見していたこと。

ラフトニアが避難都市として誕生したこと。

ノアークの原型が地下避難所だったこと。

資源不足を解決するため別次元へ門が作られ、その先に迷宮が存在したこと。

魔石の発見によって迷宮が移住候補地から資源供給地へ変わったこと。

重要な古代史が明らかになった。

しかし長老の質問は年齢や探索歴ばかり。

そのため、

長老は質問交換を利用し、意図的にビョルンへ情報を与えているのではないか

という疑いが生まれる。

さらに最重要の「不滅王はどうやって不死になったのか」という質問は、答えの直前で中断。

その後、長老は姿を見せなくなり、銀獅子団を調査していたアメリアまで失踪した。

偶然なのか。

すべてがつながっているのか。

まだ答えはない。

次に注目したいのは、アメリアの行方と、彼女が銀獅子団について何を突き止めたのか。

脱出計画は、迷宮を攻略するだけではなく、人間島に隠された秘密そのものへ踏み込む段階に入っている。

▶ ガイドはこちら

▶ 他の話数はこちら

▶ 編まとめはこちら

▶用語・設定関連の記事はこちら(聖水まとめもこちら)

タイトルとURLをコピーしました