『転生したらバーバリアンになった』小説版・第555話ロングあらすじ【初心者向け・保存版】

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Surviving the Game as a Barbarian | Chapter: 555 | MVLEMPYR
Day 109 since entering the labyrinth. Or, to put it another way, the early morning of the day after joining the royal ex...

『転生したらバーバリアンだった』第555話あらすじ&考察|女神の予言とベラリオスの聖水、ビョルンが選んだ備え

王家遠征隊と迎えた迷宮109日目の朝

迷宮へ入ってから109日目。

王家の遠征隊と合流し、地下1階の図書館を本格的に攻略し始めた翌朝、ビョルン・ヤンデルは軍用ラッパの音で目を覚ました。

起床、野営地の整理、朝食、指揮官会議。そして決められた時間になれば、各部隊が一斉に任務へ向かう。

昨日までビョルンたち38人だけで動いていたときとは、明らかに空気が違う。

王家遠征隊は探索者の集団ではなく、最初から「軍隊」として迷宮へ入っている。

朝の会議で確認された内容自体は、今日も図書館攻略を続けるというものだった。ビョルンからすれば、これだけのために指揮官を集める必要があるのかと思わなくもない。

しかし、彼は形式を嫌うことと、その仕組みが有効かどうかを切り分けて考えていた。

200人を超える人間を同時に動かすなら、全員が同じ方針を共有していることには意味がある。迷宮では小さな伝達ミスが事故につながることもある以上、面倒に見える確認作業そのものが安全策になる可能性もある。

「本日の任務を開始する!」

号令とともに遠征隊が動き出す。

ビョルンは王家そのものへの警戒を解いてはいない。それでも、感情だけで優れた仕組みまで否定するつもりはなかった。

200人を止めずに戦わせる王家遠征隊

力任せの攻略から、交代制による継続戦闘へ

前日の王家遠征隊は、図書館の巨大な石扉を魔法で破壊し、再生すればまた壊すという規格外の方法を使っていた。

本来なら扉の開閉や召喚を待つ必要があるところを、圧倒的な魔法戦力で待ち時間そのものを削ってしまったのである。

だが攻略が進めば、出現するモンスターの等級も上がる。魔法使いたちを扉の破壊だけに使い続ける余裕はなくなり、彼ら自身も戦闘へ参加しなければならない。

そこで、この日からはより通常に近い方法へ切り替えられた。

ただし、普通に戦うからといって王家遠征隊の強みが消えるわけではない。

ジェローム・セイントレッドは、200人以上を一度に前線へ投入せず、部隊ごとに役割を交代させる方式を取った。

ある部隊が石扉の前で戦っている間、別の部隊は本棚から召喚用の本を運ぶ。一定時間が経てば両者が入れ替わり、戦闘を終えた側は比較的負担の軽い作業をしながら体力や消耗を回復する。

少人数の探索者なら、一人の消耗がパーティー全体の速度低下につながる。

しかし王家遠征隊では違う。

個人が疲れても、組織そのものは止まらない。

これこそ、大部隊ならではの強さだった。

地下図書館と大軍の相性

地下1階の図書館は、通常の迷宮探索とは性質が少し異なる。

広大な空間を歩き回って敵を探すのではなく、本を選び、それに対応するモンスターを召喚して倒しながら攻略を進めていく。

つまり、戦闘が起きる場所をある程度限定できる。

これは王家遠征隊にとって大きい。

前衛の位置を決められる。

後方には魔法使いや遠距離攻撃役を置ける。

本を運ぶ人員を別に回し、消耗した部隊は交代させられる。

大人数は本来、移動や指揮の負担にもなり得る。しかし図書館では、固定しやすい戦場と交代制が、人数の多さをそのまま継戦能力へ変えていた。

昨日は扉を壊して時間を削り、今日は交代制で戦力を循環させる。

ビョルンが王家遠征隊を見直し始めたのも当然だった。

予言の続きを聞きたいビョルン

ただし、この日のビョルンには攻略とは別に気になっていることがあった。

スヴェン・パラブだ。

前日、遠征への参加を嫌がった理由を問い詰められたパラブは、「予言を受けたかもしれない」と口にしていた。

しかし、その直後に大司教から呼ばれ、話は中断している。

ビョルンとしてはすぐに続きを聞きたかった。

ところがパラブとカイスランは第1部隊、ビョルンたちは臨時第4部隊。交代制で動く以上、一方が戦っているときにはもう一方が本を運んでいる。食事の時間までずれているため、落ち着いて話す機会がない。

夜まで待つしかないか。

気にはなる。

それでも、今どうにもならないことへ意識を奪われ続けるほどビョルンは非合理的ではない。

予言については夜に確認する。

それまでは目の前の攻略へ集中する。

そう切り替えたところで、今度は仲間たちの様子が目に入った。

王家の騎士たちと距離を縮めるビョルン

雑談も迷宮では無駄にならない

仲間たちは、すでに王家の騎士たちと楽しそうに話していた。

話題は、戦士が魔法使いとの決闘に負けたという噂らしい。

昨日合流したばかりとは思えないほど打ち解けている。

ビョルンもその輪へ入った。

男爵本人が現れたことで、騎士の一人は叱られると思ったのか姿勢を正す。しかしビョルンが聞きたいのは、任務中に雑談していたことではなかった。

「誰なんだ? 魔法使いに負けた間抜けは」

その一言で空気が変わる。

騎士たちは笑い、さらに人が集まってきた。

やがて話題は、ビョルンが爵位を得た際の決闘へ移る。

なぜ貴族相手に決闘を申し込んだのか。

ビョルンは飾らず事情を話した。

陰で悪口を言われた。

普通に殴れば問題になる。

だから正式な決闘にした。

貴族社会らしい遠回しな説明ではない。戦士であるビョルンらしい答えだった。

そして、それが騎士たちには受けた。

「仲間」を作ることも生存戦略

ビョルンは単に雑談を楽しんでいるだけではない。

彼は騎士たちの反応を見ながら、十分に距離が縮まったことも確認していた。

迷宮では、昨日まで知らなかった相手が明日には自分の背中を守るかもしれない。

ならば、作れる縁は作っておいた方がいい。

「じゃあ、仲間ってことにしよう」

「友達」という言い方には身分上の問題があっても、「仲間」なら不自然ではない。

今は同じ迷宮へ入り、同じ敵を相手にしている者同士だ。

騎士たちも、ビョルンが危険なときには背中を守ると応じた。

ここで重要なのは、ビョルンが王家という組織への不信と、そこに所属する個人への評価を分けていることだ。

王家を完全には信用しない。

だからといって、王家の騎士全員を敵扱いする必要もない。

現在どこまで目的が一致しているのか。

そこを見て関係を作る。

この柔軟さが、後の探索にもつながっていく。

スヴェン・パラブが見た女神レアトラスの夢

夜になり、ビョルンは第1部隊の野営地を訪れた。

目的は前日に中断された予言の詳細を聞くことだ。

ところがパラブは、昨日よりも歯切れが悪い。

「全部、僕の思い込みかもしれません……」

本当に予言だったのか、自信がなくなっているらしい。

だが、ビョルンが欲しいのはパラブ自身の判定ではない。

夢なのか。

神託なのか。

偶然なのか。

それを考えるためにも、まず何が起きたのかを知る必要がある。

「判断は俺がする。とにかく話せ」

そこでパラブは、都市にいたころに見た夢について語った。

夢の中で非常に神聖だと感じる声を聞いた。

そして理由は分からないものの、その声の主を女神レアトラスだと認識していたという。

さらに女神は、パラブが未来に果たすべき何かがあることを伝え、その未来に関係する一場面を見せた。

そこに映っていたのは、大司教から遠征への参加を命じられる自分自身。

そして翌日、夢で見た場面と同じようにパラブは遠征への参加を命じられた。

ただの夢として片づけるには出来すぎている。

この世界では、神から啓示を受ける者が未来の一場面を見ることもあり得るため、ビョルンも予知夢に近い現象として受け止めた。

だが、本当に知りたいのはその先だ。

遠征中に何が起きるのか。

誰と戦うのか。

何をしなければならないのか。

そこでパラブは予想外の答えを返した。

「それだけです」

具体的な使命は聞いていない。

敵も分からない。

時期も場所も不明。

女神は、必要な時が来れば再び現れるという趣旨のことを伝え、それまで準備しておくよう求めたらしい。

つまり、予言らしきものの存在は確かになったのに、その危険の正体はまったく分からない。

ビョルンにとっては、むしろ厄介な情報だった。

パラブが遠征から逃げようとした理由

そこでビョルンには、新たな疑問が生まれる。

それほど重要な予言を受けたなら、なぜパラブは遠征から逃げようとしたのか。

出発当日に姿を消し、体調不良まで装った。

夢で遠征への参加を見せられたなら、普通はそこに何か意味があると考えるはずだ。

問い詰められたパラブは、しばらく迷った末に本音を漏らした。

「予言なんて、絶対に危ないじゃないですか……!」

ビョルンは呆れるしかない。

恐ろしい未来を見たわけではない。

予言が絡むような出来事なら、危険か面倒事に決まっていると考えただけだった。

聖騎士として見ると締まらない。

しかし、死ねば本当に終わる世界を生きる元プレイヤーとして考えると、妙に現実的でもある。

特別な使命や予言の先に、平穏な出来事だけが待っているとは考えにくい。

ただ、ビョルンが評価したのは別の部分だった。

パラブは、自分でも情けないと思っているであろう逃亡理由まで隠さず話した。

「忠誠心……合格だな」

少なくとも自分にはかなり正直に話している。

今後また夢を見る、あるいは何か新しい情報を得たときに知らせてもらえるなら、それだけでも大きい。

ビョルンはパラブに、何かあればすぐ報告するよう念を押した。

「何かが来る」――分からないからこそ備える

野営地へ戻ったビョルンは、なかなか眠れなかった。

予言の具体的内容は分からない。

しかし、不安を消せる材料もない。

パラブは遠征を異常なほど嫌がった。

夢で見た遠征参加の場面は現実になった。

女神は未来に何らかの役割があることを示し、準備するよう求めている。

これだけ揃っていて、

たぶん何も起きないだろう。

と楽観するのはビョルンのやり方ではない。

過去にも王家との関係では苦い経験をしている。

さらに今回の遠征には、退役を目前にしたカイスランまで参加することになっていた。

もちろん、それらが予言と直接つながっていると断定する材料はない。

それでも、違和感が複数重なっている以上、最悪の可能性を捨てる必要もない。

何が起きるか分からないなら、何が起きても簡単には倒れないようにしておく。

未来を言い当てる必要はない。

危険の正体が不明なら、自分の戦力を底上げすればいい。

そこでビョルンが思い浮かべたのが、ベラリオスの聖水(Essence)だった。

以前から候補に入れていた強化を、予定より早める。

状況が変わったなら計画も変える。

それが彼の答えだった。

わずか5日で等級3へ到達した王家遠征軍

迷宮111日目。

王家遠征隊は、すでに等級3モンスターが現れるところまで図書館攻略を進めていた。

ここまで、わずか5日。

ビョルン自身も、その速度には驚かされた。

騎士。

魔法使い。

聖職者。

そして、それらを統率する指揮系統。

王家が集めた戦力は、単純な人数以上の力を持っている。

敵が弱いうちは遠距離攻撃で処理する。

強くなれば騎士が前線を支える。

後方から魔法使いが火力を加え、聖職者が支援する。

疲れた部隊は下げ、別の部隊を出す。

「強い人間が200人いる」のではなく、「200人規模の戦力を役割ごとに動かせる」ことが強い。

実際にその力を見たことで、ビョルンは遠征開始時の自分の判断まで振り返っていた。

これほどの戦力なら、最初からチーフ島へ向かう案でも戦えたのではないか。

もちろん、これは現時点までの戦力を見たうえでの評価にすぎない。

未知の危険まで問題なく突破できる保証はない。

それでも、王家が本気で用意した遠征隊が想像以上だったことは認めざるを得なかった。

ベラリオス発見――人間関係が探索能力になる

そんな中、ビョルンのもとへ第3部隊の騎士が駆けてきた。

「ベラリオスの本が見つかりました!」

ビョルンが事前に探していると伝えていたことを覚え、発見した本を別に確保してくれていたのである。

ここで、前日の雑談が具体的な成果へ変わる。

ビョルン自身が巨大な図書館の本棚をすべて確認する必要はない。

200人以上の人間が本を探しているなら、その目を借りればいい。

そのために必要なのが、「見つけたらビョルンに知らせよう」と思ってもらえる関係だった。

「仲間でしょう!」

前日に作った「仲間」という関係が、言葉だけでは終わらなかった。

ビョルンは礼として干し肉を渡す。

バーバリアンらしい、分かりやすい感謝だった。

この場面では、戦闘力だけではない探索能力が描かれている。

人と関係を作る。

必要な情報を流してもらう。

探しているものを早く見つける。

コミュニケーションそのものが探索能力へ変換されている。

ジェロームとの交渉――目的と手段を分ける

ベラリオスの本を確保したビョルンは、ジェローム・セイントレッドのもとへ向かった。

希望は、第4部隊でベラリオスを狩ること。

目的はもちろん聖水だ。

しかしジェロームは、他の部隊も戦闘へ参加させた方が効率的だと判断した。

「時間が惜しい」

ここでもジェロームの行動原理は一貫している。

ビョルンに嫌がらせをしたいわけではない。

王家から与えられた任務を、できるだけ速く進めたいだけだ。

使える戦力があるなら使う。

一体のモンスターを倒すために遠征全体の進行を遅らせる必要はない。

一方、聖水が出ればビョルンへ渡すことは認めた。

ならばビョルンにも反対する理由はない。

必要なのは「自分たちだけで倒した」という実績ではなく、ベラリオスの聖水を手に入れること。

目的が達成できるなら、討伐方法に固執する必要はない。

ここにも彼の交渉の特徴が表れている。

絶対に必要な条件と、譲っても問題ない条件を分ける。

ビョルンは聖水が欲しい。

ジェロームは攻略速度を落としたくない。

この二つは両立できる。

相手を言い負かすのではなく、互いの目的が衝突しない形へ持っていくことも交渉なのである。

ベラリオス討伐――王家遠征軍の火力

準備を整え、ベラリオスが召喚される。

滑らかな鱗に覆われた巨体。

等級3まで攻略が進んだことを示すモンスターだが、今回はじっくり戦いを観察する時間すらほとんどなかった。

「殺せ!」

号令と同時に攻撃が集中する。

騎士たちが攻撃を加え、そこへ遠距離攻撃も重なる。

200人全員が一体へ殺到する必要などない。

選ばれた戦力だけで十分だった。

結果、戦闘開始から一分も経たずにベラリオスは倒された。

この短い一戦には、王家遠征軍が異常な速度で図書館を進んできた理由が詰まっている。

敵が出る位置が分かる。

そこへ戦力を事前配置する。

前衛と後衛を分ける。

十分な火力を集中させ、短時間で処理する。

地下図書館の仕組みを、大規模な継続戦闘へ最適化している。

やがてベラリオスの身体が消え、その跡に大きな魔石が残る。

そして、もう一つ。

聖水が残っていた。

望めば必ず出るものではない。

だからこそ、実際に現れたなら迷う理由もなかった。

「俺が使う」

ベラリオスの聖水がビョルンの魂へと染み込んでいく。

「ベヘル――ラァァァァ!」

久しぶりに響く、バーバリアンらしい雄叫び。

予言が何を意味するのかは、まだ分からない。

それでもビョルンは、未来の答えを待つだけではなく、自分にできる準備を一段先へ進めた。

第555話考察|ビョルンが恐れているのは「予言」そのものではない

第555話でビョルンが警戒しているのは、予言そのものよりも、自分の知らないところで状況が動き、準備できないまま危険へ放り込まれることだろう。

だからパラブが「ただの夢かもしれない」と言っても切り捨てない。

まず事実を聞く。

夢で見た遠征参加の場面が現実になったことを確認する。

それでも女神の予言だと断定はしない。

ただし、危険の可能性は上がったと判断する。

ここにビョルンらしい情報の扱い方がある。

確定していない情報を、無理に確定させない。

同時に、

確定していないからといって無価値にも扱わない。

「分からない」をそのまま残し、その不確実性まで含めて行動を決める。

だから彼は予言の正体が判明するまで待たず、先に自分を強化した。

王家を信用せず、王家の力を使う

今回のビョルンを理解するうえで重要なのが、王家との距離感だ。

過去の因縁がある以上、王家という組織を全面的に信用することはできない。

しかし、信用できないことと、その力を利用できないことは別である。

ジェロームの指揮能力は認める。

騎士たちとは関係を作る。

200人以上が探索する状況を情報収集に利用する。

ベラリオス戦では遠征軍の火力も借りる。

ビョルンは「嫌いだから使わない」という判断をしない。

今の目的が一致しているなら、その範囲では協力する。

これはジェロームに対しても同じだ。

二人の相性が良いとは言いにくい。

それでもジェロームが任務効率を最優先する人物だと分かれば、行動は予測できる。

好きか嫌いかより、何を優先して動く相手なのかを知る方が重要。

ベラリオスの討伐でビョルンが他部隊の参加を受け入れたのも、そのためだった。

情報・人間関係・組織力を一本につなぐビョルン

第555話で印象的なのは、ビョルン自身の戦闘力以上に、周囲にある資源を組み合わせる能力だ。

まずパラブから予言の情報を得る。

そこから危険度を上方修正する。

強化計画を前倒しする。

ベラリオスの聖水を狙う。

騎士たちとの関係を利用し、探索中に対象の本を見つけてもらう。

ジェロームと交渉して聖水を確保できる条件を整える。

王家遠征軍の戦力で短時間に討伐する。

そして最後に、その成果を自分自身の強化へ変える。

流れを整理すると、

情報 → 判断 → 人間関係 → 探索 → 交渉 → 組織戦力 → 自己強化

となる。

ビョルンは自分一人ですべてをやろうとはしない。

自分にないものは周囲から借りる。

ただし、最終的な判断と目的だけは自分で握っている。

そこに彼の生存戦略の特徴がある。

第555話で描かれた「強さ」の意味

王家遠征軍の強さも、ビョルンの強さも、単純なステータスだけでは測れない。

王家側には人数がある。

騎士、魔法使い、聖職者という専門戦力がいる。

さらに、それらを交代させて動かす指揮系統がある。

一方のビョルンには経験がある。

情報を集める。

危険度を判断する。

必要なら計画を変える。

人間関係を作る。

地位も交渉材料として使う。

完全には信用していない相手の力でも、目的が一致しているなら利用する。

そして機会が来たら、迷わず自分の強化へ変える。

戦闘能力だけが戦力ではない。

情報も、人間関係も、組織も、立場も、過去の経験も、適切に組み合わせれば生存のための力になる。

第555話は、その考え方が非常に分かりやすく描かれた回だった。

まとめ|予言への不安を「準備」に変えた第555話

第555話では、スヴェン・パラブが女神レアトラスと思われる存在から未来を示されたことが明らかになった。

夢で見た遠征参加の場面は現実になったものの、未来に何をするのかはまだ分からない。

ビョルンも予言を盲信してはいない。

しかし無視もしなかった。

不確かな情報を「危険の可能性が上がった材料」として扱い、今できる準備へつなげたのである。

  • パラブは未来の使命を示されたが、その具体的な内容はまだ知らされていない。
  • ビョルンは予言を断定せず、それでも警戒すべき情報として扱った。
  • 王家への不信を残しながら、騎士との関係や遠征軍の組織力は積極的に利用している。
  • ベラリオスの発見から討伐まで、情報・人間関係・交渉・軍事力を組み合わせて聖水を獲得した。
  • 何が起こるか分からないからこそ、ビョルンは強化計画を前倒しした。

次回の注目点は、ベラリオスの聖水を取り込んだことでビョルンの構築がどう進むのか、そしてパラブに示された未来の使命がいつ動き始めるのかという点になる。

未来を正確に読むことはできない。

だからこそビョルンは、答えを待つのではなく、どんな未来が来ても生き残れるように備える。

第555話は、不確かな危険を前にしたビョルン・ヤンデルの情報収集、判断、交渉、そして生存戦略が一本につながった一話だった。

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