『転生したらバーバリアンになった』小説版・第546話ロングあらすじ【初心者向け・保存版】

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Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 546 | MVLEMPYR
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【徹底解説】アイナルの新たな聖水とベラリオス発見|『転生したらバーバリアンだった』第546話あらすじ&考察

第546話「幽霊(4)」では、迷宮に閉じ込められたビョルン・ヤンデルたちの日常と、さらなる戦力強化が描かれる。

現在は迷宮86日目。本来なら第7階層はすでに閉じている時期だが、一行はいまだ脱出できていない。それでも食料管理、警備、研究、魔物狩りを続け、少しずつ一つの組織として形を整えていた。

そして今回、10日間に及ぶ聖水厳選の末、アイナルが新たな第3等級の聖水を獲得。さらにビョルンが長く探していたベラリオスの召喚本まで発見される。

アイナルの新構築、ベラリオスの聖水、そしてビョルンのリーダーとしての成長が今回の大きな見どころだ。

迷宮86日目――組織化するビョルンたち

前日の集会を終えた翌朝。

疲れの残るビョルンだったが、一日はいつもの朝食から始まる。

現在は4人の調理担当がおり、ミーシャ・カルシュタインがその全体を管理している。

さらに物資管理、警備、研究と役割分担も進んでいた。

以前のような少人数の探索パーティーとは違う。数十人が長期間暮らす以上、強い者が魔物を倒すだけでは集団を維持できない。

その全体を確認する役目を担っているのがビョルンだった。

朝食後、資源管理を担当するベルシルから食料について報告を受ける。

現在の人数なら残り61日分。節約すれば65日程度まで延ばせるという。

しかしビョルンは節約を選ばない。

「必要ない。戦うための力が必要だ。」

数日分を延ばすために食事を減らし、探索者たちの体力を落とす方が危険だと考えたのである。

食料は単なる残り日数ではない。

探索者にとっては戦闘力へ変換される資源でもある。

しかも必要になれば、歪曲系の魔法を使って魔物を狩る手段も残されている。

とはいえ楽観はできない。

現在は迷宮86日目であり、ビョルンは最悪の場合、200日経っても脱出できない可能性まで考えていた。

食料が61日分あるのではなく、脱出日が分からない中で61日分しかない。

そんな状況でも冷静に選択肢を残していくのが、現在のビョルンだった。

外だけでなく「内側」も警戒するアメリア

次にビョルンは、警備班を率いるアメリア・レインウェイルズから夜間の報告を受ける。

大きな異常はなかった。

しかしアメリアは、ヘックス一族の戦士ヴィルクスが強いストレスを抱え、最近よく眠れていないことまで把握していた。

現在の一行にとって危険なのは魔物だけではない。

集団の中には悪霊が潜んでいる可能性がある。

誰が敵なのか分からないまま、同じ場所で何十日も生活しているのだ。

精神的な疲労から不眠や疑心暗鬼が広がれば、それだけで集団が崩れる危険もある。

ビョルンは後でヴィルクス本人と話すことにする。

するとアメリアは、それならもう大丈夫だろうと判断した。

戦士たちにとって、ビョルンはそれほど大きな存在になっていた。

研究班と大量の召喚本

アルミン探索隊の魔術師3人は研究班として、魔物の死体、聖水、召喚本、祭壇、石扉などを調査していた。

ビョルンたちが本当に解決しなければならないのは、目の前の魔物だけではない。

なぜ迷宮から脱出できないのか。

その答えを探すには、戦闘力とは別の知識が必要になる。

朝の報告が終わると、今度は召喚本を使った魔物狩りが始まった。

召喚する。

倒す。

聖水が出れば能力を確認する。

必要なければ次へ進む。

狩場には記録水晶も設置されており、どの魔物から何が出たのかを確認できるようになっている。

そんな中、第4等級のカタンダの聖水が出現する。

普通なら大喜びするところだが、ビョルンは取得しない。

他にも欲しがる者がおらず、聖水はそのまま破棄された。

「急ぐ必要はない。もっといいものを待てばいい。」

保存用の試験管にも限りがある。

価値が高いだけの聖水を残し、本当に必要なものを持ち帰れなくなれば本末転倒だ。

ビョルンが見ているのは等級でも市場価格でもない。

その人物の構築に本当に必要なのか。

その一点だった。

アイナルが手に入れた第3等級の聖水

召喚と討伐を繰り返すこと10日。

ついにビョルンが欲しいと判断する聖水が現れる。

第3等級魔物、スピア・ディーパー。

その聖水を与える相手は最初から決まっていた。

アイナルだ。

「吸収しろ。」

待ちわびていたアイナルはすぐに聖水を取り込み、自分の身体が大きく強化されたことを実感する。

重要なのは能力の内容だった。

一つ目は《異族嫌い(Xenophobe)》。

同族以外の敵との戦闘時間が長くなるほど、与えるダメージが増加する。

アイナルの「スレイヤー」刻印とも相性が良く、特に簡単には倒れない高等級魔物との長期戦で力を発揮する能力だ。

もう一つが《トライデント(Trident)》。

槍で攻撃し、近くの複数の敵にも同等のダメージを与える。

再使用待機時間がなく、消費MPも少ない。

単発の威力だけなら派手ではない。

しかしビョルンは、これを《連続斬り》に代わる基本攻撃として評価する。

強力な技だけを集めても、MPや再使用待機時間の問題で継戦能力が落ちてしまう。

その点、《トライデント》なら通常攻撃のように何度も使える。

さらに戦闘が長引けば《異族嫌い》による火力上昇も加わる。

低コストで攻撃を続けながら、長期戦になるほど火力を高める。

アイナルの戦い方に非常によく噛み合った構築である。

空いている聖水枠がなくなったため、ビョルンはひとまずアイナルの現在の構築を完成と判断する。

ビョルンが狙う次の強化

次に新しい聖水を吸収できるのは、ビョルンが一つ、エルウィンが一つ、アメリアが二つ。

さらに試験管に保存すれば、都市へ帰還後に構築を組み直すこともできる。

ビョルン自身は聖水だけでなく、不死者刻印の第8段階に必要な第3等級素材も探していた。

高等級素材は、金があっても市場に出回らないことが珍しくない。

だから大量の召喚本が存在する現在の図書館は特別だ。

本来なら特定地域へ行かなければ会えない魔物まで召喚できる。

閉じ込められている危険な場所である一方、通常では不可能な速度で構築を進められる強化施設でもあるのだ。

そして、ついに待ち望んでいた報告が届く。

ベラリオスの召喚本を発見

アウイェン・ロクロブが巨大な召喚本を抱えて駆け込んでくる。

「ベラリオスの本です!!」

その名前を聞き、ビョルンは大きく息を吐いた。

ようやく見つかった。

ベラリオスは、東洋の龍を思わせる姿をした第3等級魔物。

本来の生息地は暗黒大陸中央部の「龍の山脈」だ。

ビョルンはすでに討伐できる段階にあったが、その地域が戦場となったことで狩りへ向かえずにいた。

強さが足りないのではない。

欲しい魔物に会いに行けない。

高等級の構築では、こうした問題も発生する。

しかし召喚本なら龍の山脈まで行く必要はない。

こちらからベラリオスを呼び出せる。

ビョルンがこの一冊を探し続けていた理由はそこにあった。

戦いたくなくなったアイナル

戦闘前、ビョルンは全員へベラリオスの能力を説明する。

ところがアイナルが戦闘参加を嫌がった。

新しい聖水にまだ慣れていないため、戦うよりここで練習した方が効率的だという。

普通なら合理的な判断だ。

しかし以前のアイナルなら、まず実戦へ飛び込んでいた。

ビョルンもすぐに原因へ思い至る。

闘争心低下の影響だ。

単純に攻撃力が下がっただけではない。

「戦いたい」「敵へ向かいたい」という本人の意思そのものが変化している。

これは前衛としてかなり大きな問題である。

エルウィンは、第3等級魔物二体程度ならアイナルがいなくても倒せると庇う。

戦力だけならその通りだ。

それでもビョルンは認めない。

他の探索者たちが見ているからだ。

自分のクランメンバーだけを特別扱いすれば、小さな不満が残る。

その積み重ねは、長期的には集団全体の信頼を壊す。

ビョルンは一人への優しさより、組織全体の公平性を選んだのである。

ベラリオスと《強欲の鱗》

召喚本が祭壇へ置かれ、石扉が開く。

現れたのは二体。

一体目は、山羊の頭と巨大な槌を持つヘルスミス

そしてもう一体が本命のベラリオスだった。

ベラリオスは戦闘開始直後に《強欲の鱗(Scales of Greed)》を発動する。

その効果は――。

すべての魔法ダメージを無効化する。

魔法防御力が高いのではない。

軽減でもない。

無効化だ。

火力をどれだけ高めても、魔法ダメージである限り通らない。

これが聖水として利用できるなら、ビョルンの構築にとって極めて大きな意味を持つ。

前衛にとって魔法攻撃は厄介だ。

離れた場所から攻撃され、接近する前に削られる。

その攻撃系統そのものを封じられる可能性がある。

ただし現時点で判明しているのは、ベラリオス自身が魔法ダメージを無効化したところまで。

聖水として吸収した場合もまったく同じ性能になるのか、何らかの条件が付くのかはまだ分からない。

それでもビョルンは、その能力を目にした瞬間に狙いを定める。

「その聖水をよこせ。」

待ち続けていた構築パーツが、ついに目の前へ現れた。

考察|ビョルンの構築は「弱点を消す段階」へ

今回の聖水厳選から分かるのは、ビョルンが単純な強さではなく、完成形から逆算して能力を選んでいることだ。

第4等級でも不要なら捨てる。

第3等級でも構築に合えば待ち続ける。

聖水枠が限られている以上、

「強い能力」より「必要な能力」

の方が重要なのである。

アイナルの《異族嫌い》と《トライデント》もその典型だ。

単体では最強の能力ではない。

しかし高い身体能力を持つアイナルに、

長期戦で伸びる火力。

低燃費で使い続けられる基本攻撃。

という二つを与えたことで、戦闘スタイル全体が自然につながった。

一方、ビョルン自身の構築はさらに先へ進んでいる。

初期には体力、防御、攻撃、回復といった基礎能力を揃える必要があった。

しかし強くなるほど問題になるのは、特定状況で生まれる「穴」だ。

物理には強いが魔法に弱い。

近距離では強いが遠距離に弱い。

そうした弱点を一つずつ消していく段階に入る。

もし《強欲の鱗》によって魔法への大きな耐性を得られるなら、それは単なる能力値上昇とは意味が違う。

相手がビョルンを倒すために使える手段を一つ減らすことになる。

攻撃できる。

耐えられる。

回復できる。

さらに魔法にも対応できる。

構築が完成へ近づくほど、「どれだけ火力を増やすか」より「どうすれば倒されないか」が重要になっていくのかもしれない。

ビョルンは戦士から指揮官へ変わった

今回、最も大きな成長を見せているのはビョルンとも考えられる。

食料を確認する。

警備状況を聞く。

精神状態の悪い者を把握する。

研究班を管理する。

聖水を配分する。

刻印素材まで探す。

戦闘参加でも公平性を守る。

もはや彼の仕事は、自分が前へ出て敵を殴ることだけではない。

人、物資、情報、戦力を管理する指揮官になっている。

ゲーム世界へ来たばかりの頃は、自分一人が生き残ることで精いっぱいだった。

今ではビョルンの判断一つが、数十人の生死に影響する。

本人が望んだかどうかとは別に、それだけ大きな存在になったのである。

「幽霊(4)」なのに幽霊が出てこない意味

今回の題名は「幽霊(4)」だが、悪霊探しそのものはほとんど進まない。

それでも悪霊問題が消えたわけではない。

警備班は仲間の状態まで監視し、ベルシルも何かを言いかけてやめている。

つまり幽霊は登場していないのではない。

ずっと集団の背景に潜んでいる。

誰なのか分からない。

いつ動くのかも分からない。

その状態のまま、一行だけはどんどん組織化され、戦力も強くなっている。

だからこそ、その内部に本当に敵がいるのだとすれば危険性も増していく。

まとめ|次はベラリオスとの戦いへ

第546話では、アイナルがスピア・ディーパーの聖水を吸収し、《異族嫌い》と《トライデント》を獲得した。

長期戦で火力を伸ばしながら、低コストの基本攻撃を繰り返せる構築が形になった一方、闘争心低下による精神面の変化も明確になっている。

そして最大の注目点はベラリオス。

《強欲の鱗》によって、すべての魔法ダメージを無効化する第3等級魔物がついに目の前へ現れた。

次回はベラリオスとヘルスミスをどのように攻略するのか。

ビョルンは狙っていた聖水を手に入れられるのか。

さらにアイナルの闘争心低下が実戦でどう影響するのか。

個人の構築、集団の組織化、そして内部に潜む幽霊。

表面上では着実に強くなっている一行だが、その裏側にはまだ大きな不安要素が残されている。

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